東京都・明王院「像高33.9cm!室町期の院派仏 如意輪観音像の巻き」

実相院からさらに移動を重ね向かったのは明王院。
到着する頃にはすでに夕暮れで、通常であれば拝観させて頂けるお時間ではないと思いますが今ツアーでは特別にお堂へ上がらせて頂きます。

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明王院。
1178年に源為義の三男 源義広が創建した古刹で、朱塗りの不動堂はその色から「赤不動」と呼ばれ知られています。
ご本尊の不動明王像は1月、㋄、9月の28日のご開扉。
今回拝観させて頂いたのは、通常であれば東京文化財ウィークの際にのみ公開される如意輪観音菩薩像です。
拝観の前にご住職からスライドを利用した詳細な説明を受けます。
その説明によると、像からは銘文が発見されており、その造像は1369年に院秀の作であることが判明しています。
またこの像は近年に京都で修復作業を受けており、どの様に修復がされたのかを細かく教えて頂きました。

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そしていよいよ拝観です。
修復前のお姿は髻がなく候補の宝冠を頭に掲げています。
本来六臂である腕は4本を欠損し、思惟する右腕と触地印を結ぶ左腕の2本のみ。
修復の際、作者が室町期の院派仏師であることから同時期の院派仏師の仏像を参考にし髻を復元します。
後補の宝冠は年代にそぐわないとの事で外されていました。
修復前のお姿はどこか頭の大きな童子のようなお姿に見えるのですが、実際にお会いした修復後のお姿は立派な高く結いあげられた髻のおかげか、非常にバランスが良くなっているように感じ、さらには大人びたようにも感じました。
非常に優れた小仏で見応えがありました。

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拝観を終え外へ出ると日は落ちはじめ一日の終わりを感じさせました。
非常に有意義で楽しかった秘仏ツアーも明王院で終了。
総勢74名の大移動をしながらの拝観で大きな事故やトラブルもなく終えれたことに感動と感謝の気持ちでいっぱいです。
多くの仏像仲間と知り合うことが出来てそれが何よりも嬉しかったかな。
行程を終えた一行はこの後親睦会へとなだれ込み仏像談義やいろんな話をたくさんさせて頂きました。
本当に楽しい一日の締めくくりでした。
次の仏像ツアーも参加させて頂きます!




明王院(みょうおういん)
東京都足立区梅田4-15-30
TEL : 03-3852-7378










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東京都・実相院「霊木感ありありの聖観音菩薩立像の巻き」

横浜の龍華寺を後にすると、そこから東京都足立区へと大移動。
向かう先は実相院、12年に1度のご開帳がされています。

実相院は、天平年間の行基菩薩による開山といわれ、当寺付近一帯を横沼と呼んでいたことから横沼寺と寺号がついたといい、前九年後三年の役では源頼義・義家父子が戦勝祈願をし寺領を寄進したといいます。
ご開帳されているご本尊は平安時代と推定される聖観音菩薩立像で都の文化財に指定され、古くから子育て観音として地域の信仰を集めており、お参りするとお乳の出がよくなると言われています。

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拝観は本堂の外より眺める形で遠く暗い。
そのため、像容を確認することは難しくどの様な仏像であったのかを伝えることは出来ませんが、霊木から彫りだされたような、一木造りの神秘的な方だなという印象だけは感じました。
右手をグイッとアゴ元へ持っていくような窮屈な姿勢だったような。。。
下半身は彫りこまれていないような木から彫りだされている途中の様な立木佛的な雰囲気。
遠く見えないからこその想像で見る事からの僕の脳内で作り出した像容かもしれませんが(笑)

もちろん間近で拝観出来るに越した事はありませんが、見えない像容をみんなでどんな姿?どんな感じ?とドキドキするのもまた楽しい拝観でした。もっと近くで見たかったけど(笑)

ご本尊のお写真はありませんので山門にいらっしゃるユーモアな仁王像を。
昭和初期の悪役プロレスラー的なニヤニヤが止まらなくなる仁王様がお出迎えして下さいますよ♪

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寶光山 実相院(じっそういん)
東京都足立区伊興4-15-11
拝観 : 午年4月ご開帳










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迦楼馬-カルマ-

Author:迦楼馬-カルマ-
仏像の美しさに感動して以来、ひたすらに仏像拝観に明け暮れる三十路街道を走る男の拝観日記。
仏像拝観歴は非常に浅いので間違いも多々あり!日々精進でございます。
僕自身が見て感じた仏像観を記していますので美術史的、仏教学的に誤っていることが多々あると思ので、その時はご教授ください。



訪れた寺社の全てを記事にするととても追いつかないので佛旅速報でまかない本編記事はピックアップという形になっていきます。

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