茨城県・中染町阿弥陀堂「等身大の鉄仏!阿弥陀如来像の印相に触れるの巻き」
魅力たっぷりの地方仏の次に巡ったのはこれまた非常に珍しい鉄仏!
向かったのは中染町阿弥陀堂。
こちらに、西の方ではほとんど見ることのない鉄仏がいらっしゃいます。
しかも等身大にもなる大きな阿弥陀様で、今年に重要文化財に指定され話題となった方です。



中染町の山のふもとの高台に建つ収蔵庫の扉を開けて頂き、ご対面させて頂いた阿弥陀如来立像は鉄仏とは思えないような柔らかな衣文表現を見せる阿弥陀様でした。
側面には鋳造跡のヒダが見え鉄仏の造像過程を見て取ることが出来ますが、鉄仏としての重さよりも柔らかさと憂いを感じました。
ほとんど伏せたような眼差しに静かに結んだ口元はどこか寂しさをも感じるようで。


そしてとんでもない事が起こります。
なんと写真はおろか、触れることを許して頂いたのです!
恐る恐ると像に触れる仏友たち。
そして僕も阿弥陀様に触れさせて頂きました。
どこへ触れようかと思いましたが、自然と手が伸びたのは御手でした。
衆生の悩み苦しみを取り除いて下さる印相、極楽浄土へと迎えて下さる印相へと手を伸ばし触れさせて頂きました。
こんな機会が訪れるのかと驚きと興奮で一杯になりながら、めったとない機会をいただいてきました。
![IMG_7724[1]_convert_20140911221510](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/2014091122190901d.jpg)
背面には本像を固定するためか、光背を取り付けるためか金具の取付枠があり、鉄仏の重さを物語るような特徴を見せます。
聞くところによると重量は300kgだそうでとんでもなく重く、重要文化財の指定を受け東京国立博物館へ展示する為に運び出すのも一苦労だったようです。

また、銘文も残され
「奉治鋳法然寺阿弥陀如来立像、大檀那桐原左衛門入道祭立、大工権守入道西念、勧進憎立仏房生年五十六、仏師日向房良覚、弘長4年甲子4月26日」
桐原左衛門が寄進者となり法然寺の阿弥陀如来像として造らせたもので、大工が権守入道西念、勧進が僧立仏房、仏師に日向房良覚を迎え造像されたことが記されています。

鉄仏は現存するそのほとんどの像が鎌倉時代以降に造られ、地域的に見ても関東地方、愛知県に多く残っているそうです。
関西在住としてはなかなか出会うことのない鉄仏と、しかも触れさせて頂くというとんでもない機会に恵まれ心から感動を味わう素晴らしい出会いとなりました。
![IMG_7728[1]_convert_20140911221630](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140911221911771.jpg)
収蔵庫から少し離れたところに祀られている金精様。
子孫繁栄や安産、縁結び、商売繁盛などの神様です。
![IMG_7718[1]_convert_20140911222249](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140911222505045.jpg)
中染町阿弥陀堂
茨城県常陸太田市中染町23
TEL : 0294-72-3111(常陸太田市教育委員会)
拝観 : 通常10月の第3土・日に行われる「常陸太田市指定文化財 集中曝涼の日」
拝観料 : 志納

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向かったのは中染町阿弥陀堂。
こちらに、西の方ではほとんど見ることのない鉄仏がいらっしゃいます。
しかも等身大にもなる大きな阿弥陀様で、今年に重要文化財に指定され話題となった方です。



中染町の山のふもとの高台に建つ収蔵庫の扉を開けて頂き、ご対面させて頂いた阿弥陀如来立像は鉄仏とは思えないような柔らかな衣文表現を見せる阿弥陀様でした。
側面には鋳造跡のヒダが見え鉄仏の造像過程を見て取ることが出来ますが、鉄仏としての重さよりも柔らかさと憂いを感じました。
ほとんど伏せたような眼差しに静かに結んだ口元はどこか寂しさをも感じるようで。


そしてとんでもない事が起こります。
なんと写真はおろか、触れることを許して頂いたのです!
恐る恐ると像に触れる仏友たち。
そして僕も阿弥陀様に触れさせて頂きました。
どこへ触れようかと思いましたが、自然と手が伸びたのは御手でした。
衆生の悩み苦しみを取り除いて下さる印相、極楽浄土へと迎えて下さる印相へと手を伸ばし触れさせて頂きました。
こんな機会が訪れるのかと驚きと興奮で一杯になりながら、めったとない機会をいただいてきました。
![IMG_7724[1]_convert_20140911221510](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/2014091122190901d.jpg)
背面には本像を固定するためか、光背を取り付けるためか金具の取付枠があり、鉄仏の重さを物語るような特徴を見せます。
聞くところによると重量は300kgだそうでとんでもなく重く、重要文化財の指定を受け東京国立博物館へ展示する為に運び出すのも一苦労だったようです。

また、銘文も残され
「奉治鋳法然寺阿弥陀如来立像、大檀那桐原左衛門入道祭立、大工権守入道西念、勧進憎立仏房生年五十六、仏師日向房良覚、弘長4年甲子4月26日」
桐原左衛門が寄進者となり法然寺の阿弥陀如来像として造らせたもので、大工が権守入道西念、勧進が僧立仏房、仏師に日向房良覚を迎え造像されたことが記されています。

鉄仏は現存するそのほとんどの像が鎌倉時代以降に造られ、地域的に見ても関東地方、愛知県に多く残っているそうです。
関西在住としてはなかなか出会うことのない鉄仏と、しかも触れさせて頂くというとんでもない機会に恵まれ心から感動を味わう素晴らしい出会いとなりました。
![IMG_7728[1]_convert_20140911221630](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140911221911771.jpg)
収蔵庫から少し離れたところに祀られている金精様。
子孫繁栄や安産、縁結び、商売繁盛などの神様です。
![IMG_7718[1]_convert_20140911222249](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140911222505045.jpg)
中染町阿弥陀堂
茨城県常陸太田市中染町23
TEL : 0294-72-3111(常陸太田市教育委員会)
拝観 : 通常10月の第3土・日に行われる「常陸太田市指定文化財 集中曝涼の日」
拝観料 : 志納

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