高知県・種間寺「四国総開帳!威厳にあふれた薬師如来坐像の巻」
5月19日。
この日向かったのは今年総開帳が行われている四国八十八ヵ所巡礼。
その中でも注目はやはり50年に1度のご開帳がちょうど重なりご本尊の文殊菩薩像が開帳される竹林寺でしょうか。
その竹林寺のご開帳は春季と秋季とに分かれて行われ、その春季公開へ行って参りました。
しかし、まずお参りさせて頂いたのは同じ高知県にある第34番札所 種間寺。
種間寺。
用明天皇の時代、大阪・四天王寺造営のために百済より多くの経論や仏師、仏工が渡来。数年後に落慶し、
その帰途の途上、土佐沖でひどい暴風雨に襲われ種間寺が建つ本尾山に程近い秋山の港に難を逃れ寄港。
彼らは、海上の安全を祈って約145cmの薬師如来坐像を彫造し、本尾山の山頂に祀った。これが寺の起源とされている。
その後200年以上が経ち、唐から帰朝し、この地を訪ねた弘法大師はその薬師如来像を本尊として安置し、諸堂を建てて開創された。その折に唐からもち帰った種子の米、麦、あわ、きび、豆またはひえの五穀を境内に蒔いたことから、種間寺と名付けたといわれる。


朝一に訪れただけあってか人はまばら。しかもお天気は曇り空と心配な滑り出し。
僕以外にはお遍路さんが2人いるだけでした。帰り際に4、5人の方とすれ違ったくらい。
訪れた折、堂内ではちょうどご住職かな?がお経をあげられていて神秘的な感じが満ちていました。

さて、お目当てのご本尊薬師如来坐像ですが、通常は旧暦の1/21に御開帳があるそうですが、お寺でお話を聞くと通常も扉は開いているとか。。。
今年の総開帳に限りなのかちょっと分からないニュアンスでしたが。。。
ただ、通常では上がれない堂内へ上げて頂き近くからお姿を拝することが出来ました。
このあたりが特別開帳なのかな?
早速お堂へ上がり近寄ってお姿を拝します。お厨子の中よりライトアップされた状態でお厨子の前までは行けないながらもハッキリとお姿を確認することが出来ます。
なかなかに厳しい表情をされたお薬師様で、口元の力強さや、下方を見据える目力も厳しさを感じさせます。
体躯は堂々とした量感で肩幅が広く威厳たっぷり。
近くから拝ませていたくことでより圧倒されるような強さを感じました。


国の重要文化財。「安産の薬師」
公開期間は4/25~5/25の春季公開と10/25~11/25の秋季公開です。
竹林寺の公開期間と同じですので一緒に回られるのがベストだと思いますよ。
また、種間寺では底抜け柄杓と言われるお参りがあり、妊婦が柄杓をもって詣ると、寺では底を抜いて二夜三日の安産祈祷をし、お札を添えて返してくださいます。それを持ち帰った妊婦は床の間に飾り、無事に安産すれば柄杓を寺に返納する。
そのため、お寺にはそこの抜けた柄杓が集まっているそうです。
本尾山 朱雀院 種間寺(たねまじ)
高知県高知市春野町秋山72
TEL : 088-894-2234
拝観 : 通常秘仏?
拝観料 : 無し
駐車場 : 有り

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この日向かったのは今年総開帳が行われている四国八十八ヵ所巡礼。
その中でも注目はやはり50年に1度のご開帳がちょうど重なりご本尊の文殊菩薩像が開帳される竹林寺でしょうか。
その竹林寺のご開帳は春季と秋季とに分かれて行われ、その春季公開へ行って参りました。
しかし、まずお参りさせて頂いたのは同じ高知県にある第34番札所 種間寺。
種間寺。
用明天皇の時代、大阪・四天王寺造営のために百済より多くの経論や仏師、仏工が渡来。数年後に落慶し、
その帰途の途上、土佐沖でひどい暴風雨に襲われ種間寺が建つ本尾山に程近い秋山の港に難を逃れ寄港。
彼らは、海上の安全を祈って約145cmの薬師如来坐像を彫造し、本尾山の山頂に祀った。これが寺の起源とされている。
その後200年以上が経ち、唐から帰朝し、この地を訪ねた弘法大師はその薬師如来像を本尊として安置し、諸堂を建てて開創された。その折に唐からもち帰った種子の米、麦、あわ、きび、豆またはひえの五穀を境内に蒔いたことから、種間寺と名付けたといわれる。


朝一に訪れただけあってか人はまばら。しかもお天気は曇り空と心配な滑り出し。
僕以外にはお遍路さんが2人いるだけでした。帰り際に4、5人の方とすれ違ったくらい。
訪れた折、堂内ではちょうどご住職かな?がお経をあげられていて神秘的な感じが満ちていました。

さて、お目当てのご本尊薬師如来坐像ですが、通常は旧暦の1/21に御開帳があるそうですが、お寺でお話を聞くと通常も扉は開いているとか。。。
今年の総開帳に限りなのかちょっと分からないニュアンスでしたが。。。
ただ、通常では上がれない堂内へ上げて頂き近くからお姿を拝することが出来ました。
このあたりが特別開帳なのかな?
早速お堂へ上がり近寄ってお姿を拝します。お厨子の中よりライトアップされた状態でお厨子の前までは行けないながらもハッキリとお姿を確認することが出来ます。
なかなかに厳しい表情をされたお薬師様で、口元の力強さや、下方を見据える目力も厳しさを感じさせます。
体躯は堂々とした量感で肩幅が広く威厳たっぷり。
近くから拝ませていたくことでより圧倒されるような強さを感じました。


国の重要文化財。「安産の薬師」
公開期間は4/25~5/25の春季公開と10/25~11/25の秋季公開です。
竹林寺の公開期間と同じですので一緒に回られるのがベストだと思いますよ。
また、種間寺では底抜け柄杓と言われるお参りがあり、妊婦が柄杓をもって詣ると、寺では底を抜いて二夜三日の安産祈祷をし、お札を添えて返してくださいます。それを持ち帰った妊婦は床の間に飾り、無事に安産すれば柄杓を寺に返納する。
そのため、お寺にはそこの抜けた柄杓が集まっているそうです。
本尾山 朱雀院 種間寺(たねまじ)
高知県高知市春野町秋山72
TEL : 088-894-2234
拝観 : 通常秘仏?
拝観料 : 無し
駐車場 : 有り

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この記事へのコメント
>あさたろう様
Twitterでもいつもリツイートありがとうございます。
いいお薬師さんでした。平安中後期くらいの安定感のある威厳ある方でした。
もっと四国を回りたいんですがなかなか時間が。。。。
Twitterでもいつもリツイートありがとうございます。
いいお薬師さんでした。平安中後期くらいの安定感のある威厳ある方でした。
もっと四国を回りたいんですがなかなか時間が。。。。
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- asatarou1960 - 2014年06月17日 03:23:18