山形県・平塩熊野神社「大きな十王像のご威光の巻き」

洪水のような仏像群に飲み込まれて次に向かったのは同じ寒河江の平塩。
養老5年(721)紀州熊野より行基によって勧請されたと伝わるこの地きっての古社である平塩熊野神社がひっそりと佇んでいます。
もと熊野三所権現にならい、護摩堂、内御堂、如法堂に分かれていましたが、明応年間に現在地に合祀されたそうです。
この平塩熊野神社には山形県の文化財に指定される平安後期の木彫像、伝十王像二体が安置されています。
寒河江市の指定文化財、吉祥天立像も。
また、江戸時代の明暦元年(1655)2月、如法堂を熊建山(ゆうごんざん)平塩寺と改め、今現在も平塩熊野神社と並び建っています。

だんだんと日差しが強くなってくる中、平塩の地に到着。
平塩熊野神社、平塩寺と並んで建っていますので、ツアー参加者は二手に分かれて前半後半で入れ替わるシステムで拝観。
僕はまずは平塩熊野神社へ。


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すーーっと延びる石段を、テクテク歩いていくおばあちゃん(宮司さんのお母様?)の後ろを追うように上ります。
この石段を登っていくとお堂が見えてくるって感じが大好きです。
自然世界に飲み込まれていった先に見えてくる聖域という雰囲気。
こちらの平塩熊野神社もそういった雰囲気にあふれており非常に神秘的。
境内にポツンとたたずむ石佛 大黒天像も神秘的で美しく吸い込まれてしまいます。



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招き入れて頂いた堂内は内陣外陣が区切られており、格子戸の向うに見える伝十王像の威光は距離を置いてでもヒシヒシと伝わってきます。
宮司さんの説明のあと、内陣へと上がらせて頂き間近よりお姿を拝観させて頂きました。
そのお姿は非常に厳しく、一文字に結ばれた方と、への字に結んだ方と。
目は吊り上がり、こんな怖い顔した方にあの世で裁判を受けるのか。。。とちょっとビビる。
体躯も逞しく非常に力強い。
とてつもない威厳にあふれた方々ですね。
平安時代後期のお像で像高は共に140~50cmくらいか。
神像として造像されたのではと言われており男神像と女神像とも考えられているとの事。
いったいどちらが女神像なのだろうか。。。両方ともめっちゃ怖いぞ。

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非常に大きく、量感溢れる力強さを見せてくれる十王像を前にまたもや飲み込まれるのでした。
木肌のささくれ立ちがより一層迫力を際立たせご威光をかもし出しているような、そんな気がいたしました。
十王像であり神像であるこの2体の像に神仏習合の歴史を感じながらお隣りの平塩寺へ。


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堂内ガラスケースには県指定文化財の吉祥天像と多くの破損仏も
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美しく精巧に彫り込まれた衣文
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平塩熊野神社(ひらしおくまのじんじゃ)
山形県寒河江市大字平塩
TEL : 0237-86-2111 (寒河江市役所 観光課)
  0237-86-0165 (建部宮司)
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納








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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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