仏像LINK主催!小浜の秘仏ツアーオフ会速報ダイジェストの巻き
9月13日、仏像LINK様主催の秘仏ツアーへと参加してきました。
今回の目的地は仏像の宝庫、仏ゾーンとも呼ばれる若狭地方へ!
京都駅に40名超が集合し、高浜町→小浜市→若狭町と巡り、小浜秘仏ツアーと題して楽しんできました。
この日の参加者のツイートを、共に参加された福通寺のご住職みょうこうさんがまとめて下さいました。
仏像リンク主催「小浜の秘仏ツアーオフ会」
仏像LINKツアーの楽しさが伝わる生の声となっております!
京都駅からバスで揺られることおよそ2時間。
まず到着したのは高浜町にある中山寺。
こちらにいらっしゃるのは言わずと知れた馬頭観音!
鎌倉の大仏師運慶の嫡男・湛慶の作とされる馬頭観音で、馬頭界随一のカッコ良さ!
通常は33年ごとの開帳(17年に1度中開帳)で、2年前に本開帳を迎え一般公開されましたが、今年は舞鶴若狭道全面開通記念の若狭秘仏公開に合わせてご開帳されています。
2年前にも訪れて拝観しましたが、やはり圧倒的なカッコ良さで大興奮でした。
![IMG_8223[1]_convert_20140915203123](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203743021.jpg)
続けて高浜町の馬居寺へ。
こちらもご本尊は馬頭観音で平安期の造像です。
中山寺と続けて訪れることで、平安期と鎌倉期の馬頭観音像の造形の違いを楽しみながらじっくりとかぶりつくように拝観させて頂きました。
また、庫裡には鎌倉期の妙音弁財天像も祀られており、こちらも合わせて拝観。
そして庫裡内には江戸期あたりの修復によりド派手な彩色を施された状態だった頃の馬頭観音像のお姿が!
あまりのおもちゃ感というか人形感というか。。。
彩色を見事に落としてくれてありがとうと呟かずにはおれないお化粧姿でした(笑)
馬居寺・馬頭観音は通常秘仏ですが今年はご開帳の年に当たり、10/18~11/24の土日祝日にご開帳が行われます。
今回はこれに先駆けて仏像LINKツアーで扉をを開けて頂き拝観してきました。
![IMG_8222[1]_convert_20140915203148](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203742409.jpg)
高浜町を後にし、小浜市へと入り昼食。
若杉末広亭さんで海鮮丼を堪能してきました。
海の近いところはやっぱり魚介が美味いですね!
![IMG_8224[1]_convert_20140915203231](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203745e7e.jpg)
そして午後の1寺目は谷田寺へ。
こちらも通常は秘仏であり個人ではなかなか拝観が難しいお寺です。
「みほとけの里 若狭の秘仏」での公開も個人での拝観は不可で規定の団体バスツアーでのみ公開となっていますが、仏像LINKツアーでも特別に収蔵庫を開けて頂きました。
正面中央のお厨子には鎌倉期の千手観音菩薩立像が。
金箔等は施さず素地仕上げで檀像風なお姿。
目にも玉眼は嵌入されず彫眼で足元の衣紋表現も翻派式衣文を思わせるような古式を周到した造形となっていました。
また、脇には不動&毘沙門を従え、天井周りには二十八部衆までが安置されていました。
おっと凛々しいお顔の大黒天像も良かったなぁ。

同じ小浜市谷田部にある薬師堂へ向かいます。
こちらには平安後期定朝様の薬師如来座像が。
半丈六の大きな方で穏やかでありながら堂々とされた方でした。
目が垂れ目で、優しく温厚な雰囲気を感じさせて下さり、なかなかの美仏。
脚部に関しては胴体部などの彫り口とは違う硬さが見られることから、後補ではなかろうかとの事でした。

そしで次は今年の7月にリニューアルされた若狭歴史博物館へ。
若狭の多くの仏像が展示されていて見どころ満載。
中でも青蓮寺 聖観音菩薩立像は秀逸!
53cmの小さな像ですが足元に流れる綺麗な衣紋や肉感的な腹回りなど大好きな仏像です。
蓮花寺の阿弥陀三尊像もよかったなぁ。
そして驚いたのはレプリカ像のレベルの高さ!
言われなければ本物と思ってしまうほどでした。
初め気づかずに本物だと思ってましたよ。
![IMG_8232[1]_convert_20140915203545](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203747ee3.jpg)
若狭歴博を後にして向かったのは加茂神社。
こちらにも秘仏の千手観音菩薩立像が。
若狭の秘仏公開が始まってからは常連の公開となっておりますが、本当に素晴らしい千手観音です。
もうバランスが素晴らしい。
平安地方仏の一級品。
腰はキュッと締まっているのに顎回り、腹回りにはたっぷりとした肉付きで衣の翻派式衣文も素晴らしかったですよ。
秘仏に戻らずに公開を続けて欲しいです!

そしてツアーを締めくくったお寺は若狭町の諦応寺。
到着するや否や、通り雨に襲われ本堂で雨宿り。
お茶やお菓子を出して頂きごちそうになりながら雨をやり過ごす。
雨はすぐに上がり、それではと収蔵庫へ案内していただき、県指定文化財の薬師如来像を拝観しました。
平安初期の作と考えられている薬師如来立像で両の腕から垂れさがる衣には随所に渦紋が施されなかなかの見応え。
しかし何と言ってもこちらの立木佛が圧巻でした。
樹齢450年の銀杏の木に彫りこまれた十一面観音のお姿は神々しく度肝を抜かれました。

そして最後は恒例の交流会ということで京都へと戻りみんなでしゃぶしゃぶを食べてきました。
たくさんの仏友とこの日一日の仏像巡りを振り返り、またツアー中には話せなかったお互いの話を伝えあったりと楽しい時間。
美味しいご飯と美味しいお酒と仏友と。
なんて素敵なんでしょう。
今回のツアーも最高の一日となりました。
さて、次は10月4日の三重の秘仏ツアーです!
参加される方々よろしくお願いします!
![IMG_8239[1]_convert_20140915204055](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/2014091520412119a.jpg)

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今回の目的地は仏像の宝庫、仏ゾーンとも呼ばれる若狭地方へ!
京都駅に40名超が集合し、高浜町→小浜市→若狭町と巡り、小浜秘仏ツアーと題して楽しんできました。
この日の参加者のツイートを、共に参加された福通寺のご住職みょうこうさんがまとめて下さいました。
仏像リンク主催「小浜の秘仏ツアーオフ会」
仏像LINKツアーの楽しさが伝わる生の声となっております!
京都駅からバスで揺られることおよそ2時間。
まず到着したのは高浜町にある中山寺。
こちらにいらっしゃるのは言わずと知れた馬頭観音!
鎌倉の大仏師運慶の嫡男・湛慶の作とされる馬頭観音で、馬頭界随一のカッコ良さ!
通常は33年ごとの開帳(17年に1度中開帳)で、2年前に本開帳を迎え一般公開されましたが、今年は舞鶴若狭道全面開通記念の若狭秘仏公開に合わせてご開帳されています。
2年前にも訪れて拝観しましたが、やはり圧倒的なカッコ良さで大興奮でした。
![IMG_8223[1]_convert_20140915203123](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203743021.jpg)
続けて高浜町の馬居寺へ。
こちらもご本尊は馬頭観音で平安期の造像です。
中山寺と続けて訪れることで、平安期と鎌倉期の馬頭観音像の造形の違いを楽しみながらじっくりとかぶりつくように拝観させて頂きました。
また、庫裡には鎌倉期の妙音弁財天像も祀られており、こちらも合わせて拝観。
そして庫裡内には江戸期あたりの修復によりド派手な彩色を施された状態だった頃の馬頭観音像のお姿が!
あまりのおもちゃ感というか人形感というか。。。
彩色を見事に落としてくれてありがとうと呟かずにはおれないお化粧姿でした(笑)
馬居寺・馬頭観音は通常秘仏ですが今年はご開帳の年に当たり、10/18~11/24の土日祝日にご開帳が行われます。
今回はこれに先駆けて仏像LINKツアーで扉をを開けて頂き拝観してきました。
![IMG_8222[1]_convert_20140915203148](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203742409.jpg)
高浜町を後にし、小浜市へと入り昼食。
若杉末広亭さんで海鮮丼を堪能してきました。
海の近いところはやっぱり魚介が美味いですね!
![IMG_8224[1]_convert_20140915203231](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203745e7e.jpg)
そして午後の1寺目は谷田寺へ。
こちらも通常は秘仏であり個人ではなかなか拝観が難しいお寺です。
「みほとけの里 若狭の秘仏」での公開も個人での拝観は不可で規定の団体バスツアーでのみ公開となっていますが、仏像LINKツアーでも特別に収蔵庫を開けて頂きました。
正面中央のお厨子には鎌倉期の千手観音菩薩立像が。
金箔等は施さず素地仕上げで檀像風なお姿。
目にも玉眼は嵌入されず彫眼で足元の衣紋表現も翻派式衣文を思わせるような古式を周到した造形となっていました。
また、脇には不動&毘沙門を従え、天井周りには二十八部衆までが安置されていました。
おっと凛々しいお顔の大黒天像も良かったなぁ。

同じ小浜市谷田部にある薬師堂へ向かいます。
こちらには平安後期定朝様の薬師如来座像が。
半丈六の大きな方で穏やかでありながら堂々とされた方でした。
目が垂れ目で、優しく温厚な雰囲気を感じさせて下さり、なかなかの美仏。
脚部に関しては胴体部などの彫り口とは違う硬さが見られることから、後補ではなかろうかとの事でした。

そしで次は今年の7月にリニューアルされた若狭歴史博物館へ。
若狭の多くの仏像が展示されていて見どころ満載。
中でも青蓮寺 聖観音菩薩立像は秀逸!
53cmの小さな像ですが足元に流れる綺麗な衣紋や肉感的な腹回りなど大好きな仏像です。
蓮花寺の阿弥陀三尊像もよかったなぁ。
そして驚いたのはレプリカ像のレベルの高さ!
言われなければ本物と思ってしまうほどでした。
初め気づかずに本物だと思ってましたよ。
![IMG_8232[1]_convert_20140915203545](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140915203747ee3.jpg)
若狭歴博を後にして向かったのは加茂神社。
こちらにも秘仏の千手観音菩薩立像が。
若狭の秘仏公開が始まってからは常連の公開となっておりますが、本当に素晴らしい千手観音です。
もうバランスが素晴らしい。
平安地方仏の一級品。
腰はキュッと締まっているのに顎回り、腹回りにはたっぷりとした肉付きで衣の翻派式衣文も素晴らしかったですよ。
秘仏に戻らずに公開を続けて欲しいです!

そしてツアーを締めくくったお寺は若狭町の諦応寺。
到着するや否や、通り雨に襲われ本堂で雨宿り。
お茶やお菓子を出して頂きごちそうになりながら雨をやり過ごす。
雨はすぐに上がり、それではと収蔵庫へ案内していただき、県指定文化財の薬師如来像を拝観しました。
平安初期の作と考えられている薬師如来立像で両の腕から垂れさがる衣には随所に渦紋が施されなかなかの見応え。
しかし何と言ってもこちらの立木佛が圧巻でした。
樹齢450年の銀杏の木に彫りこまれた十一面観音のお姿は神々しく度肝を抜かれました。

そして最後は恒例の交流会ということで京都へと戻りみんなでしゃぶしゃぶを食べてきました。
たくさんの仏友とこの日一日の仏像巡りを振り返り、またツアー中には話せなかったお互いの話を伝えあったりと楽しい時間。
美味しいご飯と美味しいお酒と仏友と。
なんて素敵なんでしょう。
今回のツアーも最高の一日となりました。
さて、次は10月4日の三重の秘仏ツアーです!
参加される方々よろしくお願いします!
![IMG_8239[1]_convert_20140915204055](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/2014091520412119a.jpg)

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この記事へのコメント
大ドラさんコメントありがとうございます。
当ブログを参考にして下さり本当にありがとうございます。
ソゾタケさんのブログのような知識、情報はほとんど無く浅いブログですが、簡単サラッと流し読みブログ的な立ち位置で頑張ってます(笑)
大した知識もなく思うがままに書いておりますので間違いも多々あろうかと思いますが今後ともよろしくお願いします!
若狭の仏像は本当に素晴らしく魅力が尽きない地域ですよね!
中山寺、馬居寺の馬頭観音は秘仏ですが今年は一斉開帳されていますので巡り時ですよね!
僕は10月27日にもバスツアーで再度小浜を巡る予定です。
大ドラさんも是非とも小浜巡りしてくださいね!
長浜も素晴らしい地域。
若狭、近江は本当に物凄い一体ですよね。
仏像好きには毎日でも巡りたいです地です。
しばらく長浜を訪れていないので秋には訪れたいです。
当ブログを参考にして下さり本当にありがとうございます。
ソゾタケさんのブログのような知識、情報はほとんど無く浅いブログですが、簡単サラッと流し読みブログ的な立ち位置で頑張ってます(笑)
大した知識もなく思うがままに書いておりますので間違いも多々あろうかと思いますが今後ともよろしくお願いします!
若狭の仏像は本当に素晴らしく魅力が尽きない地域ですよね!
中山寺、馬居寺の馬頭観音は秘仏ですが今年は一斉開帳されていますので巡り時ですよね!
僕は10月27日にもバスツアーで再度小浜を巡る予定です。
大ドラさんも是非とも小浜巡りしてくださいね!
長浜も素晴らしい地域。
若狭、近江は本当に物凄い一体ですよね。
仏像好きには毎日でも巡りたいです地です。
しばらく長浜を訪れていないので秋には訪れたいです。
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- 大ドラ - 2014年09月21日 12:22:36
岐阜の大ドラと申します。
以前から、迦楼馬さんのブログを仏像拝観の参考にさせていただいています。
どうもありがとうございます。
先日、ソゾタケさんのブログ『祇是未在』にコメントいたしたところ、ソゾタケさんがコメントへのお返事で、迦楼馬さんのブログを勧めてくださいました。
若狭高浜におられる2躯の馬頭観音様ですが、どちらも精密に洗練された造りに思え、一度お姿を拝見したいとも思えますが、秘仏なのでなかなかその機会がないのが残念です。
しかし、小浜と敦賀の間の高速道路が開通したこともあって、それほど遠くないうちに小浜の仏教寺院の何か所かを訪れて、仏像を拝みたいですし、寺院の建築も鑑賞したいとは思います。
先日は長浜のお寺3か所で仏像を拝みましたが、知善院の拝観では迦楼馬さんのブログ記事が役に立ち、そのことでもありがとうございます。
長浜のお寺のうち、総持寺ははんなりした桃色の門に迫力ある仁王様がおわすのもよく、本堂内が暗いという難点がありながら春に東京芸大美術館に出張されたという観音様2躯のよさが味わえましたし、神照寺では萩が見頃で、そこも本堂内が暗いので、その寺院では代表的な肉彫千手観音像はお顔の表情がわかりにくかったとはいえ、平安期と鎌倉期の不動明王立像2躯が印象に残りました。
知善院では阿弥陀如来立像も印象に残りましたが、十一面観音坐像は細身でそれほど大きくもないながら、眼力や力強さを感じさせる仏像で、その日に拝んだ仏像では最も印象的でした。