京都 非公開文化財特別公開 その④ 海住山寺
最後に訪れたのはグッと南下して海住山寺へ。

先に奈良博で行われた貞慶展で四天王像と奥の院ご本尊 壇像十一面観音菩薩立像は拝見していたのですが、ご本尊の十一面観音菩薩立像は展示期間が合わず拝めていませんでした。

長講堂より車で1時間ほどかけて到着。
まずは鎌倉時代の国宝五重塔を愛でる。
塔建築はホント大好き。
勉強不足で建築関連の知識は皆無なので何がどう凄いのかは なかなか言葉に表せませんが、フォルムが好き。
山の景色に堂々とたたずむ存在感が素晴らしいし映える。

本堂へ上がりいよいよ目当ての仏像群と対面。
まずはご本尊 十一面観音菩薩。
平安期の仏像で榧の一木造り。
肩をいかり肩に胸を張り唇に朱を残した地方古仏の様な優しく親しみある尊様をされた十一面です。
しかし。。腰から下が見えない。。
お厨子の床が深く腰から上が見えている状態。
平安初期の作との事で腰周りや膝したの衣紋表現を楽しみにしていただけに残念。
HPより
と、お厨子前の右方に大権現像が!
この日の朝訪れた尊住院で神仏習合像の金比羅大権現を拝観しその初めて見る造形にドキドキしてきたばかりの僕の目に飛び込んできた新たな大権現像。
この日はメモ帳を忘れてしまいメモが取れず何大権現だったか思い出せず。。
HPを見る限り春日大権現なのかなぁ。。
とにかく!この方がまた凄い。
金比羅大権現は鳥の上に立つ翼を生やした不動明王像的な方だったんですが、こちらの方は鳥の上に片足立ちをし、翼を生やして迦楼羅の顔した不動明王像となんとも何が何やらとんでもないお姿。
烏天狗か?よく知らないけど烏天狗ってこんなのかな?
迦楼羅が烏天狗?ん~訳が分からなく眩暈がしそうなほど吸い込まれてきました。
さて、大仏殿様の四天王です。
五重塔内で彼らを拝観したかったんですが本堂内でガラスケースの中に安置されていました。
見事なまでの彩色の残り具合。
甲冑や衣だけでなく肌の色までもが見事に残り当時の迫力と鮮やかさが伝わります。
そして顔の筋肉から体の各部位の関節可動が躍動的で慶派仏師の作ではないかと言うのも頷ける素晴らしさ。
だってカッコイイもん。
HPより
そして壇像十一面観音菩薩。
もう大好き。
写真集なのでも何度も見て奈良博 貞慶展で初めてお会いしてもうその素晴らしさは言いようがありません。
壇像彫刻が好きな僕ですが中でもこの方と園城寺の十一面は壇像彫刻の1,2を争うのでは?と思っているほど。
像高は45.6cm
この僅か45cmの像からは考えられない力を感じます。
細部まで蜜に彫り込まれた衣の表現は非常に素晴らしく衣の質感さえ伝わってきそうな程です。
張りのある体躯は瑞々しく美しい。腰を左へ捻り右膝を上げた動ある姿勢のバランスも素晴らしくて非の打ち所がないとはこの事か。
小さくプリミティブでありながら尊容は凛として堂々とされた表情なのも引き込まれます。
バランスとアンバランスなどこか非現実的な造形が益々この像の仏性を高めるというか神秘的で魅力的な像にしているポイントなのかなと思います。


いや~素晴らしい。
この日も数々の仏像と巡り逢い大満足な一日でした。
非公開文化財特別公開の拝観料は馬鹿になりませんが(^^; それでも普段なかなか目にする機会のない仏像も拝める貴重な機会なのでこの日もいい仏像拝観が出来ました。


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先に奈良博で行われた貞慶展で四天王像と奥の院ご本尊 壇像十一面観音菩薩立像は拝見していたのですが、ご本尊の十一面観音菩薩立像は展示期間が合わず拝めていませんでした。

長講堂より車で1時間ほどかけて到着。
まずは鎌倉時代の国宝五重塔を愛でる。
塔建築はホント大好き。
勉強不足で建築関連の知識は皆無なので何がどう凄いのかは なかなか言葉に表せませんが、フォルムが好き。
山の景色に堂々とたたずむ存在感が素晴らしいし映える。

本堂へ上がりいよいよ目当ての仏像群と対面。
まずはご本尊 十一面観音菩薩。
平安期の仏像で榧の一木造り。
肩をいかり肩に胸を張り唇に朱を残した地方古仏の様な優しく親しみある尊様をされた十一面です。
しかし。。腰から下が見えない。。
お厨子の床が深く腰から上が見えている状態。
平安初期の作との事で腰周りや膝したの衣紋表現を楽しみにしていただけに残念。

と、お厨子前の右方に大権現像が!
この日の朝訪れた尊住院で神仏習合像の金比羅大権現を拝観しその初めて見る造形にドキドキしてきたばかりの僕の目に飛び込んできた新たな大権現像。
この日はメモ帳を忘れてしまいメモが取れず何大権現だったか思い出せず。。
HPを見る限り春日大権現なのかなぁ。。
とにかく!この方がまた凄い。
金比羅大権現は鳥の上に立つ翼を生やした不動明王像的な方だったんですが、こちらの方は鳥の上に片足立ちをし、翼を生やして迦楼羅の顔した不動明王像となんとも何が何やらとんでもないお姿。
烏天狗か?よく知らないけど烏天狗ってこんなのかな?
迦楼羅が烏天狗?ん~訳が分からなく眩暈がしそうなほど吸い込まれてきました。
さて、大仏殿様の四天王です。
五重塔内で彼らを拝観したかったんですが本堂内でガラスケースの中に安置されていました。
見事なまでの彩色の残り具合。
甲冑や衣だけでなく肌の色までもが見事に残り当時の迫力と鮮やかさが伝わります。
そして顔の筋肉から体の各部位の関節可動が躍動的で慶派仏師の作ではないかと言うのも頷ける素晴らしさ。
だってカッコイイもん。

そして壇像十一面観音菩薩。
もう大好き。
写真集なのでも何度も見て奈良博 貞慶展で初めてお会いしてもうその素晴らしさは言いようがありません。
壇像彫刻が好きな僕ですが中でもこの方と園城寺の十一面は壇像彫刻の1,2を争うのでは?と思っているほど。
像高は45.6cm
この僅か45cmの像からは考えられない力を感じます。
細部まで蜜に彫り込まれた衣の表現は非常に素晴らしく衣の質感さえ伝わってきそうな程です。
張りのある体躯は瑞々しく美しい。腰を左へ捻り右膝を上げた動ある姿勢のバランスも素晴らしくて非の打ち所がないとはこの事か。
小さくプリミティブでありながら尊容は凛として堂々とされた表情なのも引き込まれます。
バランスとアンバランスなどこか非現実的な造形が益々この像の仏性を高めるというか神秘的で魅力的な像にしているポイントなのかなと思います。


いや~素晴らしい。
この日も数々の仏像と巡り逢い大満足な一日でした。
非公開文化財特別公開の拝観料は馬鹿になりませんが(^^; それでも普段なかなか目にする機会のない仏像も拝める貴重な機会なのでこの日もいい仏像拝観が出来ました。


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