岡山県・長建寺「22年ぶりのご開帳!平安中期?!力強き聖観音菩薩立像!の巻」

岡山県高梁市の長建寺 聖観音菩薩立像が10月1日〜3日までの3日間という限られた期間でしたが22年ぶりにご開帳されました。

文化財課のホームページでお姿を確認してみると平安期の素晴らしい観音さま。
これは見逃せないと佛友さんと都合を合わせて10月2日、ご縁を頂いてきました!

0184.jpg
高梁市内の文化財



当日は朝から雨が降り、仏像拝観にはなかなか厳しい状況でしたが、朝の9時半に岡山駅へ集合し愛車で1時間半かけ長建寺へ。

P1290883.jpg


到着するとお堂内にはTVカメラを携えた方が。
ローカル局?ケーブル局でしょうか、取材をされているところでした。
僕も映り込んでるかなぁ?(笑)



さて、お厨子には修復より戻られた聖観音菩薩立像。
今回のご開帳は聖観音菩薩立像が2年の修復を終え戻られたこと、長建寺創建500年という事で(仏像修復自体が500年記念事業)ご開帳されました。


P1290878.jpg
ご開帳に飾られた聖観音菩薩様をおさめるお厨子



像高は165.5cm、等身大の聖観音菩薩さまは力強く、一木造りの堂々とされたお方。
特にお顔は眉からの鼻筋や、ボコっとした顎の感じといい男性的で強さを感じます。
文化財課のホームページの写真では確認出来ない瓔珞も身に付けられており修復されたお姿に良く合っているように感じました。
宝冠も豪華になってる?!



P1290876.jpg
聖観音菩薩立像 県指定文化財 平安時代後期 一木造り 像高165.5cm


文化財課のホームページで見たお姿からは全体に雰囲気が変わっておりました。
修復作業で漆が塗られ茶褐色な黒光りしたお姿。
この辺りも力強さを感じる要因かもしれません。


衣紋の彫り筋は深く彫られ、当初は平安後期のお像との事でしたが、今回の修復における調査では中期まで遡るのでは?とも考えられたそうです。


P1290858.jpg
眉からの鼻筋に広がる鼻翼、結ぶ唇と大きな顎が男性的に感じさせる


P1290861.jpg
深く鋭く彫られた衣紋


文化財課のホームページでは平安後期、藤原佛と紹介されていた聖観音菩薩立像。
今回の修復調査で中期頃まで遡ると考えられるようになったそうですが、力強い尊容や、衣紋表現などを見るとなるほどと頷ける気が素人ながらにもしました。

離れがたい、非常に素晴らしい聖観音菩薩さまのご開帳に来れたご縁を喜び長建寺を離れました。
後ろ髪引かれまくりでした♪




参考にさせて頂きました
補陀山 長建寺HP
高梁市役所HP



補陀山 長建寺(ちょうけんじ)
岡山県高梁市備中町布賀1577
TEL : 0866-45-3216
宗派 : 曹洞宗
御本尊 : 聖観音菩薩
拝観 : 秘仏
駐車場 : 有り





にほんブログ村 美術ブログ 宗教美術へ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村
関連記事

福井県・神明神社「17年ぶり!村人の愛に包まれたご開帳の巻」

草津市 宝光寺薬師如来像ご開帳の翌日は、福井県あわら市 北本堂神明神社の十一面観音菩薩像17年振りのご開帳へ。
このご開帳へは福井県観光連盟主催「福通寺 藤川住職と行く秘仏巡りツアー」に参加させて頂きお参りして来ました。




御開帳 十一面観世音菩薩ののぼりが立つ田園風景の中に北本堂 神明神社。

ツアーバスから降りた僕たちを、地域の方々が「ようこそ!ありがとうございます、ありがとうございます!」と何度も頭を下げながら迎えてくれました。
地域の方に本当に愛された観音様でありご開帳なんだなという事が、バスを降りた瞬間から感じられ、観音様をお参りする前からジーンと感動してしまいました。


P1290264.jpg
ご開帳された観音堂




鳥居をくぐった左手に観音堂。
石段を登り堂内に入ると厨子の扉は開かれ、等身大の十一面観音菩薩立像がいらっしゃいます。
カチッとしている様でもあり、ふわっと浮き上がるような柔らかさもあり、素敵な観音さま。


P1290265.jpg
ご開帳された堂内


P1290290.jpg
十一面観音菩薩立像 市指定文化財 平安中期 欅材 一木造り 像高176cm


市指定文化財で、平安時代中頃の11世紀前半の造像と考えられるそうです。
像高は176cm 欅材の一木造りで内刳りは全く行わず素材に彩色仕上げ。
堅材の欅を使用しほぼ全身を一木丸彫りをするなど材質的にも大きな特徴を備えた像と解説にありました。


平安時代中期の作となりますが、地域の方たちには泰澄大師御作と信じられており、由緒書きによると44代元正天皇の時代 養老元年に泰澄大師が白山へ登られたおり、西海に紫雲がたなびき夜は光明がかがやいていた。
これは諸佛影向の霊地に違いないと、泰澄大師はこの地を訪れ伽藍を建立し本堂の本尊に十一面観音菩薩を自ら彫られた、と伝わっているそうです。



P1290287.jpg
佇まいから非常に霊威的なものを感じる


P1290270.jpg
お顔の表面は摩滅がありハッキリとした表情は掴めない


P1290273.jpg
後補の彩色が厚かったのか当初のものなのか、足元などはモコモコとしていた




ご本尊 十一面観音菩薩立像の両脇には阿吽形の二天像が。
本尊と同じく平安時代中頃のお像で、太く大きな体で邪鬼をどっしりと踏みしめます。
共に両腕は後補の様ですが、頭大部からは表面は摩滅しながらも迫る勢いが感じられる。



P1290292.jpg
広目天立像 市指定文化財 平安中期 欅材 一木造り 像高95cm


P1290280.jpg
多聞天立像 市指定文化財 平安中期 欅材 一木造り 像高98cm



P1290294.jpg
広目天像に踏まれる邪鬼


P1290310.jpg
多聞天像に踏まれる邪鬼


お堂を出ると村の方々に集会所へ招きいれてくださり飲み物とお菓子をいただく。
帰り際には紅白の饅頭もいただき、何度もありがとうと頭を下げられて、県内外からの拝観者にご開帳の喜びを伝えられていました。


村で守る観音さまの晴れ舞台を心から喜んでいる村の方々のお姿を見て、僕たちも本当に幸せな気持ちに包まれました。
素晴らしいご開帳でした。







北本堂 神明神社
福井県あわら市北本堂14-39
TEL : 0776-73-5158 あわら市郷土歴史資料館
拝観 : 秘仏
駐車場 : 向かいの生活改善センター










にほんブログ村 美術ブログ 宗教美術へ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村
関連記事
プロフィール

迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

リアルタイムな仏像拝観速報はTwitterにて!
@hitabutsu

twitter
最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
拝観者数
迦楼馬の巡礼サイト
検索フォーム
月別アーカイブ