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奈良県・法然寺「安阿弥様の阿弥陀三尊像の巻き」

3月5日。

この日は地元橿原をぶらり。
地元のお寺をもっとよく知ろうと橿原市のお寺を順番に1つ1つ調べてその中から仏像の拝観をお願いできそうなところをピックアップして2寺を巡ってきました。
雨の中の参拝となりましたがどちらのお寺も快く迎え入れて下さり感謝感謝です。

まず最初に訪れたのは香久山にある法然寺。

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法然寺は鎌倉時代の初めごろ、法然上人が高野山から聖徳太子御生誕の地・橘寺を経て帰途の途上、この地で念仏往生の教えを説かれるため、少林院を開いて念仏化導の道場とされました。
それから300余年後の大永8年1528年夏、知恩院第26代御門跡・歓蓮社保誉源派上人が、夢の中で法然上人より「香久山の麓の寺はせまけれど、高きみのりを説きて弘めむ」とのお歌を賜ったことから、門跡を辞して当山に御隠栖されることとなり、その際、寺号を法然寺と改められたと伝えられています。
現在は、法然上人霊蹟25霊場の第10番札所になっています。

ご本尊は阿弥陀三尊像で、もとは高野山の麓・新別所の念仏堂にあり、重源上人や熊谷蓮生房直実(くまがい・れんせいぼう・なおざね)が別時念仏を修せられた霊仏でしたが、大永8年、時の住僧空円上人が、夢の中で御本尊より「香久山の麓に有縁の霊地あり ともないて行け」との命を受け、当山まで供奉に来られました。不思議なことに、空円上人到着と同時に保誉上人も当山にお着きになっておられ、お二人は共に霊夢を語り合い、直ちに別時念仏を修せられたと伝えられております。
この阿弥陀如来は、蓮台と御足との間に紙一枚程度の隙間があることから「浮足如来」と称されているそうです。


この日は拝観の旨を事前に伝えていたので本堂へ上げて頂き阿弥陀三尊像の拝観をさせて頂きました。
法然上人の霊場となっておりますので御朱印を頂きに上がり、お寺の方がいらっしゃればお堂へ上げて頂ける感じです。

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さて、本堂内陣には立派な須弥壇があり、須弥壇上のお厨子に阿弥陀三尊像がお祀りされています。
安阿弥様を示す鎌倉期と思われる美しく凛々しい阿弥陀様が綺麗な衣文線を描く衣をまとい静かに厳かに立たれています。
張りのある頬につぶらな瞳につぶらなお口。体格もよくしっかりとした方ですね。
脇を占める観音勢至の両菩薩像も伏し目がちに凛々しくおられます。


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ネットより


快慶の時代よりは下りもしかすると室町期に差し掛かるのかもしれません。
美しい阿弥陀三尊像で見惚れてしまいますね。
お姿を収めようとカメラのシャッターを押す。

「メモリーカードが入っていません」

。。。。

やってしまいました。
iPhoneでの撮影となり薄暗さの中もあり全然撮れませんでした。。
己のドジさ加減に呆れて法然寺を後にする、何とも情けない滑り出しでした。。。トホホ

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香久山少林院 法然寺(ほうねんじ)
奈良県橿原市南浦町908
TEL : 0744-22-3767
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り


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迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる四十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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