奈良県・仙光寺「藤原時代の一木造り!素晴らしき十一面観音菩薩像の巻き」

3月19日。
この日は當麻寺へお彼岸のお参りに。
しかしその前後に少し寄り道。
まず向かったのは斑鳩町にある仙光寺。
こちらの客仏に重要文化財に指定されている十一面観音菩薩立像がいらっしゃいます。
お彼岸の本当に忙しい最中にお邪魔し大変ご迷惑をおかけしたことをまずはお詫びいたします。
快く迎えて下さって本当にありがとうございました。

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さて、その十一面観音ですが、本当に素晴らしい方でした。
像高は110cmくらい?もう少し大きいかな?
四角いお顔にきつく結んだ口元。
しっかりとした腰周りの量感に誇張の少ない衣文表現。
非常にバランスがよく垂下した右腕も美しい。
手の平は正面に向け親指をグッと内に曲げます。
長谷寺式の観音様ではないか?との考察もあるようで、なるほど確かに錫杖を持つような手の表現でした。
また、垂下する右腕を覆うように衣をまとい手首から垂れていきます。
地方古仏色も感じさせる平安後期の作で一木造り。

本当に素晴らしい十一面観音様でもう釘付けになってしまいました。
これほどの観音様が斑鳩にいらっしゃりながら全く知りませんでした。
展覧会などに出展されたことはないのか?と尋ねると、依頼はあるが断っていると。
とにかく仏像の盗難が怖いと仰っていました。
有名になってしまえばその危険が増えると。そのため展覧会等の出展はお断りしているし写真撮影もご遠慮願っているとの事でした。
お姿をお伝えすることが出来ず非常に残念ではありますが、いたしかたありません。
ぜひ!ぜひとも仏像好きには拝観して頂きたい素晴らしい十一面観音菩薩立像でした。




客仏とのことですが、元は北の地にあった神宮寺の観音堂に祀られていたそうです。
その後の衰退により廃寺となり、南の地の春日大社へと移されました。
しかし明治時代の廃仏毀釈によりその存亡が危ぶまれましたが、現在の仙光寺へと移され現在に至ります。
失われることなく無事に守られ現在も伝えられるこの十一面観音菩薩像の素晴らしさ。
僕の言葉では到底伝えることの出来ない素晴らしい十一面観音菩薩像が仙光寺にはいらっしゃいます。




清凉山 仙光寺(せんこうじ)
奈良県生駒郡斑鳩町龍田北4-3-38
TEL : 0745-74-5180
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 無し


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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



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