仏像リンク主催!山形宮城仏オフツアー!ダイジェスト速報
7月12日、13日と2日間に渡って仏像リンク様主催の山形宮城仏オフツアーに参加してきました。
前回の茨城ツアー、前々回の東京・神奈川に続いて3度目の参加でしたが、今回は初の2日に渡る宿泊ツアーでした。
朝の8時40分に東京駅へ集合し、そこからバスで一路宮城県へ。
1寺目は宮城県角田市の勝楽山 高蔵寺。
こちらで拝観させて頂いたのは国の重要文化財に指定された平安後期から鎌倉期へかけての丈六阿弥陀如来坐像。
堂内いっぱいに堂々と坐された非常に厳しいお顔をされた威厳たっぷりな方でした。
また、脇には多数の破損仏が。。。
その中にはご本尊の阿弥陀様より5、60年ほど古い阿弥陀如来坐像も。
各部が破損し失われていることで寄木造りの仕組みが良く見て取れます。

2寺目に高蔵寺のご住職にご案内いただいて小針薬師堂へ。
鎌倉中期 建長6年の年号がある薬師如来坐像が安置され、10名ほどに分かれて順番に堂内へ入り拝観させて頂きました。
ここで出会った薬師如来坐像がこの日もっとも心に来た仏様となりました。
頭の大きな地方古仏薬師如来像で非常に印象的でグッとくる圧が物凄い方でした。
周りもザワザワみんな凄い凄いと顔を見合わせてしまいましたね。

3寺目は宮城県柴田町の大光院。
こちらでは「発汗(あせかき)如来」と呼ばれる阿弥陀如来坐像4体を拝観。
前回ツアーでも鉄仏に出会いましたが、この阿弥陀様4体も鉄仏。
元は五智如来として祀られていたそうですが、現在は1体が失われ4体でお祀りされています。
お地蔵様のように赤い頭巾に前掛けをかけられて非常に可愛らしい印象でした。

そしてこの日最後に訪れたのは山形県山形市鮨洗の宝積院。
ずっと前から会いたかった檀像十一面観音立像でムッチムチの量感たっぷりの方で、海住山寺の十一面観音さんが太った感じ。
像高は52cmほどで小さな方でした。 ガラス越しの拝観だったんですが目の前で見れたので大満足。
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この日の拝観は以上となり宿泊するホテルへと向かい夜は親睦会へとなだれ込みます。
拝観中にはあまりお話しできなかった方ともいろんな話をたくさんすることが出来ましたし、めっちゃ有意義な時間を過ごしました。
次の日の朝は少し二日酔い気味でしたが(^^;
2日目は早朝拝観の為、早起きして慈恩寺へ向かいます。
今ツアーのメインイベントで仏像が目白押しで、しかも物凄い仏像だらけ。
ご本尊の弥勒菩薩を釈迦如来、地蔵菩薩、不動明王、降三世明王が取り囲む空間は異質で物凄いオーラでした。
他にも非常に美しく儚い欠け仏、菩薩坐像は心を締め付けられるような美しさで、守ってもらう側の僕の方が守ってあげたいと思ってしまう儚さを感じました。
十二神将像の筋骨隆々の躍動感は今まで見た十二神将の中でも1番かもしれない。
もう書き綺麗ほどの仏像がいらっしゃいました。
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次に訪れたのは山形県寒河江市平塩の熊野神社と平塩寺。
この二つは並んで立っているので、2班に分かれて交互に見る形。
熊野神社には大きな十王坐像が2体いらっしゃいました。
威圧的な表情にも見える力強いお顔で迫力満点。
夫婦の神像かもしれないとの説もあるそうで、なかなかに妖しい雰囲気に包まれる空間でした。

平塩寺では阿弥陀三尊像を拝観。
慈悲深く美しい三尊像でした。
特に勢至菩薩像のお顔は本当に尊い美しさでウットリしてしまいます。
鎌倉以降のお像だと思ういますが、優美で本当に静かに綺麗な方々でした。

そして山形市釈迦堂の法来寺では清凉寺式釈迦如来立像を。
閉じられたお厨子が開く瞬間はまるで記者会見の様な状態。
表れた釈迦如来像は素晴らしい造形美で、衣文線の美しさは暗がりの中で遠目に見てもはっきりと分かる美しさ。
お顔も凛々しくてやっぱり清凉寺式釈迦、手が大きい。
お厨子も立派で素晴らしく、薄明かりの中に浮かび上がる釈迦如来の美しさは本当に素晴らしかった。

山形最後のお寺は松尾山観音。
このツアーで最も鳥肌が立った瞬間が訪れます。
こちらも法来寺さんと同じで訪れた際はお厨子が閉じられており、ご住職の手によって扉が開かれます。
表れたのは3mを超える2体の観音像。
手先を失われていたり、お腹に大きな傷があったり、足元は割れて朽ちていたりと痛々しいお姿ではあるのですが、
神木的な神々しさと大切に拝まれてきた信仰心の塊がそのまま仏の姿になったような圧倒的に心に訴えかけてくる観音像でした。

最後は宮城県へ戻ってきての仙台市博物館。
7月4日から催されている「室生寺展」へ行ってきました。
東日本大震災復興祈念特別展と銘打たれた展覧会で、その復興を祈念したものであるが、
室生寺は1998年に台風により五重塔が大きな被害を受けました。
全国からの篤い支援によりわずか2年で復元された五重塔。自然災害により大きなダメージを受けても人々の温かい支援があれば、やがては必ず立ち直ることが出来る。そのことを身を持って体験された室生寺からの東北への恩返し、復興支援がこの室生寺展です。
室生寺に安置されるおおよそほとんどの仏像が出展されるという展覧会で、室生寺ではお堂が空の状態にまでなっています。
そこまでしても東北の復興を願った室生寺の心がいっぱいに詰まった展覧会でした。
「室生寺展」に関しましては詳細を近々UPする予定です。
![IMG_7896[1]_convert_20140717131703](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/201407171326012f6.jpg)
大まかに今回のツアーを振り返って見ましたが、思い出すだけでもボーっとしてしまい心ここにあらず状態になってしまう素晴らしいツアーでした。
記事を書いてるうちも思い出して目頭が熱くなってくるような、感動が蘇って仕方ありません。
各寺院さんの詳細は後日、少しずつ更新していきたいと思いますので宜しくお願いします。
主催して下さったよっくん、参加されました仏友の方々、今ツアーの為にお堂を開いて下さった寺社関係者様、本当にありがとうございました。
当日の参加者様によるTwitterの纏めがありますので、そちらをご確認いただくとより一層このツアーの詳細や興奮が感じれるのではと思います。
まとめて下さったカレー大好きフクさんありがとうございます、お疲れ様でした。
山形宮城仏オフ まとめ(仏像リンク主催)

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前回の茨城ツアー、前々回の東京・神奈川に続いて3度目の参加でしたが、今回は初の2日に渡る宿泊ツアーでした。
朝の8時40分に東京駅へ集合し、そこからバスで一路宮城県へ。
1寺目は宮城県角田市の勝楽山 高蔵寺。
こちらで拝観させて頂いたのは国の重要文化財に指定された平安後期から鎌倉期へかけての丈六阿弥陀如来坐像。
堂内いっぱいに堂々と坐された非常に厳しいお顔をされた威厳たっぷりな方でした。
また、脇には多数の破損仏が。。。
その中にはご本尊の阿弥陀様より5、60年ほど古い阿弥陀如来坐像も。
各部が破損し失われていることで寄木造りの仕組みが良く見て取れます。

2寺目に高蔵寺のご住職にご案内いただいて小針薬師堂へ。
鎌倉中期 建長6年の年号がある薬師如来坐像が安置され、10名ほどに分かれて順番に堂内へ入り拝観させて頂きました。
ここで出会った薬師如来坐像がこの日もっとも心に来た仏様となりました。
頭の大きな地方古仏薬師如来像で非常に印象的でグッとくる圧が物凄い方でした。
周りもザワザワみんな凄い凄いと顔を見合わせてしまいましたね。

3寺目は宮城県柴田町の大光院。
こちらでは「発汗(あせかき)如来」と呼ばれる阿弥陀如来坐像4体を拝観。
前回ツアーでも鉄仏に出会いましたが、この阿弥陀様4体も鉄仏。
元は五智如来として祀られていたそうですが、現在は1体が失われ4体でお祀りされています。
お地蔵様のように赤い頭巾に前掛けをかけられて非常に可愛らしい印象でした。

そしてこの日最後に訪れたのは山形県山形市鮨洗の宝積院。
ずっと前から会いたかった檀像十一面観音立像でムッチムチの量感たっぷりの方で、海住山寺の十一面観音さんが太った感じ。
像高は52cmほどで小さな方でした。 ガラス越しの拝観だったんですが目の前で見れたので大満足。
_convert_20140717132209.jpg)
この日の拝観は以上となり宿泊するホテルへと向かい夜は親睦会へとなだれ込みます。
拝観中にはあまりお話しできなかった方ともいろんな話をたくさんすることが出来ましたし、めっちゃ有意義な時間を過ごしました。
次の日の朝は少し二日酔い気味でしたが(^^;
2日目は早朝拝観の為、早起きして慈恩寺へ向かいます。
今ツアーのメインイベントで仏像が目白押しで、しかも物凄い仏像だらけ。
ご本尊の弥勒菩薩を釈迦如来、地蔵菩薩、不動明王、降三世明王が取り囲む空間は異質で物凄いオーラでした。
他にも非常に美しく儚い欠け仏、菩薩坐像は心を締め付けられるような美しさで、守ってもらう側の僕の方が守ってあげたいと思ってしまう儚さを感じました。
十二神将像の筋骨隆々の躍動感は今まで見た十二神将の中でも1番かもしれない。
もう書き綺麗ほどの仏像がいらっしゃいました。
_convert_20140717132216.jpg)
次に訪れたのは山形県寒河江市平塩の熊野神社と平塩寺。
この二つは並んで立っているので、2班に分かれて交互に見る形。
熊野神社には大きな十王坐像が2体いらっしゃいました。
威圧的な表情にも見える力強いお顔で迫力満点。
夫婦の神像かもしれないとの説もあるそうで、なかなかに妖しい雰囲気に包まれる空間でした。

平塩寺では阿弥陀三尊像を拝観。
慈悲深く美しい三尊像でした。
特に勢至菩薩像のお顔は本当に尊い美しさでウットリしてしまいます。
鎌倉以降のお像だと思ういますが、優美で本当に静かに綺麗な方々でした。

そして山形市釈迦堂の法来寺では清凉寺式釈迦如来立像を。
閉じられたお厨子が開く瞬間はまるで記者会見の様な状態。
表れた釈迦如来像は素晴らしい造形美で、衣文線の美しさは暗がりの中で遠目に見てもはっきりと分かる美しさ。
お顔も凛々しくてやっぱり清凉寺式釈迦、手が大きい。
お厨子も立派で素晴らしく、薄明かりの中に浮かび上がる釈迦如来の美しさは本当に素晴らしかった。

山形最後のお寺は松尾山観音。
このツアーで最も鳥肌が立った瞬間が訪れます。
こちらも法来寺さんと同じで訪れた際はお厨子が閉じられており、ご住職の手によって扉が開かれます。
表れたのは3mを超える2体の観音像。
手先を失われていたり、お腹に大きな傷があったり、足元は割れて朽ちていたりと痛々しいお姿ではあるのですが、
神木的な神々しさと大切に拝まれてきた信仰心の塊がそのまま仏の姿になったような圧倒的に心に訴えかけてくる観音像でした。

最後は宮城県へ戻ってきての仙台市博物館。
7月4日から催されている「室生寺展」へ行ってきました。
東日本大震災復興祈念特別展と銘打たれた展覧会で、その復興を祈念したものであるが、
室生寺は1998年に台風により五重塔が大きな被害を受けました。
全国からの篤い支援によりわずか2年で復元された五重塔。自然災害により大きなダメージを受けても人々の温かい支援があれば、やがては必ず立ち直ることが出来る。そのことを身を持って体験された室生寺からの東北への恩返し、復興支援がこの室生寺展です。
室生寺に安置されるおおよそほとんどの仏像が出展されるという展覧会で、室生寺ではお堂が空の状態にまでなっています。
そこまでしても東北の復興を願った室生寺の心がいっぱいに詰まった展覧会でした。
「室生寺展」に関しましては詳細を近々UPする予定です。
![IMG_7896[1]_convert_20140717131703](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/201407171326012f6.jpg)
大まかに今回のツアーを振り返って見ましたが、思い出すだけでもボーっとしてしまい心ここにあらず状態になってしまう素晴らしいツアーでした。
記事を書いてるうちも思い出して目頭が熱くなってくるような、感動が蘇って仕方ありません。
各寺院さんの詳細は後日、少しずつ更新していきたいと思いますので宜しくお願いします。
主催して下さったよっくん、参加されました仏友の方々、今ツアーの為にお堂を開いて下さった寺社関係者様、本当にありがとうございました。
当日の参加者様によるTwitterの纏めがありますので、そちらをご確認いただくとより一層このツアーの詳細や興奮が感じれるのではと思います。
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