福井県・諦応寺「樹齢450年に刻まれた驚きの立木佛の巻き」

速報記事が続きましたが、本編記事へと戻ります。
仏像LINKツアーで若狭小浜を巡ったツアー最終地は諦応寺(たいおうじ)。


こちらには県の文化財に指定された平安前期の作となる薬師如来立像が収蔵庫に安置されるのと、もう一つ素晴らしい観音様がいらっしゃいます。
樹齢450年ともいわれる銀杏の木に彫りだされた”立木佛”という銀杏観音像です。
驚くべきそのお姿に言葉を失くすのでした。


P1110107.jpg


諦応寺は1506年(一説には1501年)室町時代の創建されたと伝わり、開山は丹波篠山 円通寺の順翁慶随和尚(じゅんのうけいずい)で曹洞宗のお寺。
収蔵庫に安置される薬師如来立像は、諦応寺創建以前にあったと伝えられる天台宗か真言宗の寺院のものと思われるそうです。


P1110122.jpg


参道の石段を登っていくと見えてくる大銀杏。
その立木佛のお姿を見て驚きのあまり「マジか!?」と叫んでしまう。
そしてその後は言葉が続かずポカーンと口を開けて目を見開いてただただ眺めいってしまいました。
ひょっとしたら呼吸も止まっていたかもしれないと思えるほどに驚いた。
諦応寺の30世ご住職 仏山恵隆和尚が彫りだしたと云い伝えられ、胸の窪みには経典が収められていたそうで現在は取りだされているのかな?蓋のみとなっております。
非常に力強く太く彫りだされており、よくぞ彫り出せたものだと感心するばかり。
また、観音様が彫り出されながらも銀杏の木は生きており、その生命力は観音様を通しても見事に感じることが出来ます。


P1110096.jpg

P1110117.jpg

P1110101.jpg


収蔵庫にいらっしゃる薬師如来立像は像高156cm等身大の方で、ケヤキ材の一木造り。
どっしりとした一木の量感と素朴でありながら力強いお顔と、胸のあたりに見られる渦紋など平安前期から中期の作風が見られるそうです。
お顔の方は幕がかかり、やや見辛さはありましたが覗き込むように見るとその全体像が見て取れます。
全体的にやや磨滅感があり、手先などは後補であろうとは思いますが訪れる価値ありの非常に魅力的なお薬師様でした。


P1110124.jpg

P1110130.jpg

taiouji.jpg






城谷山 諦応寺(たいおうじ)
福井県三方上中郡若狭町安賀里33-1
TEL : 0770-62-0864
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り








にほんブログ村 美術ブログ 宗教美術へ
にほんブログ村
にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
にほんブログ村
関連記事
プロフィール

迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

リアルタイムな仏像拝観速報はTwitterにて!
@hitabutsu

twitter
最新記事
最新コメント
カテゴリ
カレンダー
04 | 2015/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
拝観者数
迦楼馬の巡礼サイト
検索フォーム
月別アーカイブ