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京都府 ・ 如意寺「安心の弥陀の巻き」

円頓寺を後にし次の目的地は同じ久美浜にある本願寺。
しかし予約の時間まで少し間があったので近くを散策することに。
そこで見えてきた看板をたどり行き着いたのが如意寺でした。

宝珠山 如意寺。
天平年間 行基菩薩開基の寺院で、本尊は十一面観音菩薩像。不動堂には有名な日切不動尊がいらっしゃり空海の爪彫りと伝えられているとか!

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まず、立派な仁王門には京丹後市指定文化財の鎌倉期 仁王像が。
像高は237cmで力強く大仰な勢いのある仁王像です。
網が張り巡らされているため見づらいのと写真は全然撮れません。
目がチカチカしてしまう写真になります(--;

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仁王門の前には曼荼羅宝壺なるものが置かれていて興味津々。
なにやら上から賽銭を入れると妙音を発し、胴体部を回せば胎蔵界曼荼羅諸仏の功徳が得られるとか。
こりゃ凄いなとまずは壺の表面の曼荼羅図を舐めまわすように見る。
如来、菩薩、天女などが描かれ美しい。じっくりと見ているうちに賽銭をして妙音を聞いて功徳を得るのを忘れてきました(--;
やってしもたぁー果たしてどんな音がしたんやろ。

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静かな境内を歩いていると見慣れない建造物があります。
多宝塔のようで多宝塔でない。独特の初めて見る建築物です。
近寄ってそのお堂を確認するとここが日切不動尊をお祀りする不動堂でした。
初めて見るその様式は重層宝形造と呼ばれる日本唯一の建築様式だそうで、和様・禅宗様・大仏様の三様を折衷した様式であるとの事。
見事でカッコイイ。翼を広げて大きく身を乗り出しているような鷹のような印象を受けました、と言ってみる(笑)
屋根の広がりや反り上がりがカッコイイですね。お堂は屋根を見るのが大好きです。

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次に本堂へと向かいましたがご本尊は秘仏となっておりお前立が。
8月9日が千日会でご本尊のお祭りです。
この時には御開帳されるのかな?
一木造りの行基菩薩作の寺伝が残っているという十一面観音菩薩。
ん~~いつかご縁を頂きたいものです。

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静かな境内をのんびりと歩き肺に心地よい空気を吸い込み英気を養う。
みずみずしい潤いのある癒しの空間にぼけ~っと癒されてきました。
そして帰り際に庫裡で御守りを購入。
すると庫裡奥の開け放たれた空間に阿弥陀如来坐像が。

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阿弥陀如来坐像 京丹後市指定文化財 平安時代後期(伝 恵心僧都作) 桧材一木割剥造



美しい定朝様を示すその阿弥陀様は、この神聖な静けさ漂う境内に本当によく似合うたたずまいをされていました。
穏やかにゆったりと、静かに瞑想されているお姿は尊く美しかったです。
お顔や体に浮かぶ綺麗な波紋のような木目がまた素晴らしいです。これぞ一木の良さですね。

柔らかい、柔らかい空気感と柔らかい表情に柔らかい衣文表現。これぞ阿弥陀様だと、安心の阿弥陀様がそこにはいらっしゃいました。
居心地の良い空間に次の目的地 本願寺への約束の時間いっぱいまでのんびりと過ごさせて頂きました。

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如意寺(にょいじ)
京都府京丹後市久美浜町1845
TEL : 0772-82-0563
拝観 : 8時~17時
拝観料 : 無料
駐車場 : 有り


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Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる四十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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