滋賀県・光明寺「ふっくら優美な十一面観音像に出会うの巻き」
例年、1月はのんびりしている事が多いのですが、今年は三が日のご開帳にも出かけたりと精力的に?仏像巡りを開始しております。
その中で今回は、滋賀県は甲賀市の光明寺の十一面観音菩薩立像を紹介したいと思います。
訪れたのは初観音にあたる1月17日。
通常は秘仏でお厨子の扉は閉ざされていますが、この日は厄年や還暦などの厄払い 長寿祝いを行う行事としてご開帳されるそうです。
10時頃よりご開帳法要があり、一般拝観は11時頃から。
扉の開いている時間ですが、問い合わせた時は夕方頃まで開いてるかな?とのことでしたが、現地で確認すると12時過ぎには閉めるのではないか?ということでした。
確実にお参りするには11時を目指して訪れるのが良いと思います。
また、3月の第2日曜にも簡易的ではあるがご開帳されるそうです。

ご開帳される十一面観音菩薩像が祀られているお堂
元は明歴元年(1655)に五反田尾崎に創建された天台宗寺院 観音寺の御本尊であったそうですが、明治9年廃寺となり光明寺に移されたそうです。
11時頃に光明寺へ到着すると、ちょうどお堂から村の方々が出てくるところで、どうぞお参りくださいとお堂へ上げて頂きました。
開かれたお厨子の中にはため息の出る美しい観音さまがゆるやかに立たれていました。

十一面観音菩薩立像 重要文化財 一木造り ヒノキ材 平安時代中期 像高103.2cm

甲賀町の文化財HPなどでは平安後期像と紹介されていましたが、お姿を拝ませていただいた印象はもっと古様に見えました。
お顔はふっくらとされていてお腹周りも程よい量感。
衣紋表現も薄彫り過ぎず強さの残るものと感じました。


3尺より少し大きいくらいのお像ですが、もっと大きな、等身大くらいに思えた優美な観音さまで、向き合っていられる時間が本当にありがたく感じました。
堂々と立つお姿、量感を見せる尊容や体躯、ところどころには色彩の残りが見えてワクワクします。
また、裳裾は両足の間をくぐるように彫られ非常に珍しいなと感じました。
お参りする中で、秘仏巡りをされている方や、重要文化財に指定された十一面観音菩薩像を巡っている方、秘仏開帳で何度もお会いしている顔見知りの佛友さんに出会ったりなど、ご開帳あるあるなご縁もありながら非常に素敵なご開帳となりました。

下ぶくれなふっくらとした頬の量感 かわいらしいですね

左へ腰を突き出し、程よく量感を残す

両足の間をくぐる衣の表現は珍しく思う
堂内には観音像を撮影した写真も飾られており、後ろ姿も確認する事が出来る。
簡素ではありますが後ろ姿もしっかりと表現されており、暴悪大笑面も見てとれました。
1年に1度ないし2度しかないご開帳。
ご都合の合う方は是非ともお参りされることをおススメいたします。
平安中期の観音像の美しさは やはり格別でございました。
来年も時間が取れたらお参りに伺いたいと強く思うのでした。

優美に立つ後ろ姿 省略されることなく後ろ姿を彫られていました

暴悪大笑面も確認できる後頭部写真

ご接待いただいた おぜんざいにお漬物 お漬物は村の方が漬けた物だそうでめちゃくちゃ美味しかった!
※写真は許可を頂いて撮影したものです、常時撮影が出来るものではございません。
参考にさせて頂きました
せきどよしおの仏像探訪記
甲賀町の文化財
天照山 光明寺(こうみょうじ)
滋賀県甲賀市甲賀町五反田899
TEL : 0748-88-4730
宗派 : 浄土宗
御本尊 : 阿弥陀如来
拝観 : 秘仏
拝観料 : 志納
駐車場 : 数台分

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その中で今回は、滋賀県は甲賀市の光明寺の十一面観音菩薩立像を紹介したいと思います。
訪れたのは初観音にあたる1月17日。
通常は秘仏でお厨子の扉は閉ざされていますが、この日は厄年や還暦などの厄払い 長寿祝いを行う行事としてご開帳されるそうです。
10時頃よりご開帳法要があり、一般拝観は11時頃から。
扉の開いている時間ですが、問い合わせた時は夕方頃まで開いてるかな?とのことでしたが、現地で確認すると12時過ぎには閉めるのではないか?ということでした。
確実にお参りするには11時を目指して訪れるのが良いと思います。
また、3月の第2日曜にも簡易的ではあるがご開帳されるそうです。

ご開帳される十一面観音菩薩像が祀られているお堂
元は明歴元年(1655)に五反田尾崎に創建された天台宗寺院 観音寺の御本尊であったそうですが、明治9年廃寺となり光明寺に移されたそうです。
11時頃に光明寺へ到着すると、ちょうどお堂から村の方々が出てくるところで、どうぞお参りくださいとお堂へ上げて頂きました。
開かれたお厨子の中にはため息の出る美しい観音さまがゆるやかに立たれていました。

十一面観音菩薩立像 重要文化財 一木造り ヒノキ材 平安時代中期 像高103.2cm

甲賀町の文化財HPなどでは平安後期像と紹介されていましたが、お姿を拝ませていただいた印象はもっと古様に見えました。
お顔はふっくらとされていてお腹周りも程よい量感。
衣紋表現も薄彫り過ぎず強さの残るものと感じました。


3尺より少し大きいくらいのお像ですが、もっと大きな、等身大くらいに思えた優美な観音さまで、向き合っていられる時間が本当にありがたく感じました。
堂々と立つお姿、量感を見せる尊容や体躯、ところどころには色彩の残りが見えてワクワクします。
また、裳裾は両足の間をくぐるように彫られ非常に珍しいなと感じました。
お参りする中で、秘仏巡りをされている方や、重要文化財に指定された十一面観音菩薩像を巡っている方、秘仏開帳で何度もお会いしている顔見知りの佛友さんに出会ったりなど、ご開帳あるあるなご縁もありながら非常に素敵なご開帳となりました。

下ぶくれなふっくらとした頬の量感 かわいらしいですね

左へ腰を突き出し、程よく量感を残す

両足の間をくぐる衣の表現は珍しく思う
堂内には観音像を撮影した写真も飾られており、後ろ姿も確認する事が出来る。
簡素ではありますが後ろ姿もしっかりと表現されており、暴悪大笑面も見てとれました。
1年に1度ないし2度しかないご開帳。
ご都合の合う方は是非ともお参りされることをおススメいたします。
平安中期の観音像の美しさは やはり格別でございました。
来年も時間が取れたらお参りに伺いたいと強く思うのでした。

優美に立つ後ろ姿 省略されることなく後ろ姿を彫られていました

暴悪大笑面も確認できる後頭部写真

ご接待いただいた おぜんざいにお漬物 お漬物は村の方が漬けた物だそうでめちゃくちゃ美味しかった!
※写真は許可を頂いて撮影したものです、常時撮影が出来るものではございません。
参考にさせて頂きました
せきどよしおの仏像探訪記
甲賀町の文化財
天照山 光明寺(こうみょうじ)
滋賀県甲賀市甲賀町五反田899
TEL : 0748-88-4730
宗派 : 浄土宗
御本尊 : 阿弥陀如来
拝観 : 秘仏
拝観料 : 志納
駐車場 : 数台分

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