奈良県・安養寺

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安養寺に到着し境内へ向かうとお寺の門前に立て看板が。
立て看板によると目的仏の快慶阿弥陀如来立像は像高53cm。
三尺の快慶とよばれる快慶にしては珍しい50cm代の阿弥陀様なのか。。。と思いながら訪問する。


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境内奥の住居部のチャイムを鳴らし予約の旨を伝え拝観をさせて頂いた。
快慶阿弥陀如来は境内の収蔵庫に安置され脇侍に観音菩薩、勢至菩薩を従えた三尊形式で祀られていました。
阿弥陀如来立像は53cmではなく81cmほどで三尺には満たないけれど53cmは間違いでした。

さて、阿弥陀三尊はガラスケースに収められるでもなく間近で、後ろ姿も覗き込むようにすれば伺うことが出来る非常に近い位置での拝観が可能な嬉しい環境でした。
鼻息さえ届いてしまう距離で快慶仏をマジマジと見れる喜びはなかなかに味わえません。


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若々しく頬の張りがあり胸の量感もたっぷりとした堂々たる造形です。
深く彫り込まれた衣紋の流れも見事でまさしく快慶の造形であることを感じさせる美しさ。
印相を結ぶ指の美しさも素晴らしく尊さを感じさせてくれます。
足のほぞから発見された墨書銘は「アン阿弥陀仏」。
快慶の壮年時代の作となり勢いのある作風を見出すことができます。

快慶の彫る仏像には多く金泥塗りが採用されますがピカピカと光り輝く金ではなく光を抑えた滲み出すような金です。
こちらの阿弥陀様も粉溜技法の金泥塗りを施され”いぶし金”滲んだ輝きをたたえていたのでしょう。
現在は剥落し黒みがかった下地の色が出ていますが美しさを損なう様子は一切ありません。

脇侍の観音菩薩・勢至菩薩も美しく素晴らしい造形です。
文化財指定は受けていないようで快慶の三尊ではないと考えられているのでしょうか。
ただ、造形的には快慶の得意とする来迎形式の観音勢至で膝を緩く曲げ屈んだ姿勢をとります。
奥さま曰くは脇侍も阿弥陀様とずっと一緒に祀られてきたとのことですので寺伝的には快慶作だと信じていらっしゃるのかもしれません。
たとえ快慶作の脇侍でなくともその素晴らしさは変わりません。
是非、阿弥陀三尊としてお会いして頂きたい素晴らしい仏像でした。



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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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