奈良県・青龍寺「捻る腰!睨む天地眼!平安後期の不動明王像の巻き」

戒長寺を後にし慌てて向かったのは車で20分ほどの青龍寺。
10時に拝観のお願いをしていましたが到着したのは10時35分。
お待ちくださっていた奥様は非常に優しく迎え入れて下さりホッと胸をなでおろす。
奥様はご自由にのんびりしていって下さいと仰り境内の掃除へ。
先程の戒長寺とはうって変わって放任自由拝観でした。


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青龍寺お目当ての仏像は奈良の文化財に指定された不動明王立像。
像高94.6cm、欅の一木造り。
境内 不動堂に安置され遠目に見ても腰のくびれが凄い。


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肩口から胸回り二の腕と柔らかさのある感じで幼さの残るような不動明王ですが表情はしっかりと作っております。
大きく鼻の穴を膨らませ牙は上下に突き出す。
眉間に力強くシワを刻んで天地眼。
柔らかく幼年を思わせるような体躯に、老年な年季の入った表情。
厳しい憤怒というよりは温和さも見えてくるような憤怒相で全体的に柔らかな印象を持ちました。
遠目から飛び込んだ腰の捻り具合が印象の全てを決めたのかも。
吊り上げるが如くに腰を突き出して右手に県を握ります。


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また不動堂内には室町期と思われる阿弥陀如来坐像も。
この方がまたいい表情をされているんです。
深ーい遠ーい目をされて鋭い威厳が、神々しさですねがありました。
広げた趺坐の両膝から頭頂までが二等辺三角形で結ばれるような均整のとれた美しさで、不動の護摩焚きの煤を浴びた燻し金な金箔が造形の良さを増しているように思いますね。


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本堂には失礼ながら申しますと、なかなかにふてぶてしい表情を見せる大日如来像が。
非常に金箔がよく残り江戸期あたりの造形にも見え、平安期くらいにも見えたりと、ちょっと僕には見分けがつきません。
目には玉眼は入っていなかったと思います。
見ていると不思議と引き込まれていくような魅了されていくような、不思議な大日如来像でした。


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奥様からバヤリースオレンジの缶ジュースを頂いて境内でほっこり一休みしてから次の目的地へと向かうのでした。

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青龍寺(せいりゅうじ)
奈良県宇陀市榛原萩原256
TEL : 0745-82-3365
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り









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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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