奈良県 ・ 正覚寺「奈良の奥深さを思い知る大日如来の巻き」

大阪市立美術館を堪能した後、引き返すように奈良へ。
地元は橿原の正覚寺へお邪魔しました。

なかなかに細い道の奥へと進み場所がわからぬ。
郵便局で所在を確認すると対応いただいた女性の方が優しく教えてくださいました。
さらに主人が今いてると思いますと!
今回の拝観でお世話頂いた村方さんの奥様でした(笑)
しかも車は郵便局の駐車場に止めていいですよと仰って頂き。。
ありがたや~

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さて、目的地 正覚寺へ到着すると村方さんが3名いらっしゃいます。
わざわざ僕の為に3名もの方がお世話に時間を割いていただき恐縮する限り。
招き入れられたお堂には素晴らしい大日如来座像がいらっしゃいました。

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大日如来坐像(県指定文化財 平安時代後期 像高152.0cm 檜材 寄木造り)



明治期の神仏分離までは十市御県坐神社の神宮寺大日堂の本尊として祀られていたそうで半丈六の大日如来様がハンパない存在感でそこにいらっしゃいました。
「恐るべし奈良」この言葉を如実に物語るこの大日如来像の凄さに圧倒されます。
村方で守られてきたこの小さなお堂に半丈六のしかも都仏と思える素晴らしい大日如来像がいらっしゃる凄さ。
平安後期作の浅く彫られた衣文に穏やかな抑揚を抑えた定朝様を見せる仏像が、しかも大日如来像がいらっしゃる。
これぞ奈良の凄さだと興奮と嬉しさを隠すことが出来ません。
何とも言えない穏やかさを持たれた慈悲深い方です。
仏像好きがこんな小さなお堂にこれほどの大日如来様と出会えて喜ばないはずはないし感動しないはずはありません。
宝冠は外され床に置かれています。理由を尋ねると、やはり落ちてしまう危険性を仰られていました。
万が一の落下や破損を考えて頭部より外されているのだとか。

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またこのお堂には地蔵菩薩立像と天部立像もいらっしゃったそうで。
現在は奈良国立博物館に寄託されていてパネルのみでしたが、地蔵菩薩像のパネルを見た瞬間に何度もお会いしている!と。
仏像館で何度もお会いしその独特のお顔の方でそれは物凄いインパクトの方です。
大日如来像の整った美しさとは全く別の匂いがありました。
地方仏の風合いではなく、ある種目的をもってその独特の尊容を刻まれたような匂いです。
こちらにいらした方だったんですねと。
あの方の故郷を見させていただいたような温かさのような恥ずかしさのような変な感覚に包まれました(笑)

その他の脇仏にもなかなかお目にかかれないような仏像がいらっしゃいました。
小さな厨子に納められた大威徳明王像。
弓矢を構え今にも討たんとするその動きに食い入るように見てしまいました。
躍動感バリバリでカッコイイ!おそらくこの造形の大威徳明王は初めて見たような気がします。


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しかし家から車で10分ほどの場所にこの大日如来!
なんてこった!
しかも物凄い地蔵菩薩に平安後期の麗しい素朴さを身にまとった天部立像までが元々いらっしゃったとは。
現在は奈良博に寄託されているそうですが、される前はどんな迫力だったんだと!?
この三尊が揃ったお堂を見てみたい!
その思いを村方さんに伝えると、やはり村方さんの思いも同じようで。
しかし、奈良博からお帰り頂くだけでも運送に100万ほどかかるそうで。。。
村の負担額は60万。
なんとかならんもんかねこれは。
戻してあげたくても戻せないと悩んでおられる村方の方々の寂しそうなお顔が忘れられません。


大日如来像

地蔵菩薩立像




正覚寺(しょうかくじ)
奈良県橿原市十市町1007-1
TEL : 0744-47-1315(生涯学習部文化財課 )
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 無し(車で行く旨を伝えれば...)


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この記事へのコメント

隠れすばらしい古仏 - パーコロ - 2014年02月10日 14:16:28

いつもたのしく拝見しています。
平日しか休みが取れないので、土日しか行けないところは無理ですが
いつかは行きたいと思います。
 大阪市立美術館も日にちがあわず行けないのは残念です。
もう少し情報を得てるべきでした。

- 迦楼馬-カルマ- - 2014年02月10日 16:20:27

パーコロさん初めまして!
コメントありがとうございます。
こちらの正覚寺さんは平日でも拝観可能なので是非訪れて下さい。
素晴らしい空間です。
同じ橿原にある正蓮寺さんにも大日如来さまがいらっしゃるんですが、こちらが土日のみなんです…
僕も平日が休みなものでなかなか拝観叶いません…
橿原にいらっしゃる2体の大日如来さまを続けて見たいのですけどね(ー ー;)

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ケノーベル エージェント - 2014年02月10日 08:49

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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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