FC2ブログ

迦楼馬-カルマ-presents 佛旅 in大津の巻き」

昨年末に滋賀県の大津歴史博物館で催された「大津南部の仏像」展に触発され、先日大津の仏さまを巡ろうと出かけてまいりました。
お参りさせていただけた4ヶ寺はどれも本当に素敵な平安の仏さまでした。
今回はその時の模様をダイジェストで報告いたします!





大津市今堅田 海蔵寺。
拝観のお願いをしたのはなんと訪問の前日にもかかわらず、地蔵菩薩像の資料などをご用意してくださったりと、ご対応いただいた奥様には本当に良くして頂きました。
御本尊の地蔵菩薩立像は頭部の大きな、本当に可愛らしいお地蔵さまでした。


P2180630.jpg







大津市黒津 正法禅寺。
展覧会には琵琶湖文化館に寄託されている帝釈天像と本堂ご本尊脇に安置される二天像が出展。
出展されてはいなかったご本尊の聖観音菩薩立像も平安時代後期の市指定文化財。
穏やかなお顔をされた優美な聖観音さまでした。


P2180698.jpg







大津市月輪 新福寺。
平安時代も前期に遡る阿弥陀如来立像。
お参りさせていただくのに非常に苦労しました。
元は薬師如来であった伝承が残る阿弥陀様で展覧会でも個人的には最も目を引いた仏さま。
螺髪の感じや腹回りの太さに衣紋と見応えたっぷり。


P2180742-1.jpg







大津市追分町 摂取院。
胸元や足元に渦巻紋を彫る古様をしめす地蔵菩薩立像。
お顔は独特の風貌で非常に魅力的なお方でした。
手先等は後補で、ひょっとすると地蔵菩薩ではなく僧形像であったかもしれないとの事。


P2180791-1.jpg







もろもろの事情によりお参りできなかったお寺さんもあり、まだまだ未訪問のお寺さんも多々ある大津佛。
今回大津のお寺を訪問し感じたのは、やはり大津は奥が深い!まだまだ大津を訪れる機会は増えそうですね。






にほんブログ村 美術ブログ 宗教美術へ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村
関連記事

三重県・神宮寺「ノミ跡びっしり!鉈彫り深沙大将の巻き」

三重県鈴鹿市神宮寺。

天平時代に行基が伊奈冨神社の境内に仏堂や五重塔を建立したのが神宮寺の始まりとされます。
往時は、伊奈冨神社の別当寺 として七堂伽藍が建てられていたが織田信長の伊勢進攻の兵火により焼失、現在の地へ移ったという。

収蔵庫、本堂には平安時代の素晴らしい仏さまが沢山いらっしゃいます。
美しい仏さま、カッコいい仏さま、そしてエキサイティングな仏さま!
平安佛あふれる濃密な空間を感じてください。


神宮寺を訪れまずご案内いただいたのは収蔵庫でした。
こちらには平安時代の薬師如来立像と二天立像が安置されています。



P2170246.jpg
まず案内していただいた収蔵庫


P2170188.jpg
重要文化財に指定された3体の平安佛



お厨子に納められた中尊の薬師如来さまは平安後期の非常に優美なお薬師様でした。
丸顔で非常に穏やかな表情をされていて慈悲深さを感じますね~
全体的に薄彫りの衣紋ではありますが腹回りはしっかりしているし体躯の量感はどっしりとしたものを感じます。
後期よりも少し遡るのかもしれない。
施無畏印の右腕にかかる衣紋の柔らかさや流れはほんと美しいですね。



P2170190.jpg
薬師如来立像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 寄せ木造り 像高81cm


P2170234.jpg
穏やかで優しく、そして美しい衣紋




そして脇の二天像です。
僕の大好きな目が大きく飛び出る造形の天部像です。
平安も後期になるとあって動きは抑えられ穏やかな立ち姿ではありますが、太さはまだまだしっかりしてて平安期の重厚さが残っています。
甲冑の彫りや装飾は簡易的になってはいますが、それでも力のみなぎるドッシリ感は十分にあると思います。
大陸風な兜の感じも好きですね。





P2170195.jpg
多聞天立像 平安時代後期 国重要文化財 クスノキ材 一木造り 像高184cm



P2170220.jpg




P2170200.jpg
持国天立像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 一木造り 像高179cm



P2170209.jpg








憤怒相を見せる力強い天部像と美しく穏やかな薬師如来像をお参りした次は本堂へ案内して頂きました。
本堂には収蔵庫の重要文化財佛よりもひょとすると仏像好きの間ではよく知られ有名かもしれない方がいらっしゃいます。
歌舞伎の見得を切るようなポージングで立ち、四肢にビッシリとノミ跡を見せる深沙大将像。
とうとうお会いする事が出来ました!




P2170243.jpg
本堂



P2170279.jpg
本堂内陣





決して一流の仏師が彫ったお像だとは思えない像ですが、そこには彫技や造形美を超えた愛嬌があふれていますね。
大きな頭部に、固く見得を切って立つ姿に蛇を咥えて首からドクロ、四肢をはじめとする肩口や腰回りにびっしりと見えるノミ跡を残す鉈彫りといわれるこの造像法。
決して美しいとは言えないこの造形には怖さよりも優しさと温かみを感じました。
この深沙大将像が仏像好きなみんなから愛される理由が、お会いすると非常によくわかります。




P2170248.jpg
深沙大将 平安時代後期 県指定文化材 一木造り 像高104.5cm



P2170271.jpg
腰回りからふくらはぎに見られるノミ跡



P2170262.jpg
膝下にかけてのノミ跡










福満山 神宮寺(じんぐうじ)
三重県鈴鹿市稲生西2-8-16
TEL : 059-386-3918
宗派 : 真言宗
御本尊 : 薬師如来
拝観 : 要予約(雨天不可)
拝観料 : 300円
駐車場 : 有り
















にほんブログ村 美術ブログ 宗教美術へ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村
関連記事
プロフィール

迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

リアルタイムな仏像拝観速報はTwitterにて!
@hitabutsu

twitter
最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
02 | 2020/03 | 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
拝観者数
迦楼馬の巡礼サイト
検索フォーム
月別アーカイブ