奈良県 ・ 竹林寺「平安初期の薬師如来の巻」
8月14日。
盆休みの予定をなんとなく考えていた。
あまりの猛暑に仏像拝観への気持ちも萎えかけていた。
しかしインターネットで見かけた薬師如来に心奪われお会いしたい!と思わずにはいられなくなった。
しかしそのお寺は観光寺ではなく予約拝観のお寺。
お盆の最中に仏像拝観の予約を入れるのは心苦しくお盆休みの仏像拝観はいいかなぁと
諦めようとしたが年に6どあるというご開帳の日のうちの一つが8月14日。
なんと!?これは運命か!?行くしかない!と思い平安初期の重要文化財に指定された
薬師如来にお会いしようと奈良県桜井市の竹林寺へと出かけて参りました。
あまりの猛暑のため、まだ日が昇る前の午前中の内に拝観したいと思い竹林寺へ事前連絡を入れるも
繋がらず。。この日の御開帳は年に3度ある薬師祭。
朝からご開帳されるのか?法要があるはずだから拝観が許されるのは法要が済んでからだろうから。。
など考えたがとりあえず行ってみようと午前中に竹林寺へと向かった。
そして
案の定 竹林寺には人っ子一人見当たらず。
誰かに聞こうにも誰もいないし。
かなりの山道を登り到着したのだが一旦降りることに。。
その道中に見つけたJAに飛び込み薬師祭のことを聞くも分からないとのことで。。
これはいよいよ見れず終いか?!と暗雲が漂った時でした。
たまたまJAを訪れたおばちゃんが竹林寺の薬師祭の事を知っておられ親切に区長さんへと連絡を入れ
確認をして下さいました。
薬師祭の法要は14時から行われるが13時には役員が集まるとの事でその頃には拝観できると教えてくださり、
とりあえずお昼を食べながら時間を潰すことに。
あの親切なおばちゃんに出会わなければ諦めていたかも。。。
そしていよいよ収蔵庫にいらっしゃる薬師如来立像とのご対面である。
かなり前置きが長くなりましたがとうとうご対面です。


像高は190cmを超え、頭・体幹から蓮台までを榧(カヤ)の一木で彫り出された一木造り。
手先は後補とのことで右手は施無畏印を結び左手は薬壺を載せず垂下した与願印の形をとります。
衣紋の表現が鋭く非常に立体的で迫力があります。
大きな目に硬く結んだ口元が厳しい表情で威厳と神々しさを感じます。
随所に挟まれ置かれた防虫剤がもの悲しさを感じさせ残念ではありますが。。。
ん~~なんとかならぬものか。







それにしてこんな山奥の失礼ながら有名でもない山岳寺院にこれ程までに素晴らしい
平安初期の薬師如来像がいらっしゃるとは驚きです。
さすがに奈良は奥深い。 重要文化財クラスの仏像がゴロゴロしている。
また薬師如来像の隣りには鎌倉時代の県指定文化財 地蔵菩薩立像がいらっしゃいます。
像高は3尺足らずほどで82.3cm、桧材の寄木造りで涼しげで凛としたお姿。
衣紋表現もなだらかに流れ美しいです。





また本堂にはご本尊の十一面観音菩薩像、左手奥には愛染明王、不動明王、三宝荒神、阿弥陀如来坐像、弘法大師像と多数の仏像が安置されています。

ご本尊の十一面観音菩薩像は薄い体に人間味のある表情で地方古仏の様な雰囲気で
右手に錫杖?を持ち左手には水瓶を持つ長谷寺式の十一面観音菩薩像です。
本当に残念なのは防虫剤。。。
なぜにここまで。。。
ん~~~もったいない。
せっかくの素晴らしい仏像もなんだかもの悲しさを感じさせ残念だなぁ










とはいえ!
平安初期の薬師如来立像は本当に素晴らしくお会いしに来た甲斐がある良仏でした。
力強い翻波式衣紋に息を飲んだ一日でございました。
盆休みの予定をなんとなく考えていた。
あまりの猛暑に仏像拝観への気持ちも萎えかけていた。
しかしインターネットで見かけた薬師如来に心奪われお会いしたい!と思わずにはいられなくなった。
しかしそのお寺は観光寺ではなく予約拝観のお寺。
お盆の最中に仏像拝観の予約を入れるのは心苦しくお盆休みの仏像拝観はいいかなぁと
諦めようとしたが年に6どあるというご開帳の日のうちの一つが8月14日。
なんと!?これは運命か!?行くしかない!と思い平安初期の重要文化財に指定された
薬師如来にお会いしようと奈良県桜井市の竹林寺へと出かけて参りました。
あまりの猛暑のため、まだ日が昇る前の午前中の内に拝観したいと思い竹林寺へ事前連絡を入れるも
繋がらず。。この日の御開帳は年に3度ある薬師祭。
朝からご開帳されるのか?法要があるはずだから拝観が許されるのは法要が済んでからだろうから。。
など考えたがとりあえず行ってみようと午前中に竹林寺へと向かった。
そして
案の定 竹林寺には人っ子一人見当たらず。
誰かに聞こうにも誰もいないし。
かなりの山道を登り到着したのだが一旦降りることに。。
その道中に見つけたJAに飛び込み薬師祭のことを聞くも分からないとのことで。。
これはいよいよ見れず終いか?!と暗雲が漂った時でした。
たまたまJAを訪れたおばちゃんが竹林寺の薬師祭の事を知っておられ親切に区長さんへと連絡を入れ
確認をして下さいました。
薬師祭の法要は14時から行われるが13時には役員が集まるとの事でその頃には拝観できると教えてくださり、
とりあえずお昼を食べながら時間を潰すことに。
あの親切なおばちゃんに出会わなければ諦めていたかも。。。
そしていよいよ収蔵庫にいらっしゃる薬師如来立像とのご対面である。
かなり前置きが長くなりましたがとうとうご対面です。


像高は190cmを超え、頭・体幹から蓮台までを榧(カヤ)の一木で彫り出された一木造り。
手先は後補とのことで右手は施無畏印を結び左手は薬壺を載せず垂下した与願印の形をとります。
衣紋の表現が鋭く非常に立体的で迫力があります。
大きな目に硬く結んだ口元が厳しい表情で威厳と神々しさを感じます。
随所に挟まれ置かれた防虫剤がもの悲しさを感じさせ残念ではありますが。。。
ん~~なんとかならぬものか。







それにしてこんな山奥の失礼ながら有名でもない山岳寺院にこれ程までに素晴らしい
平安初期の薬師如来像がいらっしゃるとは驚きです。
さすがに奈良は奥深い。 重要文化財クラスの仏像がゴロゴロしている。
また薬師如来像の隣りには鎌倉時代の県指定文化財 地蔵菩薩立像がいらっしゃいます。
像高は3尺足らずほどで82.3cm、桧材の寄木造りで涼しげで凛としたお姿。
衣紋表現もなだらかに流れ美しいです。





また本堂にはご本尊の十一面観音菩薩像、左手奥には愛染明王、不動明王、三宝荒神、阿弥陀如来坐像、弘法大師像と多数の仏像が安置されています。

ご本尊の十一面観音菩薩像は薄い体に人間味のある表情で地方古仏の様な雰囲気で
右手に錫杖?を持ち左手には水瓶を持つ長谷寺式の十一面観音菩薩像です。
本当に残念なのは防虫剤。。。
なぜにここまで。。。
ん~~~もったいない。
せっかくの素晴らしい仏像もなんだかもの悲しさを感じさせ残念だなぁ










とはいえ!
平安初期の薬師如来立像は本当に素晴らしくお会いしに来た甲斐がある良仏でした。
力強い翻波式衣紋に息を飲んだ一日でございました。
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