大阪府 ・ 獅子窟寺 「初詣に国宝薬師と出会うの巻」
1月3日。
本年の初詣は大阪 獅子窟寺へ国宝の薬師如来坐像を拝みに行ってきました。
通常なら拝観には予約が必要となっておりますが正月三が日は一般公開されています。
この日を逃す訳にはいかないと初詣に行って参りました。
獅子窟寺は車で詣でることは不可で生駒山塊の普見山を徒歩で登る形で参道が続きます。
その参道が急勾配で一歩目からグッと圧力を感じます(^^;
本当にビックリする急斜面で心が折れそうになりましたが国宝の薬師如来坐像が待っていると言い聞かせながら必死でなんとか登りきり獅子窟寺へと到着しました。

まずは本堂へお参りし今年一年の健康と良き仏縁がありますようにとお願いしました(笑)
今年も素晴らしい仏像に出会えますように(>人<)

そしていよいよ国宝薬師如来坐像とご対面です。
薬師如来は収蔵庫にいらっしゃいます。
扉は開け放たれた状態で外より内部を望む形での拝観となります。
まずその大きさにビックリしました。
写真のイメージでは丈六くらいの大きさを想像していたのですが全然小さくて驚きました。
資料によると像高は92cmで榧ほ一木造り。平安初期の弘仁年間の作だそうです。


一目見てあまりの衣紋の美しさに息を飲みます。
鋭く密に彫り込まれた波の数々。
肩口から袖口へ、腹回りから足へと目まぐるしい大波小波が連続して連なる圧巻の翻波式衣紋でこれぞ国宝という素晴らしさ。
規則正しく正確無比な波の間隔は機械で計測しながら彫ったんちゃうの??と思いたくなるほどです(笑)
また衣はつま先まで包み込む状態で唐招提寺の毘盧遮那仏などに見られる古式なもので前代の影響が見られるそうな。
なるほどぉ~唐招提寺の毘盧遮那仏の足は気づかなかったなぁまた今度確認に訪れてみよーっと。
そして尊容は切れ長の大きな眼に厚い唇。
堂々とした威厳があり圧を感じます。
目の焦点は合うような合わないような、どこか怖さもあるような感じでした。
まぁやや遠く暗さもあるのではっきりくっきりとは見えていないだけかもしれませんが(^^;
印相は珍しい形で右手は施無畏印ですが薬壺(宝珠)を持つ左手が胸の前まで持ち上げてくる形で通常の薬師如来にはない形です。
滋賀県 西教寺の薬師如来坐像がそのような印相ですね。まだ見たことはないけど。。。
ただこちらの国宝 薬師如来坐像は右手首左手首が別材の後補で元は阿弥陀如来だったものを薬師如来に造り変えたのでは?との考察もあるようです。



ネットより拝借
脇侍の日光月光は中尊のインパクトが大きすぎてやや地味に見えて印象が残っていない。。。
穏やかな表情をされた方で黒くて小さいので衣紋などはあまり見えずでしたが平安初期よりは後期に近いような気がしながら見てました。
十二神将に至っては本当に小さくて最早判別不可でよくわかりませ~ん(--;
大まかなポーズはわかりますがシルエット的に確認できる程度。
収蔵庫内に入って見てみたい・・・
とてつもない急坂を苦労して登った甲斐のある素晴らしい薬師如来坐像を拝むことができ大興奮の初詣となりました。
見所は他にもたくさんあり絶景の景色、多くの巨岩群など有名な弘法大師石仏のいらっしゃる岩窟も是非見逃さないで下さい。
新年1発目の仏像拝観は素晴らしい国宝薬師如来と出会い今年1年の仏像拝観は素晴らしいものとなる事を確信して帰ってきました(笑)






ん~素晴らしい1日でした

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本年の初詣は大阪 獅子窟寺へ国宝の薬師如来坐像を拝みに行ってきました。
通常なら拝観には予約が必要となっておりますが正月三が日は一般公開されています。
この日を逃す訳にはいかないと初詣に行って参りました。
獅子窟寺は車で詣でることは不可で生駒山塊の普見山を徒歩で登る形で参道が続きます。
その参道が急勾配で一歩目からグッと圧力を感じます(^^;
本当にビックリする急斜面で心が折れそうになりましたが国宝の薬師如来坐像が待っていると言い聞かせながら必死でなんとか登りきり獅子窟寺へと到着しました。

まずは本堂へお参りし今年一年の健康と良き仏縁がありますようにとお願いしました(笑)
今年も素晴らしい仏像に出会えますように(>人<)

そしていよいよ国宝薬師如来坐像とご対面です。
薬師如来は収蔵庫にいらっしゃいます。
扉は開け放たれた状態で外より内部を望む形での拝観となります。
まずその大きさにビックリしました。
写真のイメージでは丈六くらいの大きさを想像していたのですが全然小さくて驚きました。
資料によると像高は92cmで榧ほ一木造り。平安初期の弘仁年間の作だそうです。


一目見てあまりの衣紋の美しさに息を飲みます。
鋭く密に彫り込まれた波の数々。
肩口から袖口へ、腹回りから足へと目まぐるしい大波小波が連続して連なる圧巻の翻波式衣紋でこれぞ国宝という素晴らしさ。
規則正しく正確無比な波の間隔は機械で計測しながら彫ったんちゃうの??と思いたくなるほどです(笑)
また衣はつま先まで包み込む状態で唐招提寺の毘盧遮那仏などに見られる古式なもので前代の影響が見られるそうな。
なるほどぉ~唐招提寺の毘盧遮那仏の足は気づかなかったなぁまた今度確認に訪れてみよーっと。
そして尊容は切れ長の大きな眼に厚い唇。
堂々とした威厳があり圧を感じます。
目の焦点は合うような合わないような、どこか怖さもあるような感じでした。
まぁやや遠く暗さもあるのではっきりくっきりとは見えていないだけかもしれませんが(^^;
印相は珍しい形で右手は施無畏印ですが薬壺(宝珠)を持つ左手が胸の前まで持ち上げてくる形で通常の薬師如来にはない形です。
滋賀県 西教寺の薬師如来坐像がそのような印相ですね。まだ見たことはないけど。。。
ただこちらの国宝 薬師如来坐像は右手首左手首が別材の後補で元は阿弥陀如来だったものを薬師如来に造り変えたのでは?との考察もあるようです。




脇侍の日光月光は中尊のインパクトが大きすぎてやや地味に見えて印象が残っていない。。。
穏やかな表情をされた方で黒くて小さいので衣紋などはあまり見えずでしたが平安初期よりは後期に近いような気がしながら見てました。
十二神将に至っては本当に小さくて最早判別不可でよくわかりませ~ん(--;
大まかなポーズはわかりますがシルエット的に確認できる程度。
収蔵庫内に入って見てみたい・・・
とてつもない急坂を苦労して登った甲斐のある素晴らしい薬師如来坐像を拝むことができ大興奮の初詣となりました。
見所は他にもたくさんあり絶景の景色、多くの巨岩群など有名な弘法大師石仏のいらっしゃる岩窟も是非見逃さないで下さい。
新年1発目の仏像拝観は素晴らしい国宝薬師如来と出会い今年1年の仏像拝観は素晴らしいものとなる事を確信して帰ってきました(笑)






ん~素晴らしい1日でした

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この記事へのコメント
私も正月に拝観したことがありますよ http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1041519929&owner_id=8408861
境内に巨石がゴロゴロしているので古代からの祭祀遺跡みたいな場所だったのですかね
境内に巨石がゴロゴロしているので古代からの祭祀遺跡みたいな場所だったのですかね
いんどらさん
そうですそうです!
巨石がゴロゴロで遺跡のようでした。
崩れる恐れがあるから下へ回るな的な看板もありおどおどしながら見てました(笑)
そうですそうです!
巨石がゴロゴロで遺跡のようでした。
崩れる恐れがあるから下へ回るな的な看板もありおどおどしながら見てました(笑)
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相互リンク - まゆみ - 2013年01月04日 19:00:42
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