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兵庫県 / 斑鳩寺

斑鳩寺。

ユーモアという表現でしか伝えられないようなユーモアな仁王像がお出迎え。
なんだか体の筋肉も筋肉ではなく痩せて浮き上がった骨や筋の様で。。
味わいのある仁王像だ。

お寺の方に拝観のお願いをし早速収蔵庫へとご案内頂く。

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大興奮で胸がドキドキし苦しくなるほどの仏像群と出会う。
運慶仏や肥後定慶の香りがする仏像群がいらっしゃいます。
日光月光両菩薩と十二神将。
十二神将は残念ながら8体のみが残る。

遠くを見据えるような尊い眼差し。
高く結い上げられた髻。
柔らかな姿勢ととにかく素晴らしい。
説明書きにも運慶の名が出てくるほどの運慶の香りを感じさせる日光月光両菩薩。
この方を何時間でも眺めていたいと思える程に吸い込まれてしまいました。
個人的には特に日光菩薩が素晴らしい。
瞳の素晴らしさはなんだろう。
本当に尊くて深い瞳をされた菩薩像です。

やや前かがみとなる月光菩薩、すっとまっすぐに立つ日光菩薩。
造仏は運慶工房で作は別々なのかな?
それとも同仏師か。
非常に近しい作風ですがシンメトリーな感が強い日光月光菩薩ですがこちらの方はやや違いを見せる造形でした。
あぁ~~すぐにでも再訪したいです。。。

そして8体の十二神将も素晴らしい。
躍動感あふれるポージングでカッコイイ。
関節のひねりや筋肉の動きが躍動感に溢れています。
表情も豊かでかっこよくユーモアで生き生きしています。
眉根や頬の筋肉のうねりや口角の力強さなど素晴らしいです。
蜜に彫り込まれてはいない甲冑ですが内の肉感が見えるような丸みのある感じ。
やや動きに硬さがあるのは弟子筋の手になるからか。
しかし表情の造形は群を抜いて素晴らしいように感じました。
本当に素晴らしい十二神将です。
他にも摩利支天像や三猿像、無骨な愛染明王など仏像拝観コースのメインに据えても大満足な仏量です。
購入した絵葉書に日光月光と十二神将1体の絵葉書があるんですが絵葉書より実仏。。
あえて絵葉書は載せないでおきたいです。。


また公開中の聖徳殿 奥殿には「植髪の太子」と呼ばれる、本物の髪の毛が植えられた聖徳太子像が。
独特の尊容をされた異相な聖徳太子像。
頭部から伸びた髪の毛が異様さを感じさせます。
おぉぉぉっと思わず驚きの声とも畏怖の声ともつかぬものが口を出る。
奈良県の久米寺でも顎髭と歯を植えたとされる像がいらっしゃいますがやはり異様。
毛というものは何か生命感を与えるのか独特な異様な力を感じずにはいられません。

講堂の釈迦如来、薬師如来、如意輪観音は秘仏で毎年2月22日、23日の公開。

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都合が合えば必ず訪れたいです。
秘仏に会えなくとも収蔵庫だけでも素晴らしいので斑鳩寺はこれから何度でも訪れることになるお寺になったことは間違いないです。
本当に素晴らしく興奮度合いが凄い仏像群でした。




聖徳殿、修復中の奥殿、三重塔、鐘楼

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迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる四十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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