山形県・宝積院「美しく厳しく魅惑的な檀像十一面観音の巻き」

大光院を後にし、宮城県を離れて山形県へと走ります。
向かったのは山形市鮨洗の宝積院。
平安初期の檀像十一面観音菩薩立像が安置されています。
元々は京都醍醐の光台院末寺であった山形の宝幢寺(ほうとうじ)に安置されていましたが、明治時代の廃仏毀釈により宝幢寺の門戸寺であった宝積院へと移されたそうです。


須川の堤防にバスを停め、テクテクと日も傾きかけた道を歩いてほどなく見えてきた小さなお堂。
この中に会いたくて会いたくてたまらなかった檀像十一面がいらっしゃるのかと胸が高鳴ります。
お堂へ上げて頂くと、堂内奥に耐火式ガラス張りのお厨子的な空間に安置された十一面観音菩薩立像が目に飛び込んできました。

P1080735.jpg



美しくライトアップされたそのお姿は肉感的で色気があり非常に魅力的なお方で、台座を含めてカヤの一材より彫りだされた檀像彫刻。
衣・天衣の装飾的な細かな表現は見事です。
檀像彫刻のこの緻密で繊細なため息の出るような彫技には感心するばかり。
厳しい顔つきからは男性的な威風堂々とした凄味を感じますが、胸や腰、衣越しに伝わる膝周りのの柔らかな肉付きは優雅な女性的な魅力も感じさせてくれます。
頭頂の如来像は頭部のみならず両手を含む下半身まで掘り出された非常に珍しい造形だそうですが、下半身があるのかないのかは見えずで確認出来ませんでした。
お堂から出ると夕焼けの空となっており今日一日の仏像巡りが終了したことを満足感をもって感じさせてくれました。


IMG(1).jpg








法流山 宝積院(ほうしゃくいん)
山形県山形市鮨洗136
TEL : 023-684-3577
    0237-64-2235(管理・大江町 西林寺)
拝観 : 8月1日
それ以外は要連絡(「見せて下さい」「拝観したい」との申し出はお断りするそうで、「拝ませて頂きたい」「ご縁を頂きたい」といった申し出がベター
拝観料 : 志納
駐車場 : 無し








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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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