奈良県 / 興福寺 北円堂特別公開
さて、先の仏像拝観の続き(笑)
元興寺を後にして昼食に親子丼を食す。
本当ならみうらじゅん&いとうせいこう氏が奈良見仏の折には必ず食べるという猿沢の池の茶屋の親子丼を食べたかったんやけど、どうやらもう親子丼はやってないらしい。。。
若干落ち込んだけど気を取り直して興福寺へ(笑)



17日にも南円堂特別公開と仮金堂特別公開で訪れましたが今回は北円堂。
北円堂は昨年4回見てるんで他を回ろうかとも思ったんですが、17日の南円堂四天王像、仮金堂(中金堂)四天王像、東金堂四天王像と拝観しての今回の北円堂四天王像ですので記憶が鮮明なうちに興福寺の四天王像を見比べる奇跡の期間だった10月後半。
奈良住みでありながらこの期間を逃すのは仏像好きとしてイカンでしょと興福寺を再訪する事に。
ダイナミックに空間を使い像周辺の空気をも巻き込んだような造形で迫る南円堂像。
一木の重量感を存分に爆発させるこれぞどっしり平安仏で迫る東金堂像。
リアルに細部まで彫り込まれた見事な造形と平安の特色が融合したネオベーシック的な中金堂像。
そして北円堂像。
大げさに表現されたかのポージングにデフォルメちっくな大きな表情。
歌舞伎をも思わせるような完全に魅せる四天王だなと感じました。
ユーモアさえ感じるような大仰さに平安のどっしり感でもう釘付け。
他の像が木彫像であるのにこの方々は木心乾漆像。
大安寺に安置されていた四天王像であるとか。

まだ未熟な僕には大安寺の仏像って乾漆像が全盛期の天平時代にあって木彫一木造りの仏像が数多く残された不思議なお寺というか仏像彫刻の流行の切り替わり? 鑑真和上とともに渡来した唐仏師の新潮流の仏像がいるお寺的なイメージがあったんですが木心乾漆像もいらしたんですねぇ。
大安寺って七堂伽藍を有したそれはそれは広大な寺院だったそうやから数多くの仏像がいらしたんやろうけど現存しているのが木彫像ばかりという不思議。
いや、大安寺の話ではなかったここは興福寺(笑)
わずか半月の間に興福寺四天王像16体を拝観する素晴らしい機会に恵まれた事を幸せに思います。
それぞれが特徴を持った素晴らしい四天王像でどれも見飽きないし楽しめる。
メジャー過ぎて見飽きるかと思ったりもしましたが、いやいや興福寺。
来るたびに凄さを体感します。 やっぱり仏像の宝庫でありメッカである奈良県興福寺はダントツ感がありますね。
北円堂の興奮冷めやらぬ中こちらも特別公開中の仮金堂。
17日にも拝観しましたがもちろん今日も拝観。
前回は康慶作 四天王像や薬王菩薩薬上菩薩に集中していた感じだったので今回は大黒天像と吉祥天像を見て回る。



大黒天像。
鎌倉期の檜の一木造りだそうで勢いを感じる方でした。
衣の表現なんかはあっさりと簡素化された感じなんですが力強く立ち振舞う姿が勇ましく"大黒さん"とは違った"大黒天"という天部である力強さが出ているように感じました。
風が渦巻くような勢いが見えたなぁ。

そして吉祥天像。
頂いた資料には1340年鎌倉時代となってましたが1340年て南北朝時代ですよね。。?
まあそれはさておき倚像であるこの珍しい吉祥天像は保存状態が素晴らしく度肝を抜かれるほどの彩色の残り具合です。
極め細やかで優雅な本当に美しい頬のふっくらとされた美しい吉祥天倚像です。

いや~興福寺は素晴らしい。
何度訪れてもその都度驚きと感動が味わえる。
見る事に印象が変わる仏像、あぁ~そうそうと再会を味わう仏像と本当に数多くの傑作仏が目白押し。
仏像だけでなく建築物も素晴らしくもぉワクワクしっぱなしでした!



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元興寺を後にして昼食に親子丼を食す。
本当ならみうらじゅん&いとうせいこう氏が奈良見仏の折には必ず食べるという猿沢の池の茶屋の親子丼を食べたかったんやけど、どうやらもう親子丼はやってないらしい。。。
若干落ち込んだけど気を取り直して興福寺へ(笑)



17日にも南円堂特別公開と仮金堂特別公開で訪れましたが今回は北円堂。
北円堂は昨年4回見てるんで他を回ろうかとも思ったんですが、17日の南円堂四天王像、仮金堂(中金堂)四天王像、東金堂四天王像と拝観しての今回の北円堂四天王像ですので記憶が鮮明なうちに興福寺の四天王像を見比べる奇跡の期間だった10月後半。
奈良住みでありながらこの期間を逃すのは仏像好きとしてイカンでしょと興福寺を再訪する事に。
ダイナミックに空間を使い像周辺の空気をも巻き込んだような造形で迫る南円堂像。
一木の重量感を存分に爆発させるこれぞどっしり平安仏で迫る東金堂像。
リアルに細部まで彫り込まれた見事な造形と平安の特色が融合したネオベーシック的な中金堂像。
そして北円堂像。
大げさに表現されたかのポージングにデフォルメちっくな大きな表情。
歌舞伎をも思わせるような完全に魅せる四天王だなと感じました。
ユーモアさえ感じるような大仰さに平安のどっしり感でもう釘付け。
他の像が木彫像であるのにこの方々は木心乾漆像。
大安寺に安置されていた四天王像であるとか。

まだ未熟な僕には大安寺の仏像って乾漆像が全盛期の天平時代にあって木彫一木造りの仏像が数多く残された不思議なお寺というか仏像彫刻の流行の切り替わり? 鑑真和上とともに渡来した唐仏師の新潮流の仏像がいるお寺的なイメージがあったんですが木心乾漆像もいらしたんですねぇ。
大安寺って七堂伽藍を有したそれはそれは広大な寺院だったそうやから数多くの仏像がいらしたんやろうけど現存しているのが木彫像ばかりという不思議。
いや、大安寺の話ではなかったここは興福寺(笑)
わずか半月の間に興福寺四天王像16体を拝観する素晴らしい機会に恵まれた事を幸せに思います。
それぞれが特徴を持った素晴らしい四天王像でどれも見飽きないし楽しめる。
メジャー過ぎて見飽きるかと思ったりもしましたが、いやいや興福寺。
来るたびに凄さを体感します。 やっぱり仏像の宝庫でありメッカである奈良県興福寺はダントツ感がありますね。
北円堂の興奮冷めやらぬ中こちらも特別公開中の仮金堂。
17日にも拝観しましたがもちろん今日も拝観。
前回は康慶作 四天王像や薬王菩薩薬上菩薩に集中していた感じだったので今回は大黒天像と吉祥天像を見て回る。



大黒天像。
鎌倉期の檜の一木造りだそうで勢いを感じる方でした。
衣の表現なんかはあっさりと簡素化された感じなんですが力強く立ち振舞う姿が勇ましく"大黒さん"とは違った"大黒天"という天部である力強さが出ているように感じました。
風が渦巻くような勢いが見えたなぁ。

そして吉祥天像。
頂いた資料には1340年鎌倉時代となってましたが1340年て南北朝時代ですよね。。?
まあそれはさておき倚像であるこの珍しい吉祥天像は保存状態が素晴らしく度肝を抜かれるほどの彩色の残り具合です。
極め細やかで優雅な本当に美しい頬のふっくらとされた美しい吉祥天倚像です。

いや~興福寺は素晴らしい。
何度訪れてもその都度驚きと感動が味わえる。
見る事に印象が変わる仏像、あぁ~そうそうと再会を味わう仏像と本当に数多くの傑作仏が目白押し。
仏像だけでなく建築物も素晴らしくもぉワクワクしっぱなしでした!



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