京都府 ・ 雨宝院「天平仏を思わせる京都の千手観音」
壬生寺でようやく仏像を拝観したという満足感を得て次に向かうは雨宝院。
噂には素晴らしい千手観音菩薩がいらっしゃると聞いていたのでテンションかなりの状況で向かう。
果たしてどのような千手観音菩薩がいらっしゃるのか?良く拝観出来るのか?

予約していた13時にお寺へ訪れ拝観の旨を伝えると非常に優しく温かい印象を与えて下さるご住職がお堂へ迎え入れてくださる。
その前に御朱印をお願いし待っている間に絵葉書を見つけ早くも千手観音菩薩の尊容を捉え興奮する。
「うわぁ~めっちゃええお顔したはるわ!乾漆像みたいな感じやなぁ奈良仏みたいや」
と、絵葉書を見ながら感想を述べると「仏像はよく見て回りはるんですか?仏像の説明はお堂でさせて頂きますね( ̄ー ̄)」とご住職も何やら楽しげ(笑)
素晴らしい御朱印を頂きいよいよお堂へ千手観音菩薩とのご対面です。

お堂いっぱいにその存在感を溢れさす量感たっぷりの千手観音がそこにはいらっしゃいました。
圧倒的な迫力に息を飲む思い。
一木造りとのことで流石は一木だと納得せざるを得ない量感を感じます。
お顔の雰囲気や裳階の表現、下肢の衣紋表現などは東大寺 不空羂索観音像とよく似た表現ですよね。
そういえば興福寺の仮金堂特別公開で鎌倉期の薬王菩薩&薬上菩薩を拝観した折にも天平の匂いを感じたなぁ。
話を戻す。
四角い輪郭に前方やや下方を睨むような見据えるような視線。
聖林寺の国宝十一面観音菩薩に通じるような尊容です。
聖林寺よりは尊容は穏やかですが非常によく似ているとの印象を受ける。
天平期の乾漆像ではなく平安期の一木像ではありますが非常に良く似ている。
きっと天平の仏像を手本とした奈良仏師の作ではないだろうかと思います。
凛とした仏像を彫る院派円派が幅を聞かせつつある京都においてどこか泥臭さのあるというか垢抜けない(全て最高の褒め言葉)を持った素晴らしい千手観音菩薩です。
正面から眺める分にはややずんぐりとした印象程度なスタイルが横からの拝観で一変します。
そう!この雨宝院さんは間近も間近で拝観できるのです!しかもにじり寄るように横から、更には覗き込むように裏手をも見させて頂けます。
横手から望むその太さは「極」の冠を与えなければいけないほどの極太!
腹周りの量感は特筆すべき太さで物凄いものがあります。
頭体は一木造りでありながら裳階等の装飾物は乾漆を盛り合わせた造形だそうでその太さの所以、天平仏と似た雰囲気を感じる意味が分かったような気がします。


文化財指定的には国王指定でしたが見直しで重要文化財に。いわゆる旧国宝。
脇手の損失や仏師が判別できないことから重文止まりだとか。
いやいや!これは国宝仏でしょ!?
脇手を失うもいささかもバランスは崩れてないし十分美しいよ。
千手観音菩薩やから脇手が無いのは意味をなさないとかの判定なのかな?
ん~~~~~~~~~~~~~~~
これほどの素晴らしい仏像やのになぁ。。。
この日も心の底からグッッとくる方と出会えた。
生涯を通して何度でも何度でも訪れることになるであろう仏像との出会いは生きる喜びを僕に与えてくださいます。

雨宝院
京都市上京区智恵光院通上立売上る聖天町9-3
TEL : 075-441-8678

にほんブログ村

にほんブログ村
噂には素晴らしい千手観音菩薩がいらっしゃると聞いていたのでテンションかなりの状況で向かう。
果たしてどのような千手観音菩薩がいらっしゃるのか?良く拝観出来るのか?

予約していた13時にお寺へ訪れ拝観の旨を伝えると非常に優しく温かい印象を与えて下さるご住職がお堂へ迎え入れてくださる。
その前に御朱印をお願いし待っている間に絵葉書を見つけ早くも千手観音菩薩の尊容を捉え興奮する。
「うわぁ~めっちゃええお顔したはるわ!乾漆像みたいな感じやなぁ奈良仏みたいや」
と、絵葉書を見ながら感想を述べると「仏像はよく見て回りはるんですか?仏像の説明はお堂でさせて頂きますね( ̄ー ̄)」とご住職も何やら楽しげ(笑)
素晴らしい御朱印を頂きいよいよお堂へ千手観音菩薩とのご対面です。

お堂いっぱいにその存在感を溢れさす量感たっぷりの千手観音がそこにはいらっしゃいました。
圧倒的な迫力に息を飲む思い。
一木造りとのことで流石は一木だと納得せざるを得ない量感を感じます。
お顔の雰囲気や裳階の表現、下肢の衣紋表現などは東大寺 不空羂索観音像とよく似た表現ですよね。
そういえば興福寺の仮金堂特別公開で鎌倉期の薬王菩薩&薬上菩薩を拝観した折にも天平の匂いを感じたなぁ。
話を戻す。
四角い輪郭に前方やや下方を睨むような見据えるような視線。
聖林寺の国宝十一面観音菩薩に通じるような尊容です。
聖林寺よりは尊容は穏やかですが非常によく似ているとの印象を受ける。
天平期の乾漆像ではなく平安期の一木像ではありますが非常に良く似ている。
きっと天平の仏像を手本とした奈良仏師の作ではないだろうかと思います。
凛とした仏像を彫る院派円派が幅を聞かせつつある京都においてどこか泥臭さのあるというか垢抜けない(全て最高の褒め言葉)を持った素晴らしい千手観音菩薩です。
正面から眺める分にはややずんぐりとした印象程度なスタイルが横からの拝観で一変します。
そう!この雨宝院さんは間近も間近で拝観できるのです!しかもにじり寄るように横から、更には覗き込むように裏手をも見させて頂けます。
横手から望むその太さは「極」の冠を与えなければいけないほどの極太!
腹周りの量感は特筆すべき太さで物凄いものがあります。
頭体は一木造りでありながら裳階等の装飾物は乾漆を盛り合わせた造形だそうでその太さの所以、天平仏と似た雰囲気を感じる意味が分かったような気がします。


文化財指定的には国王指定でしたが見直しで重要文化財に。いわゆる旧国宝。
脇手の損失や仏師が判別できないことから重文止まりだとか。
いやいや!これは国宝仏でしょ!?
脇手を失うもいささかもバランスは崩れてないし十分美しいよ。
千手観音菩薩やから脇手が無いのは意味をなさないとかの判定なのかな?
ん~~~~~~~~~~~~~~~
これほどの素晴らしい仏像やのになぁ。。。
この日も心の底からグッッとくる方と出会えた。
生涯を通して何度でも何度でも訪れることになるであろう仏像との出会いは生きる喜びを僕に与えてくださいます。

雨宝院
京都市上京区智恵光院通上立売上る聖天町9-3
TEL : 075-441-8678

にほんブログ村

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
奈良県との県境、京都府精華町の佛を巡る速報の巻き 2016/10/09
-
京都府・宗堅寺「射抜く視線の如意輪観音の巻き」 2014/04/08
-
京都府・尊勝院「神々しき地蔵尊の巻」 2014/06/12
-
京都府 ・ 聖護院「不動三昧の巻」 2013/02/24
-
京都府・如意寺「快慶 無位時代の地蔵菩薩坐像の巻き」 2014/03/03
-
この記事へのコメント
この方は大好きです!!!!
近くで拝ませていただけるし最高ですよね♪
近くで拝ませていただけるし最高ですよね♪
はじめまして。ブログ村から来ました。
こんなに素晴らしい観音様なのですか…。
1月に京都へ行ったとき、時間オーバーで予約を断念していたんです。
次回京都へ行くときは必ず行きます。
これからも遊びに来させていただきます!
こんなに素晴らしい観音様なのですか…。
1月に京都へ行ったとき、時間オーバーで予約を断念していたんです。
次回京都へ行くときは必ず行きます。
これからも遊びに来させていただきます!
>いんどらさん
いやぁ~ホントに素晴らしい方でしたよ。
美しく威厳に溢れまさに菩薩って感じで圧倒的でした。
>momococksさん
何度でも拝観するでしょぉ~
僕が生きてるかぎり何度でもお会いしに足を運ぶでしょぉ~
本当に素晴らしい方と出会えました!
>Hazukiさん
お越しいただきありがとうございます。
もう是非是非ですよ!
ほんとうに素晴らしい方です!
次回仏像拝観のメインに吸えるべき素晴らしさです!
いやぁ~ホントに素晴らしい方でしたよ。
美しく威厳に溢れまさに菩薩って感じで圧倒的でした。
>momococksさん
何度でも拝観するでしょぉ~
僕が生きてるかぎり何度でもお会いしに足を運ぶでしょぉ~
本当に素晴らしい方と出会えました!
>Hazukiさん
お越しいただきありがとうございます。
もう是非是非ですよ!
ほんとうに素晴らしい方です!
次回仏像拝観のメインに吸えるべき素晴らしさです!
トラックバック
URL :
- q(^-^q)いんどら! - 2013年03月03日 18:23:51