大阪府・観心寺

観心寺 真言宗 拝観料700円(特別拝観料) 駐車場有り

ご本尊は1年を通して4月17日、18日のみのご開帳となりこの日も物凄い人出でした。本堂を埋め尽くす団体参拝者にまじり僕も拝観してまいりました。

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像高109.4cm 輪王坐の形で座し右腕の1本は頬にそっと添えるように包み込み思惟する姿。金箔ではなく彩色を施されたお方です。
密教仏って雰囲気がよく出て妖しげな魅力です。先日に見た福井県 羽賀寺の十一面観音と良く似た雰囲気彩色の方で密教仏の共通した魅力を感じました。
等身大な仏像なのでリアルさというか生々しさが物凄いです。
金箔でなく素地に彩色であることも生々しさを感じさせる要因なのかもしれませんね。
首周りの肉付きや二の腕のふっくら感とやや大きめに開いた瞳が妖しさをともなった魅惑的な甘美な美しさ。
物凄く女性的でしかも熟女な色気とでもいいましょうか(笑)

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秘仏であり彩色が残った肉付き豊かな密教物は適度な明かりの薄暗いめなお堂で見ると魅力が爆発するなぁと思いましたね。
これが明るい収蔵庫の中での拝観だとこれほどまでの魅力は出てはいないでしょう。
暗すぎると見えない~と無念さが出てしまいますが程よい明るさのお堂は仏像の魅力を十二分に発揮させ仏像が持つ力というか霊性というかを信じさせる効果もあるように感じます。

官能的で艶かしく美しい国宝 如意輪観音菩薩。
間近での拝観はかないませんが、それでも十分な光量とお堂の広がりがあるので存分に美しさを堪能出来る国宝見仏が楽しめました。

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大阪府・葛井寺

葛井寺 真言宗 拝観料300円 駐車場有り

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天平時代の脱活乾漆像、国宝千手観音坐像。
写真で何度も見てきた方ですが、実際にお堂で拝観するときは薄暗くてよく見えないのでは?と不安でしたが明るすぎることもなく暗いこともない 程よい明かりの中で拝観出来ました。十分にお像の姿を確認できる環境でした。

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見事なまでの千手。
美しく弧を描く千本の腕。
ここまで均一に整然と咲く千本の腕の美しさはため息が出る美しさでした。
また肩からなだらかに下りて優しく合掌していく合掌手の美しさ。
表情も素晴らしく穏やかで先を見つめる瞳は美しいです。
写実的で慶派も顔負けな、というよりここから写実的な造仏を学んだんでしょうね。
慶派の動の写実性と天平の静の写実性。
天平仏には静かな、そこにたたずむ仏の姿をリアルに作り出したように思います。
この千手観音坐像にもそこにいらっしゃる、じっと衆生を見つめ守っている仏の姿に見えました。

お堂の中は人で溢れ静かに見る状況ではありませんでしたが、千手観音菩薩だけは静かにあるがままをあるがままに変わらず見つめているようでした。


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大阪府・野中寺

野中寺 真言宗 拝観料500円 駐車場有り

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観光バスから団体さんが押し寄せる中、団体に混じって拝観してきました。
小さな小さな弥勒菩薩半跏像。
小さな仏様が御厨子に収まり、その周りを雲霞の如く衆人が群がり見る様は滑稽だなぁと思いながらも僕も蚊柱よろしく仲間入りして見てきました(笑)

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飛鳥、白鳳の時代の物とされる小さな金銅仏です。
衣紋の流れの表現がまさに飛鳥仏で、法隆寺などで見かける裳懸座で折り重なる衣の美しさがよく見て取れました。
頭部が大きく体と頭が同じ大きさな感じでした。
子供の幼げな愛らしさがあり見ていて飽きません。可愛いんですよ

思惟する手はピースサイン。手の平をこちらに向けて悩んでいるというよりはシャッターチャンスを作っているような。

しかしジーッと見ているとやはり仏様で厳かな雰囲気を感じてきます。
組んだ足に添える左手の指先の美しさ。
垂下させている左足の力強さ。
ん~~~~~スゲーなと呟いてしまいました。
金色の小さな弥勒佛にメロメロです。

また合わせて拝観できる地蔵堂にはいい地蔵菩薩がいらっしゃいましたよ。
金切りの衣紋などは後補だそうですがなかなかに見ごたえのあるいいお顔をされた地蔵菩薩でした。

大阪府・道明寺

4月18日 観音菩薩の縁日になる18日は大阪南河内のお寺でご開帳が相次ぎます。昨年から観心寺の開帳と重なる4月18日に大阪見仏する予定を立てていました。

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道明寺 真言宗 拝観料500円 駐車場有り

数ある十一面観音菩薩で国宝に指定されている方はわずか7体。
その内の1体が道明寺のご本尊 十一面観音菩薩立像です。

檀像として造像されたと思われ飾りの瓔珞や天衣に至る細部まで細かく丁寧に彫り挙げられています。
また瓔珞や天衣これら全て、頭頂の化仏から台座に至るまで一木で作られているそうです。
可能な限り一木から彫り出す壇像らしく見事な一木造りです。
香木で彫り出すという檀像は香りが消えないように彩色はほとんど施さない。
このお像は香木ではなく檜材とのことですが、同様に彩色は行われておりません。
日本に香木はなく手に入れることが難しかったことから代用材で彫られています。近年檀像の代用材はヒノキではなく榧(カヤ)であるということが分かったそうですが、この辺の知識は先日購入した「一木にこめられた祈り」展の図録からの知識ですので道明寺にも当てはまるのかは不明です。

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黒光りする美しい十一面観音。
捻じれながら流れ落ちていく天衣や瓔珞などここまで細かく表現し一木から彫り出せるのかという素晴らしさ。
頬や、腕、指、胸のはちきれんばかりの肉感的な色気はエロティックでさえあり見とれてしまいます。
肉感的な体躯に絡まるように流れていく天衣や衣紋が素晴らしく綺麗で天女のようなイメージを与えてくれます。
檀像彫刻の最高峰を拝観できた喜びで大満足でした。
プロフィール

迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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