京都府・大報恩寺「生命力にあふれた行快 釈迦如来坐像の巻」

5月1日。
この日は京都非公開文化財特別公開へと出かけてきました。
と言っても巡ったのは2ヶ寺のみなんですけどね。
メーデーの京都の渋滞ぶりはげんなりする程で、疲れ果てたというのが理由です(^^;


朝一番で向かったのは大報恩寺 千本釈迦堂です。
こちらで特別公開されるのは快慶の弟子 行快作のご本尊釈迦如来坐像です。
例年、年に数度の公開機会があるのでそれ程の特別感はないのですが、いつも逃していたのでこの機会にと訪れました。
いつもひっそりとした境内もこの日は結構な人出で賑わっていました。

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何度見ても美しく堂々と建つ本堂は京都市内最古の建築物であり国宝に指定されています。
いつもなら本堂は外から見て、ため息を付く美しさに見とれて収蔵庫へ向かうのですが、この日は期待を持って堂内へ。
外陣からの拝観ですが思っていたよりもよく見える。光量は多いわけではないのでガッツリと拝観できるわけではないですが、剥落のない金が明るく輝きがあるからかな?
金ピカお厨子に煤けた仏像のコンビネーションは拝観するには最悪の環境で全く見えなくなるんですが、薄暗めのお堂に金の残る仏像という逆の環境なので思い外見えました。

重要文化財に指定され像高89.3cm、ヒノキ材の寄木造りで、像内に朱漆銘「巧匠法眼行快」があり、快慶の筆頭弟子である行快の法眼位時代の作であることが分かっています。
非常に力強い男性的な像で、しっかりと見据える吊り目に大きな鼻梁、厚い唇と威厳あふれる堂々とした尊容。
元は収蔵庫に安置される快慶作の十大弟子像と一具として彫られた快慶造の本尊釈迦如来像が何らかの理由により失われたあとの、行快による再興像と考えられているそうです。
快慶の釈迦如来坐像は今となっては見ることはできませんが、その他快慶の仏像よりも力強く、静かな迫力がある快慶像より生命感にあふれるような迫力があります。
再興に際して、師匠である快慶の像を模したわけではなく、行快の個性が現れているのかもしれませんね。


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写真は小学館「日本美術全集 7 運慶・快慶と中世寺院」より





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瑞応山 大報恩寺 千本釈迦堂
京都府京都市上京区五辻通六軒町西入溝前町1034
TEL : 075-461-5973
拝観 : ご本尊は秘仏
    収蔵庫 600円
駐車場 : 有り










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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
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