神奈川県・金沢文庫「東国の天平佛!脱活乾漆の菩薩半跏像の巻き」

午前中最後の予定地は金沢文庫。
こちらでは期間限定の特別展示で天平時代の脱活乾漆像が展示されているので拝観させて頂きに来ました。


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その菩薩半跏像ですが1998年に龍華寺から破損した状態で発見され修復され、その後にさらに市の文化財修理補助事業として復元されたそうです。
発見当初は破損状況の厳しさやなどから左右の足が逆に修復されたとか。
本来右足の踏み下げ像であった像が左足を踏み下げる形に修復されてしまいます。
しかし市の文化財修理補助事業で専門家の方々の慎重な検証により本来のあるべき姿へと修復され今のお姿になられたそうです。

また、兵庫県・金蔵寺の頭部が天平時代の乾漆像(胴部は江戸期の候補で木造)の阿弥陀如来像との類似性が指摘されているそうで、像に用いられている脱活乾漆造りは非常に手間と費用がかかる技法であり、そのほとんどが奈良を中心とした近郊に現存している事からも、この菩薩半跏像が元々は関西方面にあり、ともすれば金蔵寺阿弥陀如来像の脇仏であったのではないか?とも考えられているそうです。
これら情報は展示板などに記載されていたものではなく、秘仏ツアーに参加されていた知識豊富な方々のご高説より頂きました。
このような知識情報が自然に周りからあふれてくるなんとも贅沢な環境で、およそ一人で拝観していたらそんな知識もなく見ていただろうに、謎とロマン多きこの魅惑的な菩薩半跏像の色気にうっとりとしながら拝観させて頂きました。

bosatsu.jpg
ネットより








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2Fでは特別展の「中世密教と<玉体安穏>の祈り」展が行われています。
見どころは何と言っても歓喜天。
なかなか目にすることの出来る仏像ではなくそのお姿に興奮する。
さらには歓喜天曼荼羅なるものまで!
歓喜天だらけのその曼荼羅図の異様さは圧倒的で下方にいらっしゃる方は六臂のお姿。
足元が揺れるような異世界の情景が描かれていました。





神奈川県立 金沢文庫
神奈川県横浜市金沢区金沢町142
TEL : 045-701-9069
開館時間 : 9:00~16:30
休館日 : 月曜日









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ケノーベル エージェント - 2014年05月17日 09:18

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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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