滋賀県 ・ 黒田観音寺「咲き乱れる千手の巻き」

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神亀年中、行基が巡教して此の地に来られ、人々に仏の教えを広める為に自ら千手観音菩薩を刻みお堂を建立し安置したと伝わります。
幾度もの火災や戦禍のため寺は荒れ寺号なども忘れ去られ荒廃の一途をたどりますが、そうした時、臨済宗の高僧がこの地を巡錫してこられ荒廃した寺中にまことに見事な尊像のあることに驚き、この地は昔、高僧の溜りてお堂を建てられた見事な寺院であったに違いない、時代の盛衰変遷と共にこの様になったのだろうと四方に托鉢に回り浄財を得てお寺を修復し霊応山観音寺と称した。




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世話方さんにお堂へ通され厨子の前に座り開帳して頂きました。
現れた仏像の素晴らしさに思わず息を飲む。

平安初期の一木造り 檜材。
像高は199cm。
千手観音菩薩と伝わるが腕の本数が42本ではなく18本であることなどから准低観音との見方もあるそうです。
欠損なく残りあらゆる方向へと伸びた十八臂の腕が見事で変化に富み美しく、1本1本の腕の流れを追ったり全体で眺めたりと見飽きることなくいつまでも見ていられる素晴らしさです。
咲き乱れるような 万華鏡のような妖しく美しい。

衣紋は浅く彫られながらも禍紋など平安期の特色が見て取れ衣の下の豊かな肉付きを感じさせてくれます。
ややつり目がちな厳しい尊容で非常に美しく荘厳さを感じさせてくださる素晴らしい千手観音菩薩でした。


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修復調査の際にお厨子より出された時の写真を見せて頂き厚かましくも撮影の許可を頂いたので載せておきます。
側面や背後、足元からの像容を捉えた写真で非常に貴重なお姿を見ることが出来ます。


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境内には復興に際し多額の浄財を寄進し、他の者にも勧めこの寺の信心するように図り復興に努めた保崎谷長者の墓と伝わる二基の石塔がある。

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黒田観音寺(くろだかんのんじ)
滋賀県長浜市木之本町黒田1811
TEL : 0749-82-5909(木之本町観光協会)
拝観 : 要予約
拝観料 : 500円
駐車場 : 境内隅に可能



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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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