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三重県・近長谷寺「見上げる十一面観音の巻き」

初観音会の田宮寺を後にし向かったのは同じく観音大祭の近長谷寺。
こちらは法要、餅まきの時間帯とモロ被りし山道を登り切った付近は車の大渋滞で地獄絵図…
Uターンして山を下り麓へ駐車してからヒーヒー呻きながら到着いたしました。
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有名ブログ様等のお写真で前情報がありながらもそれでも圧巻の十一面観音でした。
お厨子に収まりきらんぞ!とばかりの迫力は素晴らしいです。
肩幅の大きさ、目力の凄さ、全体を通して太い!と声に出してしまう見事さです。
そびえ立つという言葉が本当に似合う観音様ですね。固く直立でいらっしゃるお姿がそう感じさせます。

本尊は平安後期に作られた木造十一面観音立像で、弘法大師の師 権像僧都の尽力により安置されたと伝えられる。
奈良の長谷寺、鎌倉の長谷寺の本尊と共に一本の木で三体刻まれたとも言われ、日本三観音のひとつとされています。

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十一面観音菩薩立像 重要文化財 平安時代後期 像高6.6m 寄木造り

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ご縁日の日は拝観が出来ない秘仏堂(と、仰ったように思う)には大日如来様がいらっしゃいますが、仏像に夢中の僕を見とめてしかたく思われたのかご住職が案内してくださいました(^^;
餅まきの準備や販売されているうどん、おでんの用意で大わらわ状態の中、拝観する機会を与えて下さいました。

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大日如来坐像 町指定文化財 平安時代中期作 像高94.5cm 寄木造り


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やや腫れぼったいような閉じた目に切れ目を入れて開いた瞳(なんのこっちゃ)、意志の強さを感じる口元と、独特のお顔をされた方で、衣は薄い彫り込みで平安中期の作だそうです。
大日如来というだけで密教感があり神々しさ?みたいなものを感じすのですがこちらの大日如来さんはその表情からいつも以上に神々しさを感じました。
オリジナルなお顔というのはやはりインパクトがありますね。


仏像拝観にじっくりと時間を費やし人もまばらになってきたのでのんびりと後にするのでした。






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丹生山 近長谷寺(きんちょうこくじ)
三重県多気郡多気町長谷202
TEL : 0598-49-3001(神宮寺)
拝観 : 要予約(毎月18日、土日祝は御開帳)
拝観料 : 200円
駐車場 : 有り



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Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる四十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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