滋賀県・赤後寺

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日吉神社境内に建つ。
開基は行基とされ、開運の仏様と名高い本尊は平安初期の作で重要文化財に指定。
災い転じて利となす「転利(コロリ)観音」といわれ、三回参拝すれば極楽往生できるともいわれています。
姉川の戦い、賤ヶ岳の戦火から守る為に土中に埋めたり、川中に沈めたりとし隠してきたが河川の氾濫によりご尊像は各々 手首や腕を流され頭頂仏を流され、尊顔にも多数の傷を負うこととなってしまったそうです。

そのあまりの痛々しいお姿に村人は長らく秘仏としてきたが、昭和44年に重要文化財に指定されたことを受け公開に踏み切ったそうです。
公開に至るまでも幾度となく話し合いが持たれ思い悩み葛藤されてきたそうだが、今日には常時拝観が可能となりその尊様を拝むことが出来る。

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千手観音菩薩立像。
平安時代、檜材の一木造り。
胸から腹回りにかけて肉付きがよくゆったりした印象を与える。
右足をやや屈し半歩踏み出そうとする直前の像様です。

元々は腕を42本持つお姿であったが、度重なる戦火等から現在は12本を残すのみ。
また残った腕も手首より先はなく、世話方の方はしきりに痛ましいお姿でと仰っていた。
しかしお顔には大きな欠損なく神々しいお姿を感じさせるに十分な尊様であると僕は感じました。


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聖観音菩薩立像
平安時代 、檜材の一木造り
像高180cmを越え、張った肩から肉付きよい胸からくびれたしなやかな腰回りと非常にスタイリッシュで美しい観音様です。
お顔は瞳を伏せた様な優しいお顔立ちで慈悲深さを感じます。
天衣の細かな彫り込みや下肢に見える翻波式の衣紋から檀像風な印象を受けます。

こちらの聖観音菩薩も千手観音と同様、手首より先を失い足先も失ったお姿。
痛ましいながらも素晴らしい像様です。


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川に沈め身を隠した時に流されない様にと その身に乗せたと伝わる枕石。

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仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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