奈良県・洞泉寺

1585年に豊臣秀長により建立したと伝わる。
洞泉寺まで車で向かうことは可能ですが一方通行や道幅が狭いこともあり、駅より歩くのも良いかもしれません。

本尊は鎌倉時代を代表する仏師 快慶の作と伝わる阿弥陀三尊像。
鎌倉中期の寄木造りで玉眼嵌め込み。
重要文化財に指定されており尊様は荘厳で穏やか。
衣紋の流れが見事で腕から垂れ落ちる幾重もの流れや脇侍の膝下の流れ、衣が折り返し重なり合う美しさは素晴らしいものがあります。
両脇侍の膝を曲げたお姿も美しく両脇侍共に中尊の方へと向いている、すなわち三尊が中心へと向いている。
まさに救うべき衆生の前に来迎した瞬間の様でもあり圧倒される美しさと気品を漂わせます。
伝快慶ということですが快慶もしくは快慶に非常に近しい仏師の作であることで間違いないでしょう。
厨子の前まで入らせて頂き間近より拝観することが出来ますのでじっくりとその姿を拝めるのは何より嬉しいことです。
細かな切金模様も観察することができる非常に素晴らしい環境です。
また、他にも五刧思惟阿弥陀像もいらっしゃり非常に満足度の高い見仏を楽しむことが出来ます。
お願いすれば写真の撮影も許可頂けますので失礼の内容にお願いしてみては如何でしょうか?















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