迦楼馬-カルマ- presents 佛旅Vol.3 枚方・島本の佛巡りダイジェストの巻き

4月15日。
この日はわたくしカルマの企画で、大阪の枚方市・島本町方面を巡る佛旅へと出かけて参りました。
朝の8時半、集合場所である三木山駅へ到着し、本日ご一緒する佛友さんと合流します。
三木山駅は京都府京田辺市と大阪府枚方市の境にあり、1ヶ寺目となる枚方市の尊延寺にほど近い駅です。(最寄りかどうかはさて置き)



ぐずつきが気になる天候ではありましたが、我が見仏号タントは一路 尊延寺(そんえんじ)を目指します。
731年に興福寺の僧・宣教大師(せんぎょうだいし)の勅願によって建立された尊延寺では、平安時代に造像された五大明王像を拝観。
訪れた際には小雨が降る中でしたが、お堂の扉は開かれており境内へと足を踏み入れた瞬間からうっすらと見えてくる五大明王像の圧に感嘆します。
不動明王立像の前後には神像的な妖しさも漂わせる地蔵菩薩像に、スマートで穏やかで無の境地のような大日如来像が。
ひっそりと主張せずにたたずむ十一面観音菩薩立像も気になります。
個々の魅力よりもお堂全体が発するオーラに、バリバリの密教空間に、僕たちは飲み込まれてゆくのでした。


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この日は各寺院さんへの拝観予約が上手くいかず行ったり来たりとなってしまい2ヶ寺目は島本町の勝幡寺(しょうばんじ)へ。
縁起によると717年に行基菩薩が開創し自作の薬師如来を安置したとあります。
ご本尊は行基菩薩が夜毎に瑞光を見て、その光りが巨大な老樹より発せらるるを知り、その老樹を伐り牛頭天皇の本地である薬師如来を刻み洞内に安置したことから地元では「洞薬師」と呼ばれています。

実際には平安後期から鎌倉初期の作と考えられているご本尊ですが、像高150.1cmの等身大の像で、Y字に流れる腿の衣紋や穏やかななで肩でゆったりとされ、お顔はやや上向き。
非常に穏やかで慈悲深い方でした。
また、この日 迎え入れて下さったご住職は拝観に訪れる我々の為に、勝幡寺縁起書や町の文化財に指定された元三大師みくじ資料一式を展示して迎え入れて下さいました。
本当に有り難いお心遣いには感謝しかありません。



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勝幡寺のすぐ近所にある宝城庵は午後の予定となっているため再び枚方市へと戻り浄念寺(じょうねんじ)へ。
浄念寺には鎌倉期となる不動明王立像がいらっしゃるという事で拝観に訪れました。
不動明王が安置される収蔵庫へと足を踏み入れてビックリ!
庫内の中心部には不動明王を囲むように柱が。
実はこの収蔵庫、元鐘楼堂の柱を覆う様に建てられています。その中心に不動明王像が安置されておりさながら結界の様。
また不動明王像以外にも時代は若けれど数多くの仏像が安置されており見どころはたくさん。
不動明王像の忿怒相でありながらもどこか哀愁を感じさせる表情や、腰周りから腿へかけての衣紋など非常に好みな方でした。


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浄念寺を後にし次の目的地、ご本尊ご開帳の総持寺へ向かう前に昼食を取ります。
枚方市から高槻市へと入りJR高槻駅の北側、芥川商店街にある鴨料理専門店「きないや」さんへ。
夜は鴨の焼き鳥を楽しめるお店ですがお昼の名物は合鴨うどんに合鴨丼。
僕は出汁が絶品だという合鴨うどんを、同行者の方々は香ばし合鴨丼を。
最近の佛旅では食にも気を配りたいと考えているのでございます。
小雨が降ったりやんだりでやや肌寒かったんですが、美味しい出汁を飲みほし汗ばむくらいに体が温まりました。
夜も必ず訪れたいなと思う美味しい鴨を堪能して総持寺へ。
食べログ「きないや」


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同行したウチの相方がどうしても訪れたいと言うので今回の佛旅に組み入れた総持寺ご本尊ご開帳。
亀の背に乗った千手観音菩薩立像は期待を大幅に上回る方でした。
織田信長の火討ちになか立ち続けたとの伝承から、「火伏せ観音」とも呼ばれる千手観音でお姿は下半身がひどく焼けたお姿でした。
しかしながら、足元に刻まれた衣紋表現は炭化した状況ながらも刻みの厚さが見て取れる見事な造形!
焼け朽ちてなおここまでの彫りを確認出来るのは驚きでした。
またお厨子の脇へいらっしゃった御前立もなかなかに見事で見応えあり。
そして両脇に建つ二天像はさらに見応えありでカッコイイ。
いや~~思いの外素晴らしかった!


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続いて向かったのは高槻しろあと歴史館。
3/14~5/17まで開催されている「人とほとけのきずな」展を拝観させて頂きました。
高槻の地に伝来した仏像・仏画を中心に、、高槻の信仰文化を紹介されており、田能自治会所蔵の大日如来像に聖観音菩薩立像、氷室自治会(しろあと歴史館寄託)の聖観音菩薩立像など素晴らしい展示となっております。
なかでも5/6までの展示となっている奈良時代~平安時代とされる慶瑞寺 菩薩坐像は素晴らしく、眉から鼻筋への凛々しさや条帛に下半身の衣の表現など非常に美しく檀像的で見飽きません。
是非ともこの方を拝する為にしろあと歴史館へ訪れていただきたいです、5/6までですよ!!
そしてその機を逃されても、逃されても訪れる価値があるのが今展示。
田能自治会の聖観音菩薩立像もすごいですよ!
観覧料は無料となっておりますので関西在住の仏像好きは絶対です!
会期中に関西を訪れる方もぜひ!


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大満足の高槻しろあと歴史館を後にし、島本町へと舞い戻り宝城庵(ほうじょうあん)へと向かいます。
「ウチに何を見に来るの?」「見に来る程のもんじゃないよ」なんて仰っていましたが、安置されるのは我々が好む非常に素朴で地方色の出た薬師如来立像です。
縦に流れる木目が尊容に見え、下げた目尻と木目のたての流れが際立ち素朴でありながら美しいお顔をされていました。
やや潰れたような鼻を持つ尊容がより地方色を感じさせてくれました。
彫りの浅い衣紋とは対照的に肩幅は思いの外広くガッシリとした印象を与えてくれます。
また、脇には時代は大きく下るものの古仏感を感じることが出来る日光月光両菩薩も素晴らしい。
大阪の島本町において平安時代後期の薬師如来立像2体(勝幡寺、宝城庵)を拝することが出来たのは非常に有意義な時間でした。
そしてこの感動に浸っていると、ご住職から更なるお言葉が。
「ウチを見に来るよりもっと見る薬師如来がいてるやろ」と。
宝城庵の線路向いの高浜に常春寺(じょうしゅんじ)があり、この高浜薬師堂には2mを超える薬師如来がお祀りされていると教えて頂きました。
もちろんのことこの日の予定にあるわけは無く、突然の情報に浮き足立ちこれは向かうしかない!と宝城庵を後にして急いで向かいました。


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宝城庵から線路を挟んだ高浜という地にある常春寺との情報のみを頼りに向かい、迷子になりながらも近隣の家々をピンポンしながら情報収集。
見つけた薬師堂は鍵がかかり薬師如来を拝することは出来ませんでした。
管理されている常春寺を見つけ出し拝観の旨お願いしましたが1/8、8/23のみのご開帳でありそれを護られているとの事でした。
お姿を拝することは出来ませんでしたが文化財指定ではない地域に守られてきた薬師如来像の存在を知ることが出来たのも価値ある情報だったと思います。
今年の8/23!是非とも訪れたいと思います。
その時は島本町付近を更に掘り下げたカルマpresents佛旅を企画する所存でございます。


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枚方市・島本町の佛旅全行程を無事に終え、向かったのはこの日の打上げ場である高槻は高知料理専門店「四万十川」。
以前より、今回の佛旅をご同行して下さった佛友である尚さんから教えて頂いていたお店で、食も酒も楽しめる店との事でした。
実は、高槻しろあと歴史館の特別展示に合わせ、更には四万十川での打ち上げを念頭に組んだ今回の企画であったので打上げが楽しみで仕方なかった僕でしたが、その高すぎる期待を裏切らない料理に焼酎にと大満足の締めくくり。
なかでも、藁で燻されたカツオのたたきは絶品で、初めて食べたんじゃないかな?ウツボのたたきも旨すぎた。
山菜の天婦羅もレアな食材で美味しいし面白い。
もちろん刺身はすこぶる美味し!!
締めに用意されたカツオのカレーは満腹感があったにもかかわらずペロリとしてしまいおかわりしたいほどの美味さ。
北摂方面を訪れる方はぜひ!高槻 四万十川で締めくくりを!
4000円ほどのお任せコースで絶品高知料理を楽しみましょう!

食べログ「四万十川」


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時おり雨に打たれながらも無事に行程を終えたカルマ’s佛旅。
これからもいろんな佛友さんを迎えて細々と企画をしていこうと考えていますので宜しくお願いいたします。
佛&食&酒。
繋がれ広がれの仏像LINKでどんどん世界を広げていこうと考えてますよ~!








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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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