京都府・如意寺「快慶 無位時代の地蔵菩薩坐像の巻き」
金剛心院を後にし次の予定は昼からの如意寺。
もともと仕事の合間での拝観計画の為、詰めての予定を立てれなかったんですが思いのほか空き時間が出来たため急きょ金剛心院から歩いてでも行ける距離にある禅海寺へ行くことに。
しかしこちらの収蔵庫は事前予約なしでは開けることが出来ないという事でした、残念。
しかしわざわざ来ていただいたのでという事で本堂へ案内していただきました。
急な訪問にもかかわらずお茶まで戴いて楽しい時間を過ごさせて頂きました。
次は予約を入れての拝観を約束し如意寺へと向かいます。



如意寺には言わずと知れた大仏師 快慶の地蔵菩薩坐像が安置されてます。
時代は快慶無位時代の造像で、像高は53.2cm 頭体を一木で彫りだし、前後に割矧ぎ玉眼を嵌入しています。
両肩外側、左足を剥ぎつけており、その剥ぎつけた膝前部の内部に「巧匠アン阿弥陀仏」の銘文と地蔵菩薩種字があることが知られていましたが、後補の色彩が厚く粗悪で快慶の作風を見出すことが出来ずに快慶の真作とは断定できずにいました。
しかし昭和61年の解体修理の際に新たに三道内部に「アン阿弥陀仏」の墨書が、また右玉眼押えに「安阿弥陀仏御房 □□」とある書状が使用されていることが判明しました。
さらに本来の彫刻面が明らかになり張りのある若々しい快慶の作風が表れました。

地蔵菩薩坐像 京都府指定文化財 鎌倉時代初期 像高53.2cm 一木造り
さてその地蔵菩薩像ですが境内の地蔵堂厨子内に安置され間近へと寄せて頂き拝観させていただけます。
頬から顎回りかけてたっぷりとした肉付きで堂々とした方です。
そしてその瞳は あぁ快慶なのかぁと思わせる知的な目をされています。
またこの像には、山椒太夫に捕らわれていた安寿と厨子王の姉弟が、逃げようとするも捕まり焼け火箸を当てられたが一夜にして傷は癒え、この像に焼け跡があったという伝承を持つそうです。この事から本像は「身代り地蔵」と呼ばれ信仰されています。
そして今もその焼け後を確認することが出来ます(右肩)。




僕の拙いカメラ撮影ではお伝えきれない快慶の作風をプロの写真家さんのお写真でどうぞ(笑)
厨子に安置されているので横顔の撮影は出来ないんですがお写真には横顔のアングルがあり、快慶作納得の尊容を確認することが出来ます。遠くを見つめるような知性宿りまくりの瞳をご堪能ください。


じっくりと拝観させてもらい写真撮影まで許可して頂き大満足して今日の見仏を終え如意寺を後にしました。
仕事の合間ながら牟無理矢理に時間を作っての仏像拝観。
仕事が暇な今しかできない贅沢をさせて頂きました。


![IMG_7021[1]_convert_20140302182323](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140302182352dbf.jpg)
由良山 如意寺(にょいじ)
京都府宮津市由良2358
TEL : 0772-26-0205
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り
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もともと仕事の合間での拝観計画の為、詰めての予定を立てれなかったんですが思いのほか空き時間が出来たため急きょ金剛心院から歩いてでも行ける距離にある禅海寺へ行くことに。
しかしこちらの収蔵庫は事前予約なしでは開けることが出来ないという事でした、残念。
しかしわざわざ来ていただいたのでという事で本堂へ案内していただきました。
急な訪問にもかかわらずお茶まで戴いて楽しい時間を過ごさせて頂きました。
次は予約を入れての拝観を約束し如意寺へと向かいます。



如意寺には言わずと知れた大仏師 快慶の地蔵菩薩坐像が安置されてます。
時代は快慶無位時代の造像で、像高は53.2cm 頭体を一木で彫りだし、前後に割矧ぎ玉眼を嵌入しています。
両肩外側、左足を剥ぎつけており、その剥ぎつけた膝前部の内部に「巧匠アン阿弥陀仏」の銘文と地蔵菩薩種字があることが知られていましたが、後補の色彩が厚く粗悪で快慶の作風を見出すことが出来ずに快慶の真作とは断定できずにいました。
しかし昭和61年の解体修理の際に新たに三道内部に「アン阿弥陀仏」の墨書が、また右玉眼押えに「安阿弥陀仏御房 □□」とある書状が使用されていることが判明しました。
さらに本来の彫刻面が明らかになり張りのある若々しい快慶の作風が表れました。

地蔵菩薩坐像 京都府指定文化財 鎌倉時代初期 像高53.2cm 一木造り
さてその地蔵菩薩像ですが境内の地蔵堂厨子内に安置され間近へと寄せて頂き拝観させていただけます。
頬から顎回りかけてたっぷりとした肉付きで堂々とした方です。
そしてその瞳は あぁ快慶なのかぁと思わせる知的な目をされています。
またこの像には、山椒太夫に捕らわれていた安寿と厨子王の姉弟が、逃げようとするも捕まり焼け火箸を当てられたが一夜にして傷は癒え、この像に焼け跡があったという伝承を持つそうです。この事から本像は「身代り地蔵」と呼ばれ信仰されています。
そして今もその焼け後を確認することが出来ます(右肩)。




僕の拙いカメラ撮影ではお伝えきれない快慶の作風をプロの写真家さんのお写真でどうぞ(笑)
厨子に安置されているので横顔の撮影は出来ないんですがお写真には横顔のアングルがあり、快慶作納得の尊容を確認することが出来ます。遠くを見つめるような知性宿りまくりの瞳をご堪能ください。


じっくりと拝観させてもらい写真撮影まで許可して頂き大満足して今日の見仏を終え如意寺を後にしました。
仕事の合間ながら牟無理矢理に時間を作っての仏像拝観。
仕事が暇な今しかできない贅沢をさせて頂きました。


![IMG_7021[1]_convert_20140302182323](http://blog-imgs-65.fc2.com/h/i/t/hitasurabutsuzo/20140302182352dbf.jpg)
由良山 如意寺(にょいじ)
京都府宮津市由良2358
TEL : 0772-26-0205
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り
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