奈良県南部の仏像巡り -吉野郡下市町巡り速報-

7月の終わり、ここ最近巡り続けている奈良県南部の仏像巡りへと再び出かけてまいりました。
この日巡らせていただいたのは、吉野郡の下市町。


まず向かったのは龍洞院。
こちらで拝観させて頂いたのは平安時代後期とされる阿弥陀如来坐像。
定朝様の優雅さと来たる鎌倉の力強さも共に感じさせてくれるような阿弥陀様でした。
印相は来迎印を結び、定印よりも動きを感じるところに力強さを感じるのかもしれません。


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阿弥陀如来坐像(写真は教育委員会作成の文化財資料より)


龍洞院を後にし向かったのは専念寺。
役場の方にもお立会いいただき、龍洞院につづいて平安後期の阿弥陀如来坐像を拝観させていただきました。
後補の厚い金箔が目立つお姿でしたが、穏やかな方でしたね。
印相も龍洞院と同じく来迎印を結ばれていました。


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阿弥陀如来坐像


お昼をする前にもうひと寺。
訪れたのは安楽寺観音堂。
こちらには数多くの仏像が安置されていて、そのどれもが素敵佛。
メインとなる阿弥陀立像、十一面観音以外にも、薬師坐像や聖観音など見所は付きません。
聖観音菩薩の愛くるしさに心奪われるのでした。


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阿弥陀如来立像

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聖観音菩薩立像


そして最後に訪れたのは善徳寺。
再び教育委員会の方に同行頂きお参りさせていただきます。
本堂には御本尊の江戸期あたりとなるのでしょうか、截金が美しい本当に素敵な阿弥陀如来立像。
さらに、平安後期~鎌倉初期とされる阿弥陀如来立像がいらっしゃいます。
そして小さな小さなお堂には大日如来像が。
痛々しい破損部分も見られますが、非常にイケメンなカッコイイ大日如来様です。


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御本尊 阿弥陀如来立像

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大日如来坐像



詳細は今後アップしていきたいと思います。
下市町の仏像巡りでした。







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奈良県・龍泉寺「圧巻の小像!珍しき拳印を結ぶ如来坐像の巻」

2016年の6月末、県指定文化財の如来坐像を拝観しに東吉野にある龍泉寺へお参りに行ってきました。
桜井市より国道166号線を南東伊勢方面へと進み、奈良県農協 東吉野支店を越えたあたりに龍泉寺の碑が見える脇道が出てくるので その坂道を登ってしばらくすると境内が見えてきます。



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野見観音堂


龍泉寺は1558年竜巌によって開基された曹洞宗のお寺で、天誅組志士の菩提寺として知られ境内には樹齢1500年ともいわれる岩松群像があります。
本尊は野見観音と呼ばれ、首から上の病にご利益があると信仰を集める聖観音菩薩。

今回拝観させていただくのは如来堂と呼ばれる収蔵庫に安置される平安前期の如来坐像で、小さなお像ながら非常に力を感じる方でした。



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如来堂

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如来坐像 県指定文化財 カヤ材 一木造り 平安時代初期 像高43.5cm


堂々とした量感で、胸板や身につけている袈裟の下からも感じ取ることが出来るはち切れんばかりの肉の圧というか、筋肉質な力強いエネルギーが発散されています。
収蔵庫の扉が開き目に入った瞬間に驚きの声を上げてしまう仏像好きはかなりの数に上るのではないでしょうか。

遠くを見つめるような瞳は鋭さも感じられ、男性的な強さはこの瞳からも感じられます。
”尊厳”という言葉が非常によく似合う尊像で約44cmという小像とは思えないようなエネルギーが随所に現れているように思いますね。



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柔軟で力強い肉の圧を感じる体幹


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遠くを見据えるような深い眼差しと 張りのある頬



正面から見ても側面から見ても、袈裟を押し上げるように膨れ上がる体躯で、その体躯から生まれる衣紋もしっかりと彫り込まれ、二の腕から肘にかけて、腿から膝周りを経て足首に巻き込んでいく流れは力強さもあり、そして全てが規則的ではなくところどころに見える乱れというかリアルさがまた美しい。

施無畏印をみせる右腕は後補となりますが、非常に珍しい拳印を結ぶ左手は当初のままで寺伝では釈迦如来と伝えられていますが、拳印から不空成就如来と考えられているそうです。






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表情豊かに流れる衣紋


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窮屈な角度に捻り握る左手首


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非常に珍しい拳印


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後補の右腕も元の像容に合う肉感たっぷりの腕


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眉から伸びる鼻筋の美しいライン



どの角度より拝しても美しさと力強さを感じ、感嘆のため息を漏らさずにはいられませんでした。
盛り上がる体の量感は岩のゴツさとは違う、ゴムのような弾力性を感じさせ、触れれば触れた指を弾き返すのではないか?と思えてしまう。
木であることを忘れさせるような柔軟性、弾力性を感じることが出来ました。

この方に会うために東吉野を訪れる-。
有りだと思います。
美しく力強く、堂々たる小像の如来坐像に是非ともお会いしに来ていただきたいですね。



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参考にさせて頂きました
東吉野村観光協会
奈良の寺社





瑞応山 龍泉寺(りゅうせんじ)
奈良県東吉野村鷲家256
TEL : 0746-42-0555
宗派 : 曹洞宗
御本尊 : 聖観音菩薩
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り









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奈良県・福源寺「平安の在銘像 定朝様薬師如来と異相の観音菩薩像の巻」

吉野町より延びる国道169号線を川上村へ向かい、川上村役場を超え湯盛温泉 杉の湯を超えトンネル手前を左折し南下すると見えてくるのが福源寺。

白鳳時代の役行者開基と伝えられ、建久元年(1190年)仁西上人が天台宗寺院として中興、お告げにより薬師如来と共に高原の里人と、有馬温泉の再興に尽力。
十二神将を表し、有馬十二坊を建て湯を守りしめたと伝えられており、その後、仁西上人は薬師如来と共に再び高原に遷り、寛文10年(1670)、曹洞宗へと改め現在に至ります。


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本堂


こちらで拝観させていただけるのが重要文化財に指定された薬師如来坐像。
平安時代の在銘像として知られ、像内には応徳2年(1085年)11月仏師僧勝禅大法師との墨書銘、元禄8年(1695年)修理の際には台座に「元有馬薬師之蓮台」と記されています。
この薬師如来像は同じく平安時代の天部像と共に収蔵庫に安置されています。
本堂を抜け、収蔵庫へと向かいます。



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薬師如来を安置する収蔵庫


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薬師如来 由緒書き


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収蔵庫内


ご住職に収蔵庫の扉を開いていただくと、非常に美しい薬師如来像が目に飛び込んできます。
平安時代後期、藤原時代の定朝様を魅せる薬師如来像で、なだらかな肩と全体的に丸みを感じる体躯、大きめでつぶらな瞳と小さく結んだ唇に優しさと美しさを感じるのでした。
衣紋の表現は薄彫りで簡易的、柔らかな全体像と非常に合いますね。
穏やかで優しさを感じる定朝様の仏様ですが一木造り。
一木造りの薬師像は非常に重厚で独特の雰囲気を感じる像が多かったのでここはすごく意外でした。


もともとこの像は神仏分離令が吹き荒れた明治時代に、安楽寺薬師堂から福源寺に移され今日に至っています。
胎内には『藤原宗高大施主。仏師僧勝禅大法師。応徳二年(1085)十一月日」との墨書が見つかっており、台座と光背は、江戸時代元禄八年(1695)と記されています。
十二神将像が装飾された光背は見応えがありますね。


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薬師如来坐像 県指定文化財 カヤ材 一木造り 像高126.5cm 平安時代後期

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愛らしくも感じる瞳と唇の可愛らしさ



薬師像の脇には同じく平安期の天部像。
動きには固さがあり窮屈さを感じる造形ながらも、力強い尊容で重さを感じます。
こういったが天部像はカッコ良くて個人的には非常に好みの像です。
阿吽で対をなし、静と動をその造形から感じることが出来ました。



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吽形天部像 村指定文化財 ヒノキ材 一木造り 平安時代 像高107.4cm
大人しさを感じる吽形像の天部



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阿形天部像 村指定文化財 ヒノキ材 一木造り 平安時代 像高105.9cm
比べて動きがある阿形像の天部




収蔵庫を拝観させていただいた次は本堂へと戻り、本堂内の仏様を案内していただきます。
本堂へ戻って最初に目に入るのは、右脇というより右裏手の諸佛。
文化財的には無指定ですがそれぞれ妖しく美しい。
如意輪観音というのは、その思惟する姿からも妖しさを感じることが多い。
堂々とゆったりと坐しながら思惟し、高貴な雰囲気を感じさせ異国的に感じる美しい如意輪観音。
全体的に破損が進みながらも量感たっぷりの脚部からそこに乗る上半身の衣はどういった表現だったのか気になる菩薩坐像。
驚くほど長い指をした左手の印相や、摩滅して想像するしかない衣紋がより興味をかき立てますね。




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優雅に坐す美しい如意輪観音坐像


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破損が目立つも随所に興味を持たせる菩薩坐像


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如来系の破損佛 頭部が大きく古仏を思わせる





本堂の左脇には鎌倉期とされる観音菩薩坐像と同じく鎌倉時代の二天部像がいらっしゃいます。
がっしりとした大きな肩幅に力強い体躯、太い下半身に切れ長で吊り目の鋭い双眸を持つ非常に男性的で威光ある方です。
平安初期中期の尊容と鎌倉期の体躯のような、平安と鎌倉の特徴が融合した観音菩薩像は見応えがあり、この日めぐる最後のお寺ということもありかなり多くの時間この像の前で過ごしました。

また、脇にいらっしゃる天部像は遠目にも躍動感を感じる鎌倉佛で、近寄ると寄木の継ぎ目が目立ち ぎこちなさを感じる面もありますが、非常に優れた天部像。
大仰にも感じるほどに動きを出した腕の衣や、立ち姿は勇ましく力強く、厳しい尊容の観音像の脇侍としてよく合うように思われました。







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本堂左脇壇


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鎌倉時代の三尊像


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観音菩薩坐像 村指定文化財 ヒノキ材 寄木造り 鎌倉時代 像高98.5cm


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非常に鋭い双眸を持つ尊容


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阿形天部像 村指定文化財 ヒノキ材 寄木造り 鎌倉時代 像高108cm


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吽形天部像 村指定文化財 ヒノキ材 寄木造り 鎌倉時代 像高108cm




ご本尊は福源寺で最も古いとされる平安の釈迦如来坐像。
高い須弥壇にいらっしゃるため、脚部は見えづらいですが太い胸板と瞑想するようなお顔が確認できます。
ふくれたような頬に小さな口が乗り、静かに瞑想する瞳で穏やかなような厳しいような不思議なお顔に見えました。
下から仰ぎ見る拝し方になるので厳しいようにも見えたのか。
下半身や衣紋はなかなか見えないので全体像としては太くてどっしりといった印象でした。




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本堂内陣 須弥壇


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須弥壇上のご本尊


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釈迦如来坐像 村指定文化財 ヒノキ材 寄木造り 平安時代 像高48.1cm




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福源寺 由緒書き



平安時代から鎌倉時代、数多くの文化財を有し見所の尽きない福源寺。
お告げにより有馬の地へ出向かれ再興を果たし戻られたという伝承を持つ、厚い信仰を受ける薬師如来坐像。
奈良県南部をお参りするときは必ず訪れた欲しいお寺です。





参考にさせて頂きました
福源寺 公式HP
川上村役場





福源寺(ふくげんじ)
奈良県吉野郡川上村大字高原902
TEL : 0746-52-0104
宗派 : 曹洞宗
御本尊 : 釈迦如来
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納
駐車場 : 有り









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奈良県・清久寺「奈良県南端の阿弥陀如来坐像と密佛の巻」

2016年6月の初めに高野山の南東、和歌山県との県境に位置する奈良県野迫川村へとお参り。
この日最初にお参りさせていただく清久寺へ向かうため、村役場のご担当者様を訪ねご同行していただきました。



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諸佛が安置される現在のお堂


現在は無住のお寺で、仏像が安置されているのは集会場的な建物の中となっており、その奥に格子戸の須弥壇が設けられ村指定文化財の阿弥陀如来坐像と無指定の脇侍 不動王明王立像と毘沙門天立像がいらっしゃいます。
約束の9時よりも早く到着したため、世話方さんはまだいらっしゃらず、先に拝観させて頂きました。
鍵の掛けられた格子戸を開けていただき、そのお姿を間近で拝ませていただけます。

この奈良県南端の地、野迫川村に平安後期の都ぶりのする阿弥陀様がいらっしゃり、またその台座の見事ぶりに驚く。
脇侍像は不動明王と毘沙門天。
天台や真言の三尊形式に多く見られる形ですが阿弥陀様の脇侍でいらっしゃいます。
台座や、脇侍像が当初よりのものであるのかは不明ですが、世話方さん曰く我々が知る限りはずっとこの形でお祀りされてきたとのこと。



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堂内奥に設けられた須弥壇に安置される諸佛


ご本尊の阿弥陀如来坐像は、恐らく後補ではないかと思われる金箔と唇にみられる朱の彩色が残り、また金箔の剥落状態から、その尊容を伺うことは困難ですが、全体的に穏やかでゆったりとされた定朝様を感じさせる都ぶりのする方でした。
大幹部や脚部の方も摩滅感があり痛々しさも感じられますが、衣紋の美しさや全体から発する力は像高以上に感じることが出来ます。
世話方さんが子供の頃は、阿弥陀様の肩によじ登って遊んでいたと、地方のお堂を巡った時によく聞く仏様が身近にあった時代のお話を聞く事が出来ました。



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阿弥陀如来坐像 村指定文化財 寄木造り

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蓮台が多重に重なる見事な台座



脇侍にいらっしゃる毘沙門天立像が個人的に凄く惹きつけられました。
どっしりと固く立つ姿や、目鼻立ちの力強さなど凄く好みです。
文化財的には無指定ですが、僕個人的には無指定であることが不思議なくらいの良佛でした。
両腕などが後補なのか、その他部分も後補が多いのかなぁ。
役場の方も世話方さんもこの像の詳細については分からないとの事でしたが野迫川村で一押ししたい天部像でした
平安仏っぽいなぁ。


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立ち姿に固さが目立つものの力強さがあって良佛の毘沙門天

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ピンボケで申し訳ない この尊容が非常に好き



また同じく脇にいらっしゃる不動明王像のコミカルさ。
三尊とも造形に違いが見え面白い。
全体的に簡易な造りで動きも固く量感も見えない造形であるように感じましたが、その突出したコミカルさは目を引くものがありました。
この様な仏像の造像時期はいつ頃になるのか、ひょっとすれば文化財的な価値が非常に大きいのかもしれないと、地方のお堂の脇侍像や、脇段に安置された像を見るたびに思うところでこの像への興味も尽きません。



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コミカルな尊容を見せる不動明王立像


ご本尊の須弥壇向かって左には神棚が。
神仏習合の本地仏である地蔵菩薩像がいらっしゃいます。
詳細は不明であるとのことでした。
しかしこの地蔵菩薩立像も見ごたえありましたよ。



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ご本尊須弥壇左には神棚が


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非常に簡素な造りではあるものの美しさを感じる地蔵菩薩

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衣紋の美しさが際立つ地蔵菩薩


地方にいらっしゃる仏様の美しさや、その脇にいらっしゃる仏様の素晴らしさ。
文化財的には無指定でも目を見張る仏像は数多くあります。
特に、奈良や京都など文化財の宝庫の地では指定されるべき文化財もその数の多さ故、スルーされていることが多々あります。
奈良のはずれを巡ると心躍る美佛、良佛にたくさん出会えますよ。








清久寺(せいきゅうじ)
奈良県吉野郡野迫川村北股
TEL : 0747-37-2101(野迫川村役場)
駐車場 : 無し(役場方さんと同行で駐車場を確保して頂けました)
拝観 : 要予約
拝観料 : 志納





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迦楼馬-カルマ-奈良県南部を巡るの巻

お久しぶりでございます「ひたすら仏像拝観」中の人、迦楼馬-カルマ-でございます。
突然の久しぶりの更新失礼致します。

先週の休日に久しぶりに母を連れての佛旅、奈良県南部の仏像を巡ってまいりました。
母を連れての佛旅は久しぶりで、巡った仏像は4ヶ寺と少ないけれど非常に充実した一日になりました。


早朝に実家を出発した我々親子は、朝一で野迫川村役場を訪れ文化財課の方に同行して頂き、9時からの拝観をお願いしていた清久寺へと向かいます。
清久寺とはいえ、現在は無住で村の集会所的な趣きの建物に安置されています。
ここにお祀りされているのが村指定文化財 阿弥陀如来坐像。
平安後期の阿弥陀像で、金箔の剥落が痛々しくも見える像容ですが、優しく柔らかに流れる衣紋や穏やかな体躯は定朝様を表しており良い阿弥陀様でした。
脇にいらっしゃる毘沙門天像は非常に素晴らしく、文化財的には無指定ながら非常に目を奪う像。
お目当てだった仏像以外のところで素敵な方に出会うと俄然テンションが上がります。



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次も同じく野迫川村の指定文化財 平安時代の地蔵菩薩坐像と、県指定文化財 鎌倉時代の釈迦如来坐像を、役場の方に同行して頂き拝観してまいりました。
10時の予定でしたが、9時40分頃に到着。
区長さんは既にいらしており、予定よりも早い時間でしたが拝観させていただけました。
地蔵菩薩坐像、釈迦如来坐像ともに衣紋の流れが非常に美しく力強い。
男性的な釈迦如来坐像と、男性的だなと思いながらもどこか妖しく女性的にも見えてくる地蔵菩薩坐像。


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野迫川村を後にし、グッっと移動して吉野郡上川村へ。
お参りさせて頂いたのは徳蔵寺。
本堂に室町時代、宿院仏師 源三郎作の阿弥陀如来坐像と釈迦堂に平安期の釈迦如来坐像がいらっしゃいます。
宿院仏師の阿弥陀如来坐像は本道須弥壇上、ガラス&編み越しの為、かなり見づらく尊容はハッキリとは確認出来ませんでした。
釈迦如来坐像は収蔵庫内(ガラス越し)で拝観させて頂けるのでよく見ることが出来ました。
量感たっぷりの頬に厚い唇の、お顔立ちに特徴が見えるお像で素晴らしかったですね。


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次に向かったのは福源寺。
国の重要文化財に指定された薬師如来坐像をはじめ、村指定文化財6体を有する寺院。
ご住職がノリノリで諸仏の紹介をして下さり非常に楽しい時間を過ごしました。
薬師如来らしく目の大きな方で、衣紋は薄彫りで優しさを感じさせて下さるお薬師さん。
脇侍の天部像は動きは硬いながら力強く凄く好みな天部像でした。


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本堂内には多数の仏像が安置され、村指定の十一面観音菩薩坐像、脇侍天部像をはじめ、無指定ながらも素晴らしい仏像郡がいらっしゃいました。
非常に見応えのあるお寺で大満足でこの日を締めくくるのでした。奈良県南部、恐るべし(ΦωΦ)


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プロフィール

迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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