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奈良県 / 興福寺 南円堂特別拝観

本日は年に一度の南円堂の特別公開の日です。
また、今年は仮金堂の特別公開も行われており合わせて拝観してまいりました。

昨年は朝一で訪れ、中々の行列の中拝観したんですが、今日は11時頃に訪れると待ち時間は0。
あいにくの雨もあってかすんなりと拝観することが出来ました。

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本尊 不空羂索観音の素晴らしさは言わずもがな。
どっしりとした体躯と深淵な瞳。
天平仏の息吹をしっかり継承した素晴らしい方です。
右斜め後方より順次正面へと回っていきとうとう正面へ到達した時にこみ上げてくる感動は言葉に表せませんね。
見上げるその先に堂々と座す姿に感嘆のため息が漏れるだけで言葉がなくなりました。

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TKY201206200476.jpg 絵葉書より



また、四天王が本当にカッコイイ!
特に多聞天の力強さ、勢い、造形の空間は迫力満点でマイ フェイバリット多聞でございます。
運慶工房の作という説が現在有力だそうですが、謎が解き明かされる日は来るのでしょうか。

そして11月25日まで公開されているのが仮金堂。
3年前に公開があったそうですが僕は初見となります。
丈六の本尊釈迦如来坐像に3mを越す脇侍の薬王薬上両菩薩。
脇侍は天平の脱活乾漆像かと思いきや鎌倉期の作なんですね。
東大寺の不空羂索観音を思わせるような造形で天平仏かと思っちゃいました。
両菩薩ともに膝下に大きく波打つ衣紋表現が素晴らしくゆったりと穏やかな体躯に厳しめな表情。

お堂の四隅を守る四天王像もこれまた素晴らしい。
南円堂像のかっこよさには及ばないものの甲冑の造形の緻密さや色彩の残り具合も素晴らしく映えます。
南円堂像よりも保存状態が良く当時の造形美をより明確に知ることが出来る。
これこそが康慶の作で南円堂に安置されていた四天王ではないかと言われているそうですね。
動きに派手さはなくどっしりと安定感ある造形は南円堂像として似つかわしいように思いました。
やはり南円堂像は動きにダイナミズムがあり鎌倉彫刻の傑作的な造形に見えるのであの不空羂索観音のお堂に当初より安置されていたとは思えないかなぁ。
仮金堂の四天王像の方がしっくりくると偉そうに語ってみる(笑)

厨子入り吉祥天の彩色美の圧倒的さや大黒天の力強さも心躍らせます。
6年後の中金堂落慶が楽しみでなりませんね。

今回の特別拝観は雨の中、コンディションも悪く厄介ではございましたが内容はとんでもなく素晴らしかったですね!
仮金堂は北円堂開扉に合わせて必ず再訪します。
1度の拝観だけで終わらせるには勿体な過ぎる機会ですもん。

そして来年春は通年10月17日の僅か一日だけの開扉である今回拝観した南円堂が創建1200年記念で特別公開されます。
例年の北円堂開扉の期間と合わせてとのことで南円堂と北円堂が同時に拝観出来る又とないチャンス!
この機会に運慶工房の北円堂を見て南円堂の四天王を見てその世界観を感じてみようと思います。
非常に楽しみな機会ですね!

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今日の持ち帰りは南円堂・中金堂・東金堂の御朱印、東金堂のお守り、南円堂の根付、因達羅大将の板彫り干支守りでした。

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本日も素晴らしき一日なり



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迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる四十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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