神奈川県・影向寺「収蔵庫にひしめく薬師の世界の巻き」

1寺目の能満寺から凄い仏を見た。。。これは凄いツアーになるぞ?!との興奮に包まれその勢いのまま向かったのは徒歩で直ぐの影向寺。
軽々と歩いて向かいます、むしろスキップするぞってな勢いで。
夕暮れ時にはゾンビのようになるとは想像すらせずに。。。

影向寺。
奈良時代の天平12年(740)、聖武天皇の命を受けた行基菩薩によって開創されたと伝えられていますが、近年の発掘調査により、創建の年代は白凰時代にまで遡ることが明らかになったそうです。

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まずは本堂へ上げて頂きご住職からの法話を頂きます。
何はともあれ「極楽は西にありといえども東にも 来た道探せ 皆身にぞある」なわけですよ。

そして格子戸越しに見える薬師如来坐像。
なかなかのイケメンです。
じっくり見ようと思っていたところでご住職の法話が始まり見れなかったのですがお目当ての薬師如来はこの方ではなかった!
収蔵庫にいらっしゃるとの事で移動を開始します。
ご住職のお話にあったお薬師様の背中に海を感じることが出来るのか?!
でも本堂にいらっしゃる薬師如来も良仏だったなぁ、あまりじっくりとは見れなかったけど。

向かった収蔵庫は通常の公開時期でも中には入れずガラス越しでの拝観となるそうですが、今回の秘仏ツアーでは特別に中へ入れて頂き、収蔵庫内をぐるりと巡らせて頂くことが出来ました。
しかも写真撮影の許可まで戴き今秘仏ツアーの特別さを味わう。

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収蔵庫には仏像がビッシリ!
ご本尊薬師如来坐像に脇侍の日光月光菩薩に十二神将像。
藤原期の定朝様を見せる穏やかな薬師如来の優しさ。
木肌があらわになり木目の浮かんだ面相からはなんとも素朴さを感じ、僕の方も優しい笑みを浮かべて眺めてしまいます。
柔らかく流れていく衣文も素敵で背中を母なる海と感じた拝観者がいたというご住職の話も頷けます。
いや、僕は背中見たときは山だと思ったんですけどね(笑)


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脇侍の日光月光両菩薩像もご本尊とよく似たお顔をされています。
柔和な笑みを浮かべたような優しさに、平安後期の浅い衣文造りがその優しさをさらに際立たせているようです。
肩幅・二の腕はしっかりとしながらスーっと直立されたお姿。

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また、さらにその脇を固めるのが二天像。
動きは固く目を大きく彫りだされた非常に動物的な印象を受けた二天像。
しかし腰に据えた指にしなやかさを感じ固い中の柔らかさにうっとりする。
動きの硬い二天像に対し、躍動感がたまらない邪鬼像。
邪鬼の愛らしさ躍動感にザワつく仏像好きの面々(笑)
足良かったなぁ。
なかなかの演技派でしたねあの邪鬼はw


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そしてその後ろを守っている十二神将像。
造像の時代は南北朝と若くなりますが非常に表情が豊かで素晴らしい。
カッコイイというよりも。
切なさを感じたんですよね。
凛々しく遠くを見つめる像、グッと睨みを利かせる像、明らかに寂しさを見せる像などそれぞれの表情を見せるのですがなんだか哀愁の様なものを感じましたねぇ。
玉眼の潤んだ瞳からその様な印象を受けたのかもしれません。
もうめちゃくちゃメロメロになっちゃったなぁ。
本当に表情が素敵な十二神将像でした。


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大満足の収蔵庫を後にしご住職の営業トークにまんまと乗っかり寺院のパンフを購入します。
通常2000円が特別に1000円ですよ!買っちゃいましたね。
本当ならここで次の目的地へ移動だったのかな?
しかし、そのパンフで十王像が載っているのを見た方が、十王像がどこにいらっしゃるのかご住職に確認されたのです。
すると特別に安置されているお堂を開けて下さると。
時間が押しているんですが慌てて拝観させて頂きました。
江戸時代の像でこちらも素晴らしい。
そして同仏師作かと思われる奪衣婆の迫力!
本当なら見ることがなかった素晴らしい仏像との縁を頂けて本当にありがとうございました。
いやぁ~良かった。


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威徳山 影向寺(ようごうじ)
神奈川県川崎市宮前区野川419
TEL : 044-766-7932









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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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