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三重県・市場寺「圧巻の造形美!四天王像!の巻き」

三重県伊賀市の市場寺。
国の重要文化財に指定された阿弥陀如来坐像と四天王立像が収蔵庫に安置されています。


拝観するに、勝因寺へ連絡し地区の世話方さんへと取り次いでいただきます。
現地へ着くと収蔵庫の扉は開かれており、素晴らしい仏像群の姿が見えました。


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四天王立像が素晴らしい。
激情的な表情や立ち姿、甲冑の造形など本当に素晴らしい四天王立像であると思います。
どの部位を注視しても溜息が出てしまう美しさと格好良さ。
平安後期の落ち着きはあるものの、カッコいいです。

この、とてつもなくカッコいい四天王像に、是非ともお参りして頂きたいです。




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持国天立像平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 一木造り 像高151cm



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増長天立像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 一木造り 像高152.5cm



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多聞天立像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 一木造り 像高151.3cm



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広目天立像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 一木造り 像高151cm




持国天、増長天の表情が特に素晴らしい。
彩色が剥がれて木目があらわれていることもグッときます。
躍動感というよりは非常に強烈な一瞬といった感じの表情。



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平安前期の重厚さや、鎌倉期の装飾性はなく簡素ではありますが、優れたバランス感覚が造形の美しさを引き立てているように感じ見入ってしまいました。
獅子噛みのカッコ良さにもグッときます。
あぁ何度もお参りしたいと願わずにはいられない四天王像です。




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安養山 市場寺(いちばじ)
三重県伊賀市菖蒲池1471
TEL : 0595-21-3559 (勝因寺)
宗派 : 真言宗
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 可



















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三重県・竹成大日堂「金剛!胎蔵!凛々しい両界大日如来の巻き」

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三重県三重郡菰野町 竹成大日堂。
前回エントリーに続き、2体の大日如来像が安置されるお堂です。
妙福寺とは違う点と言えば、智拳印を結ぶ金剛界の大日如来像が2体であったのに対し、竹成では金剛界と胎蔵界の両界の大日如来像が並んで安置される事でしょうか。

時代的には平安時代後期であった妙福寺に対し、竹成大日堂像は室町期。
全く違った魅力の大日如来像をお届けできると思います。




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本堂



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並ぶ2体の大日如来像





凛々しい、美しい、気高い。
立ち居振る舞いが際立って、造形の美しさが如実に見て取れます。
平安前期の仏像とは違った魅力がある造形。
慶派の美意識や躍動感が大好きな僕には、この両大日如来像は非常に美しく魅力的で大好きな仏像です。
鎌倉時代に慶派の台頭によりリアリティがあり生な仏像が人気となりますが、そこに近しい造形に見えました。

髻の高さや太さには明確な違いがありますね。
このあたりの表現の違いは仏師のそれぞれのこだわりなのか。



胎内に墨書があり、金剛界像は文明11年(1479年)、胎蔵界像は文明13年(1481年)の作で室町時代後期の造像だということが判明してます。
江戸時代の正保4年(1647年)に、京都の仏師安村伊右衛門が修復に携わったという記録があるそうです。



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金剛界 大日如来像 室町時代 県指定文化財 ヒノキ材 寄せ木造り 像高109cm



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胎蔵界 大日如来像 室町時代 県指定文化財 ヒノキ材 寄せ木造り 像高109cm




元々は漆箔があったそうですが、室町佛といえば金箔や彩色が控えられた素地造りなイメージが僕にはあってそこが好きなので、漆箔が剥がれ落ち木目をあらわにした竹成の大日さまの像容に嬉しさを感じました。
木目大好きな僕としては非常に好みな仏さまなのです。





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智拳印を結ぶ印



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法界定印を結ぶ印



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やや釣り目な金剛界像



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穏やかな目線の胎蔵界像





お堂の前には石仏五百羅漢像があり見応えがあります。
この五百羅漢は嘉永5年2月(1852年)竹成出身の照空上人(神瑞和尚)が建立を発願し、桑名の石工 藤原長兵衛一門の手により慶応2年に完成。
1体ごとに表情が違うこの羅漢像は「竹成の五百羅漢」として知られ、県指定史跡になっています。
大日如来を拝観している間にも、この五百羅漢像を見に訪れる参拝者がたくさんいらっしゃいました。




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文化財掲示板


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竹成大日堂
菰野市 文化財




竹成大日堂
三重県三重郡菰野町竹成2070
TEL : 059-391-1111(菰野町役場) 059-396-0837(竹成観光協会)
宗派 :
御本尊 : 大日如来
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り













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三重県・妙福寺「2体の金剛界大日如来と濃密空間の巻き」

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三重県鈴鹿市徳居町(とくすい) 妙福寺。
こちらには重要文化財に指定された大日如来像が2体、釈迦如来坐像が1体お祀りされています。
平安時代後期の作で穏やかな像容でした。


階段を上り、山門をくぐると本堂が。
このお堂に濃密な仏像空間が広がっています。

重要文化財に指定された仏像、無指定の仏像など素敵な仏さまたちを見ていきましょう。





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山門から見えるお堂というロケーションが好き


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本堂


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文化財掲示板




本堂に入れて頂くとギュッとつまった半丈六ほどの仏像群が目に飛び込みます。
秘仏本尊のお厨子の両脇に坐像の仏さまが2体ずつ。
薄暗い光量の中に安置される雰囲気は素晴らしいですね。




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御本尊のお厨子を挟み両脇に2体のずつの坐像



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御本尊お厨子向かって左手の2体



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御本尊お厨子向かって右手の2体



まずはメインとなる2体の大日如来像。
平安後期の穏やかな体躯と衣紋。
2体共に智拳印を結びます。
この一見よく似た像容の大日如来のいわれは、京都の法勝寺(ほっしょうじ)の塔に安置されていた「四面大日」の2体ではないかと言われており、焼失を繰り返した法勝寺の塔より別れ別れとなった大日如来の2体が運命的に妙福寺に祀られている。
仮説の域を出ない説ではあるが、非常に魅力的なお話でご住職の語りに心がワクワクする。




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大日如来坐像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 寄せ木造り 像高151cm



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大日如来坐像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 寄せ木造り 像高148cm




上半身はシェイプされ下半身はどっしり、衣紋は浅く流麗、髻は非常によく似ている。
しかし体躯の雰囲気は向かって右の像は張りがあって左は緩やかな印象。
しかして結ぶ智拳印は左像は左手首を捻り手の平をこちらへ向けてくる。
似ているようで随所に違った趣向を凝らした造形は非常に見応えがあって面白いです。




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左手の捻り手の平を見せる


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オーソドックスに結ぶ印



髻の造形やお顔立ちは非常によく似ていますが、左の方がやはりふくよか穏やかで、右の方がシェイプされ張りがあるように見えます。
似ていて少しずつ違う造形は同仏所の造像でありながら、ノミを振るった仏師は別ということなのかなぁ。
いろいろ考えると面白いですね。




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ふくよかで穏やかな尊容



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シェイプされ張りのある尊容




そしてもう1体の重要文化財に指定された釈迦如来坐像。
こちらも平安後期の像で穏やかな優しい像容。
流れる衣紋の優しい美しさは平安後期像の絶大な魅力ですね。
深くゴリゴリな平安初期の衣紋も大好きですが、後期の美しい衣紋も好きです。

全体的に優しく穏やかで、少し前かがみか。
猫背気味に首が前に出て趺坐する像様は美しく落ち着きますね。

よく見ると、めっちゃイケメンなお釈迦様ではないでしょうか。
お顔を見ると力強く凛々しいお顔ですね。




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釈迦如来坐像 平安時代後期 国重要文化財 ヒノキ材 寄せ木造り 像高109cm



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顎がやや前に出て丸みな背中好き


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各パーツが整って螺髪の粒も小粒でお洒落でカッコいい






平安時代の重要文化財と堂々と並ぶ無指定の聖観音坐像。
こちらの像も古く平安ではないかと思われるのですが文化財的には無指定。
修復の手が多いのか。
髻の高さなんかは不自然か?

全体的には上半身がシェイプされ下半身はどっしりな、堂内のお像と共通した雰囲気を持つ。
耳も非常に大きく、細かな造形もしっかりした見事なお像だと思います。




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聖観音坐像 無指定 


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穏やかでありながらしっかりとした強さがある






また本来は秘仏で毎年8月の8日お薬師様の縁日からお盆にかけてご開帳される御本尊 薬師如来立像と阿弥陀如来立像のお厨子扉を開けて頂き、お姿を拝ませていただきました。
時代的にはいつ頃のお像になるのだろうか。
しっかりと全体的に金箔が残るお姿は江戸期を想起させますが、造形的に平安後期像だと期待してしまう。
非常によく似た、いやソックリな2体の如来像のご開扉はしびれるものがありました。




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お厨子の扉を開けでくださるご住職



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お厨子に並ぶ2体の如来像



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薬師如来立像 無指定



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阿弥陀如来立像 無指定






大日如来 聖観音坐像の後ろに並ぶ破損佛も魅力的ですね。
このあたりの仏像も見逃せない。



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破損佛 無指定





仏像の素晴らしさ良さは文化財の指定無指定に関わらずあって、お参りしたメイン佛以外にも安置されている仏像に素晴らしいものが多くありますね。
もちろん、文化財に指定される仏像には指定されるだけの納得の素晴らしさがありため息。
妙福寺には指定無指定に関わらず、非常に優れた美しい仏像が密集する空間でした。







薬王山 妙福寺
三重県鈴鹿市徳居町2040
TEL : 0593-72-1261
宗派 : 真言宗
御本尊 : 薬師如来 阿弥陀如来
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り





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プロフィール

迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

リアルタイムな仏像拝観速報はTwitterにて!
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