福井県・諦応寺「樹齢450年に刻まれた驚きの立木佛の巻き」
速報記事が続きましたが、本編記事へと戻ります。
仏像LINKツアーで若狭小浜を巡ったツアー最終地は諦応寺(たいおうじ)。
こちらには県の文化財に指定された平安前期の作となる薬師如来立像が収蔵庫に安置されるのと、もう一つ素晴らしい観音様がいらっしゃいます。
樹齢450年ともいわれる銀杏の木に彫りだされた”立木佛”という銀杏観音像です。
驚くべきそのお姿に言葉を失くすのでした。

諦応寺は1506年(一説には1501年)室町時代の創建されたと伝わり、開山は丹波篠山 円通寺の順翁慶随和尚(じゅんのうけいずい)で曹洞宗のお寺。
収蔵庫に安置される薬師如来立像は、諦応寺創建以前にあったと伝えられる天台宗か真言宗の寺院のものと思われるそうです。

参道の石段を登っていくと見えてくる大銀杏。
その立木佛のお姿を見て驚きのあまり「マジか!?」と叫んでしまう。
そしてその後は言葉が続かずポカーンと口を開けて目を見開いてただただ眺めいってしまいました。
ひょっとしたら呼吸も止まっていたかもしれないと思えるほどに驚いた。
諦応寺の30世ご住職 仏山恵隆和尚が彫りだしたと云い伝えられ、胸の窪みには経典が収められていたそうで現在は取りだされているのかな?蓋のみとなっております。
非常に力強く太く彫りだされており、よくぞ彫り出せたものだと感心するばかり。
また、観音様が彫り出されながらも銀杏の木は生きており、その生命力は観音様を通しても見事に感じることが出来ます。



収蔵庫にいらっしゃる薬師如来立像は像高156cm等身大の方で、ケヤキ材の一木造り。
どっしりとした一木の量感と素朴でありながら力強いお顔と、胸のあたりに見られる渦紋など平安前期から中期の作風が見られるそうです。
お顔の方は幕がかかり、やや見辛さはありましたが覗き込むように見るとその全体像が見て取れます。
全体的にやや磨滅感があり、手先などは後補であろうとは思いますが訪れる価値ありの非常に魅力的なお薬師様でした。



城谷山 諦応寺(たいおうじ)
福井県三方上中郡若狭町安賀里33-1
TEL : 0770-62-0864
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り

にほんブログ村

にほんブログ村
仏像LINKツアーで若狭小浜を巡ったツアー最終地は諦応寺(たいおうじ)。
こちらには県の文化財に指定された平安前期の作となる薬師如来立像が収蔵庫に安置されるのと、もう一つ素晴らしい観音様がいらっしゃいます。
樹齢450年ともいわれる銀杏の木に彫りだされた”立木佛”という銀杏観音像です。
驚くべきそのお姿に言葉を失くすのでした。

諦応寺は1506年(一説には1501年)室町時代の創建されたと伝わり、開山は丹波篠山 円通寺の順翁慶随和尚(じゅんのうけいずい)で曹洞宗のお寺。
収蔵庫に安置される薬師如来立像は、諦応寺創建以前にあったと伝えられる天台宗か真言宗の寺院のものと思われるそうです。

参道の石段を登っていくと見えてくる大銀杏。
その立木佛のお姿を見て驚きのあまり「マジか!?」と叫んでしまう。
そしてその後は言葉が続かずポカーンと口を開けて目を見開いてただただ眺めいってしまいました。
ひょっとしたら呼吸も止まっていたかもしれないと思えるほどに驚いた。
諦応寺の30世ご住職 仏山恵隆和尚が彫りだしたと云い伝えられ、胸の窪みには経典が収められていたそうで現在は取りだされているのかな?蓋のみとなっております。
非常に力強く太く彫りだされており、よくぞ彫り出せたものだと感心するばかり。
また、観音様が彫り出されながらも銀杏の木は生きており、その生命力は観音様を通しても見事に感じることが出来ます。



収蔵庫にいらっしゃる薬師如来立像は像高156cm等身大の方で、ケヤキ材の一木造り。
どっしりとした一木の量感と素朴でありながら力強いお顔と、胸のあたりに見られる渦紋など平安前期から中期の作風が見られるそうです。
お顔の方は幕がかかり、やや見辛さはありましたが覗き込むように見るとその全体像が見て取れます。
全体的にやや磨滅感があり、手先などは後補であろうとは思いますが訪れる価値ありの非常に魅力的なお薬師様でした。



城谷山 諦応寺(たいおうじ)
福井県三方上中郡若狭町安賀里33-1
TEL : 0770-62-0864
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り

にほんブログ村

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
平安佛の大洪水!白山を仰ぐ「福井の仏像」展の巻③~十一面観音菩薩編~ 2016/10/28
-
平安佛の大洪水!白山を仰ぐ「福井の仏像」展の巻④~菩薩編~ 2016/11/24
-
福井県・神明神社「17年ぶり!村人の愛に包まれたご開帳の巻」 2017/10/04
-
福井県 / 若狭秘仏巡り!① 2012/09/20
-
福井県・馬居寺「煩悩喰らい尽くす馬頭観音の巻」 2015/03/09
-
この記事へのコメント
言霊百神 http://futomani.jp/
タカマハラナヤサ
大ドラさま
いつもコメントありがとうございます。
諦応寺の銀杏観音はそれはもう本当に神々しいまでのお姿で素晴らしかったです。
そして西光院へ訪れて下さったんですね。
ブログ冥利に尽きます。
これからも色々な仏さまを取り上げて伝えていけたらと思っております。
いつもコメントありがとうございます。
諦応寺の銀杏観音はそれはもう本当に神々しいまでのお姿で素晴らしかったです。
そして西光院へ訪れて下さったんですね。
ブログ冥利に尽きます。
これからも色々な仏さまを取り上げて伝えていけたらと思っております。
トラックバック
URL :
- 大ドラ - 2015年05月11日 21:51:01
前のブログ記事で取り上げられた善水寺は去年10月に訪ねたのですが、今月終わりから梅雨入り前までの間に、ご開帳で再訪しようと思います。
また先日は奈良市内を回り、ならまち界隈ではれんじょう寺などと合わせて、以前に迦楼馬さんがブログ記事で取り上げられた西光院を訪ね、廿日大師様と地蔵菩薩半跏像のお姿を堪能してきました。