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滋賀県 ・ 知善院「湖北の慶派仏」

大平観音堂を後にして向かったのは知善院。
昨年にも一度訪れているのですがこちらにはあまりにも美しい十一面観音坐像がいらっしゃいます。
その瞳の気品たるや素晴らしいです。
どうしてももう一度と思い訪れることに。

まずは本堂へお参り。
こちらには阿弥陀三尊像がいらっしゃいます。
一説には脇侍は日光月光とも言われております。

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金泥を施された威厳ある阿弥陀如来を中尊に脇侍にいたるまで素晴らしい造形です。
力強い瞳に豊かな量感と流麗な衣紋と鎌倉後期かもう少しあとの造仏か。
瞳の力強さ、脇侍の膝の折り返しの衣表現など快慶工房よりは運慶工房なのかとも思いますがその辺りの細かな技術面については僕はわかりません。
運慶快慶よりは次の世代の作であろうと思いますので慶派を代表する作風を受け継いでいるのかもしれません。
いろいろ夢想しながら拝観するのは凄く楽しいです(笑)

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写真は琵琶湖108霊場より


そしていよいよ観音堂へ。
本堂から渡り廊下で棟続きの観音堂には厨子に安置された十一面観音像が。
像高は60cmほどの珍しい坐像の形をとっています。
伝運慶と伝えられるこの像はその言い伝えを否定するには難い尊容を示します。
凛々しく静かに佇むその姿は圧倒的でヤバイです。
やや頭部が大きめな造形で穏やかに流れる衣紋とそっと差し出す右腕の優しさと左手に掲げる水瓶。
なによりも瞳のもつ力と頬の量感や意思を示す口元が間違いなく慶派の造形を感じさせてくれます。
ん~~~2度目の拝観ですが全く感動が減ることはありません。何度お会いしても素晴らしいです。
滋賀へは地方古仏と出会うために来ることがほとんどですがそれでもこの慶派仏のインパクトは大きく、慶派の造仏がいかに素晴らしいかを改めて感じさせてくれます。

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写真は「神仏います近江」より





知善院
滋賀県長浜市元浜町29-10
0749-62-5358






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迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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