兵庫県 鶴林寺
大興奮の無動寺を後にし向かうのは鶴林寺。
本堂秘仏薬師三尊は60年に1度のご開帳ですが、太子堂900年記念事業として新宝物館開館にあたり本尊薬師如来は国宝本堂の厨子内で、脇侍は新宝物館において特別公開されることに。
本来であれば次回御開帳は平成69年となるはずが今回の特別公開、行かないわけにはいかないでしょう!
出迎える3間1戸の楼門形式の仁王門が美しい。
守護する仁王像の力強いこと。
2体の視線をくぐり抜け境内へ足を進める。




美しくそびえる三重塔。
室町時代の創建で江戸時代に大修理が行われているとのこと。
近年の放火で損傷したが昭和55年の解体復元修理でその美しさを取り戻す。
鮮やかに映える朱の色が美しい。
ONE PIECE風にたとえるならドンッ!!って感じか(笑)
鳳凰が首をグッと下げゆっくりと翼を広げていくに合わせ首を上げていく様を表したような美しいフォルム。
この朱の色といい屋根の端が」くっと上がった造形といいカッコイイよなぁ~
正面からも斜めからもどの角度から見ても美しくカッコイイ。
塔建築好きやわ。
めっちゃ好きや。



そしていよいよ本堂へ。
お厨子内にはご本尊薬師如来坐像。
肩口から腹回りへと流れる衣紋線が美しい。
背筋を伸ばし堂々とした体躯。
薬師如来のイメージは一風変わった独特な風貌という感じだったんですが、鶴林寺の方は正統派的な釈迦とも阿弥陀とも思える感じ。
三尊で安置されているけど脇侍の日光月光はお前立ちの方でどこか物足りない。。
本当の脇侍は宝物館へ。。なんだか寂しいなぁ。。
本堂のお厨子の中で薬師三尊と二天が見たかったけど贅沢な願いか。
お目にかかる機会を得れたただけでも良しとしなければ。

本堂の瓦が見事なツートンカラーで奇妙でありながら美しく感じました。
これどうしてなの?
その本堂から連なるように太子堂へ。
太子堂本尊は宝物館へ移られ堂内にはレプリカ像が。
凄いねぇ現在のレプリカ技術って。
言われなければパッと見気づかないかも(^^;
僕の目が追いついていないだけなんだけど結構スゲー。
イSムのフィギュアも凄いもんなー。
てことでレプリカと知ってそそくさと太子堂を後にする。
なんじゃそら(笑)



そして宝物館へ。
こちらにはアイタタ観音をはじめ、ご本尊脇侍の日光月光両菩薩から増長天・多聞天、そして太子堂ご本尊の釈迦三尊像が。
どれも素晴らしい。
特にアイタタ観音の美しさはハンパない。
腰を右にグッとひねり右足に重心を乗せ左足をやや浮かす。
頭の先からつま先までの曲線を描く美しさ。
完全にモデル立ち。
右腕で天衣を掛け左手はクイっと天衣を持ち上げる。
そして体躯の薄いこと。
いや~飛鳥仏。
ぐいぐい引き込まれます。

本堂脇侍の日光月光両菩薩の素朴な尊容はあたたかい。
四角く大きな鼻に細い眼筋とどことなく田舎臭いような素朴な印象を受けました。
お顔に塗られた江戸期後補の金箔が腫れぼったい印象を与えるのか?
下半身の漆の見え具合や、若干ガニ股のような腰を落としたような足の曲げ具合がいい味で素朴感を更に引き立てます。
しかし日光と月光げは衣紋の彫り込みに違いがあるような気がします。
日光は大きく衣紋を彫り、月光は細く細かく彫られているよう。
表情にもやや違いが見られ同じ仏師の作ではないのかもしれませんね。
日光菩薩
月光菩薩
新薬師堂は、60年に1度しか御開帳されない本堂のご本尊薬師如来の代わりに、毎日拝めるようにと江戸時代に大阪の医師により建てられたものだそうです。
その新薬師堂には薬師三尊と十二神将がいらっしゃいます。
こちらの薬師如来は目を見開いた尊容で体躯も大きく脇侍の日光月光も凛々しいお顔をされ力強い薬師三尊です。
お堂と同様に江戸時代の作と思われます。
日光月光のゆったりとした頬に上よりやや見下ろすような視線が僕の好みなお顔です。
凄く威厳があって神々しくイイです。
また十二神将の中にはTVで非常に有名になったウインクをする仏像こと摩虎羅大将がいらっしゃいます。
本来は矢を持ち、反りが無いかを確認している様子なんですが矢は失われあたかもウインクしている様に見えています。
きゅ~っと上がった口元がウインク感をさらに盛り上げてくれるような気がしますね。
見ていると自然とにやっと笑みがこぼれてしまうお方でした。














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本堂秘仏薬師三尊は60年に1度のご開帳ですが、太子堂900年記念事業として新宝物館開館にあたり本尊薬師如来は国宝本堂の厨子内で、脇侍は新宝物館において特別公開されることに。
本来であれば次回御開帳は平成69年となるはずが今回の特別公開、行かないわけにはいかないでしょう!
出迎える3間1戸の楼門形式の仁王門が美しい。
守護する仁王像の力強いこと。
2体の視線をくぐり抜け境内へ足を進める。




美しくそびえる三重塔。
室町時代の創建で江戸時代に大修理が行われているとのこと。
近年の放火で損傷したが昭和55年の解体復元修理でその美しさを取り戻す。
鮮やかに映える朱の色が美しい。
ONE PIECE風にたとえるならドンッ!!って感じか(笑)
鳳凰が首をグッと下げゆっくりと翼を広げていくに合わせ首を上げていく様を表したような美しいフォルム。
この朱の色といい屋根の端が」くっと上がった造形といいカッコイイよなぁ~
正面からも斜めからもどの角度から見ても美しくカッコイイ。
塔建築好きやわ。
めっちゃ好きや。



そしていよいよ本堂へ。
お厨子内にはご本尊薬師如来坐像。
肩口から腹回りへと流れる衣紋線が美しい。
背筋を伸ばし堂々とした体躯。
薬師如来のイメージは一風変わった独特な風貌という感じだったんですが、鶴林寺の方は正統派的な釈迦とも阿弥陀とも思える感じ。
三尊で安置されているけど脇侍の日光月光はお前立ちの方でどこか物足りない。。
本当の脇侍は宝物館へ。。なんだか寂しいなぁ。。
本堂のお厨子の中で薬師三尊と二天が見たかったけど贅沢な願いか。
お目にかかる機会を得れたただけでも良しとしなければ。

本堂の瓦が見事なツートンカラーで奇妙でありながら美しく感じました。
これどうしてなの?
その本堂から連なるように太子堂へ。
太子堂本尊は宝物館へ移られ堂内にはレプリカ像が。
凄いねぇ現在のレプリカ技術って。
言われなければパッと見気づかないかも(^^;
僕の目が追いついていないだけなんだけど結構スゲー。
イSムのフィギュアも凄いもんなー。
てことでレプリカと知ってそそくさと太子堂を後にする。
なんじゃそら(笑)



そして宝物館へ。
こちらにはアイタタ観音をはじめ、ご本尊脇侍の日光月光両菩薩から増長天・多聞天、そして太子堂ご本尊の釈迦三尊像が。
どれも素晴らしい。
特にアイタタ観音の美しさはハンパない。
腰を右にグッとひねり右足に重心を乗せ左足をやや浮かす。
頭の先からつま先までの曲線を描く美しさ。
完全にモデル立ち。
右腕で天衣を掛け左手はクイっと天衣を持ち上げる。
そして体躯の薄いこと。
いや~飛鳥仏。
ぐいぐい引き込まれます。

本堂脇侍の日光月光両菩薩の素朴な尊容はあたたかい。
四角く大きな鼻に細い眼筋とどことなく田舎臭いような素朴な印象を受けました。
お顔に塗られた江戸期後補の金箔が腫れぼったい印象を与えるのか?
下半身の漆の見え具合や、若干ガニ股のような腰を落としたような足の曲げ具合がいい味で素朴感を更に引き立てます。
しかし日光と月光げは衣紋の彫り込みに違いがあるような気がします。
日光は大きく衣紋を彫り、月光は細く細かく彫られているよう。
表情にもやや違いが見られ同じ仏師の作ではないのかもしれませんね。


新薬師堂は、60年に1度しか御開帳されない本堂のご本尊薬師如来の代わりに、毎日拝めるようにと江戸時代に大阪の医師により建てられたものだそうです。
その新薬師堂には薬師三尊と十二神将がいらっしゃいます。
こちらの薬師如来は目を見開いた尊容で体躯も大きく脇侍の日光月光も凛々しいお顔をされ力強い薬師三尊です。
お堂と同様に江戸時代の作と思われます。
日光月光のゆったりとした頬に上よりやや見下ろすような視線が僕の好みなお顔です。
凄く威厳があって神々しくイイです。
また十二神将の中にはTVで非常に有名になったウインクをする仏像こと摩虎羅大将がいらっしゃいます。
本来は矢を持ち、反りが無いかを確認している様子なんですが矢は失われあたかもウインクしている様に見えています。
きゅ~っと上がった口元がウインク感をさらに盛り上げてくれるような気がしますね。
見ていると自然とにやっと笑みがこぼれてしまうお方でした。














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この記事へのコメント
ですよね〜(ー ー;)
長過ぎる秘仏は厳しいです…
韓国に渡っちゃったんですか…(ー ー;)
二度と返ってくる事はなさそうですね…
なんせアノ国ですから…
長過ぎる秘仏は厳しいです…
韓国に渡っちゃったんですか…(ー ー;)
二度と返ってくる事はなさそうですね…
なんせアノ国ですから…
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- q(^-^q)いんどら! - 2012年11月24日 17:13:56
六十年に一度って…
せめて十二年に一度とかにならないですかねぇ
(・_・;)
この鶴林寺の国指定の重要文化財阿弥陀如来画像、盗まれて韓国の寺院にあるのですが未だに返還されてません いい加減返還してもらいたいものです